2 平成27年度中の国際収支状況 経常収支の推移について中長期的な傾向を見ると,最も Ⅰ 概況 大きな特徴としては,経常黒字における寄与度の最も大き な項目が平成17年度以降,貿易黒字から第一次所得収支黒 平成27年度の我が国の経常収支は,原油価格の下落を受 字に変わるなど,日本経済の「稼ぎ方」に構造的な変化が けた輸入金額の大幅な減少を主因に貿易収支が黒字に転化 見られていることが挙げられる。第一次所得収支とは,本 したことに加え,サービス収支が赤字幅を縮小したことや 邦居住者が海外投資から得る利子,配当等(投資収益)か 第一次所得収支が黒字幅を拡大したことから,18兆28億円 ら,対内投資に伴い生じる非居住者への利払いや支払配当 の黒字となった(対前年度比+9兆2,783億円の黒字幅拡 等を差し引いたものである。第一次所得収支が増加した背 大)。 景としては,これまでの対外投資の結果として,居住者が また,資本移転等収支は,▲7,007億円の支払超となり, 保有する外国証券の残高や,本邦企業が所有する海外子会 金融収支は,旺盛な海外投資を反映し,直接投資及び証券 社等が増加したこと等が挙げられる。 投資を中心とする対外純資産が増加したこと等から,23兆 次に挙げられる特徴として,貿易収支が,平成10年度を 8,095億円の純資産増となった。 ピークに黒字幅を縮小し,平成23年度以降は赤字傾向に転 (参考)平成27年度中の為替相場 じたことがある。この背景としては,前述のとおり本邦企 ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心 業の生産拠点の海外移転が進んできたことや,新興国や資 値の年度中平均レート) 源国の需要が弱含んでいること等から輸出が数量ベースで 120.13円/米ドル(前年度:109.75円/米ドル,対前年 見て伸び悩む中,東日本大震災の影響等から鉱物性燃料の 度比9.5%の円安) 輸入が増加したこと等が挙げられる。但し,平成26年度以 ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場 降は,原油価格の下落を受け,鉱物性燃料の輸入額が大幅 17:00現在レートの年度中平均レート) に減少したこと等から貿易赤字は縮小し,平成27年度には 132.59円/ユーロ(前年度:138.69円/ユーロ,対前年 黒字に転じたものの,過去と比較すると低水準に留まって 度比4.4%の円高) いる。 40 経常収支の推移(年度推移) (単位:兆円) 第一次所得収支 貿易収支 サービス収支 第二次所得収支 経常収支 貿易・サービス収支 30 20 10 0 △ 10 平成27年度 平成26年度 平成25年度 平成24年度 平成23年度 平成22年度 平成21年度 平成20年度 平成19年度 平成18年度 平成17年度 平成16年度 平成15年度 平成14年度 平成13年度 平成12年度 平成11年度 平成10年度 平成9年度 平成8年度 △ 20 3 第1表 国際収支総括表 また,足元では,旅行収支や知的財産権等使用料の改善 (単位:億円,%) に伴い,サービス収支が赤字幅を縮小してきていることも 特徴として挙げられる。サービス収支は,歴史的に赤字が 項 目 続いてきたが,いわゆる爆買いに代表される旅行収支の黒 貿易・サービス収支 △6,032 △93,142 字化や,海外に進出した本邦企業が海外子会社等から受け (対 前 年 度 比) (△93.5) (△35.7) 取るロイヤリティの増加に伴い,黒字となる月も現れるよ うになっており,こうした点でも日本経済の「稼ぎ方」に 変化が見られていると言える。 Ⅱ 項目別の状況 ① 貿易収支 貿易収支は,輸出は減少したものの,輸入がそれ以上に 平成27年度 前年度 貿 易 収 支 5,419 △65,890 (対 前 年 度 比) (-) (△40.3) 輸 出 731,445 (対 前 年 度 比) (△3.3) 756,369 対前年度比 増減 87,110 71,309 △24,924 (8.5) 輸 入 726,026 (対 前 年 度 比) (△11.7) 822,259 △96,233 サ ー ビ ス 収 支 △11,451 △27,252 第 一 次 所 得 収 支 205,700 199,755 5,944 第 二 次 所 得 収 支 △19,639 △19,368 △271 92,783 (1.8) 15,801 経 常 収 支 180,028 87,245 (対 前 年 度 比) (106.3) (264.6) 前年度比で+7兆1,309億円増加)。 資 本 移 転 等 収 支 △7,007 △2,707 イ.輸出 直 接 投 資 159,563 132,224 27,338 証 券 投 資 299,444 51,007 248,438 大きく減少したことから,5,419億円の黒字となった(対 輸出は,輸出数量が米国向け(同▲4.7%減)や中国向 け(同▲2.7%減)等で減少したことや,輸出価格が市況 の悪化や原油等原材料の輸入価格下落等を受け,鉄鋼や有 機化合物等で減少したことから,73兆1,445億円(同▲3.3% 減)となった。 △4,301 金 融 派 生 商 品 △5,555 46,527 △52,082 そ の 他 投 資 △221,432 △95,083 △126,349 外 備 6,075 2,920 3,155 金 融 貨 収 準 支 238,095 137,595 100,501 誤 差 脱 漏 65,075 53,056 12,018 なお,平成25年以降円安方向に推移しているにもかかわ らず輸出数量が伸びない背景としては,本邦企業の生産拠 点の海外移転が進んできたことや,新興国や資源国の需要 (参考)財務省貿易統計(通関ベース:平成27年度分確報 値) が弱含んでいること,円安方向の動きにもかかわらず本邦 ・輸 出:74兆1,175億円(対前年度比▲0.7%減) 企業がブランド価値や品質の維持,利益の確保等を理由に ① 「主要地域別」では,対ASEAN(同▲4.1%減), 輸出価格をあまり引き下げていないこと等が考えられる。 ロ.輸入 輸入は,輸入価格が原油価格の下落を背景に原粗油(対 前年度比▲4兆4,884億円[▲37.8%]減)や液化天然ガス (同▲3兆2,069億円[▲41.4%]減)等で大きく減少した ことや,輸入数量が液化天然ガス等の一部品目で減少した こと等から,72兆6,026億円(同▲11.7%減)となった。原 粗油と液化天然ガスの輸入減少額は合計で7兆6,953億円 に上り,経常黒字の増加額(9兆2,783億円)のほとんど を占める状況となっている。 なお,原油価格下落の要因としては,一般に,OPECの 調整機能の低下,シェール革命,イラン制裁解除等の供給 サイドの要因と,中国・新興国の景気減速等需要サイドの 要因が挙げられる。また,液化天然ガスの輸入数量の減少 については,東日本大震災後に原発の代替エネルギーとし て輸入が増加していたものが原発再稼働により減ったこと や,省エネの進展により電力需要自体が減少していると いった見方もある。 対中国(同▲3.1%減)等が減少。 ②「 商品別」では,鉄鋼(同▲15.6%減),有機化合 物(同▲14.3%減),鉱物性燃料(同▲20.7%減)等 が減少。 ・輸 入:75兆2,048億円(対前年度比▲10.3%減) ①「主要地域別」では,対中東(同▲39.1%減)等で 減少。 ②「 商品別」では,原粗油(同▲37.8%減),液化天 然ガス(同▲41.4%減)等が減少。 4 ② サービス収支 客増加のボトルネックになるとの見方もあり,これが今後 サービス収支は,旅行収支や知的財産権等使用料が黒字 の旅行収支の動向に影響を与える可能性がある。 幅を拡大したこと等から,▲1兆1,451億円の赤字(対前 ロ.知的財産権等使用料 年度比で+1兆5,801億円増加)となった。なお,これは 知的財産権等使用料は,ロイヤリティの受取額が増加し 統計上比較可能な平成8年度以降で最小の赤字額である。 たこと等から,2兆4,261億円の黒字(対前年度比+3,940 イ.旅行収支 億円増)となった。これは統計上比較可能な平成8年度以 旅行収支は,訪日外客数が増加したこと等から,1兆 降で過去最大の黒字額である。 2,717億円の黒字(同+1兆171億円増)となった。これは, 知的財産権等使用料は,特許権などの産業財産権等使用 昭和34年度(11.5百万ドルの黒字)以来55年振りの黒字と 料と音楽や映像の使用権などの著作権等使用料に分けられ なった前年度に続く黒字であり,統計上比較可能な平成8 るが,我が国の知的財産権等使用料は産業財産権等使用料 年度以降で見ると過去最大の黒字額である。 の占める割合が圧倒的に大きい。この代表的なものとして 訪日外客数の増加については,日本政府観光局(JNTO) 本邦企業が海外子会社等から受け取るロイヤリティが挙げ の統計で,平成27年度の訪日外客数が2,136万人と,対前 られる。こうしたロイヤリティの受取額は,本邦企業の生 年度比で+45.6%増加した。背景としては,中国・新興国 産拠点の海外移転が進む中で増加してきており,地域的に の中間層の拡大,LCCの就航拡大,円安,ビザ発給要件の はアジアや北米からの受取が多く,業種別では輸送機械器 緩和,免税対象の拡大等が挙げられる。 具や化学・医薬での受取が増加している。 なお,一部で宿泊施設や貸切バス等の不足が今後の訪日 第2表 サービス収支 項 目 受 取 輸 送 海 上 輸 送 旅 客 貨 物 航 空 輸 送 旅 客 貨 物 旅 行 そ の 他 サ ー ビ ス 委 託 加 工 サ ー ビ ス 維 持 修 理 サ ー ビ ス 建 設 保 険 ・年 金 サ ー ビ ス 金 融 サ ー ビ ス 知 的 財 産 権 等 使 用 料 通信・コンピュータ・情報サービス そ の 他 業 務 サ ー ビ ス 個 人・文 化・娯 楽 サ ー ビス 公 的 サ サ ー ー ビ (単位:億円) 平 成 27 年 度 ビ ス ス 収 支 払 41,083 33,074 11 30,452 7,665 2,950 2,204 32,045 124,454 317 856 11,578 1,927 13,015 44,949 3,984 41,474 825 前 年 度 収 支 尻 47,691 37,033 92 24,229 10,502 8,298 1,565 19,328 142,015 5,188 4,276 9,012 5,814 7,257 20,688 13,524 72,387 1,503 △6,607 △3,959 △81 6,222 △2,837 △5,348 639 12,717 △17,561 △4,871 △3,420 2,566 △3,887 5,758 24,261 △9,540 △30,913 △678 受 取 支 払 43,098 35,486 10 33,008 7,500 2,214 2,426 22,576 115,601 248 1,768 13,241 1,710 8,453 41,714 3,599 39,390 521 49,348 37,309 43 24,959 11,881 9,652 1,643 20,029 139,150 5,515 6,756 11,613 5,540 5,843 21,393 13,033 66,200 1,037 5,529 2,366 3,163 4,958 2,219 2,738 支 197,582 209,033 △11,451 181,275 208,528 △27,252 投 者 資 受 取 報 収 (単位:億円) 平 成 27 年 度 項 目 用 △6,250 △1,823 △33 8,050 △4,381 △7,438 783 2,547 △23,549 △5,267 △4,988 1,628 △3,830 2,610 20,321 △9,435 △26,811 △515 等 第3表 第一次所得収支 雇 収 支 尻 支 払 前 年 度 収 支 尻 受 取 支 払 収 支 尻 酬 183 282 △99 198 269 △71 益 293,535 86,785 206,750 276,762 75,893 200,869 直 接 投 資 収 益 112,097 28,040 84,058 105,148 25,542 79,607 証 券 投 資 収 益 166,524 49,057 117,467 157,859 43,194 114,665 63,077 35,271 27,805 59,999 29,564 30,436 103,447 13,785 89,662 97,859 13,630 84,229 益 14,914 9,688 5,225 13,755 7,158 6,597 そ の 他 第 一 次 所 得 27 978 △952 19 1,061 △1,042 293,745 88,045 205,700 276,978 77,223 199,755 配 債 そ 第 当 券 の 一 他 次 金 利 投 所 資 得 子 収 収 支 5 ③ 第一次所得収支 ロ.証券投資収益 第一次所得収支は,直接投資収益及び証券投資収益が増 証券投資収益は,債券利子が黒字幅を拡大(同+5,432 加したこと等から,20兆5,700億円の黒字(対前年度比で 億円増)したことから,11兆7,467億円の黒字(同+2,802 +5,944億円増加)となった。なお,これは統計上比較可 億円増)となった。 能な昭和60年度以降で過去最大の黒字額である。 証券投資収益が増加した背景としては,居住者による外 イ.直接投資収益 国債券への投資額が増えていることや,円安方向への動き 直接投資収益は,配当金・配分済支店収益(同+4,712 により円建て換算額が増加したことが挙げられる。地域別 億円増)が黒字幅を拡大したこと等から,8兆4,058億円 にみると,北米,アジアからの受取が多い。 の黒字(同+4,451億円増)となった。 ハ.その他投資収益 直接投資収益が増加した背景としては,本邦企業の生産 その他投資収益は,支払額の増加が受取額の増加を上 拠点の海外移転や外国企業買収の進展により対外直接投資 回ったことにより,5,225億円の黒字(同▲1,371億円減) 残高が増加していることや,円安方向への動きにより外貨 となった。 で受け取った配当金等の円建て換算額が増加したこと等が ④ 第二次所得収支 挙げられる。地域別にみると,アジア,北米からの受取が 平成27年度の第二次所得収支は,一般政府及び一般政府 多く,業種別では輸送機械器具や金融・保険業,卸売・小 以外においてともに支払額が増加したこと等から,▲1兆 売業での受取が増えている。 9,639億円の赤字となった(同▲271億円減)。 第4表 第二次所得収支 平 成 27 年 度 項 目 一 般 一 般 受 取 政 政 府 以 二 次 所 得 収 支 払 前 年 度 収 支 尻 受 取 支 払 収 支 尻 府 3,602 9,082 △5,479 3,184 8,362 △5,178 外 17,375 31,535 △14,160 14,765 28,954 △14,190 〔個 人 間 移 転〕 第 (単位:億円) 支 4,321 4,646 △325 3,913 4,254 △340 20,978 40,617 △19,639 17,949 37,317 △19,368 第5表 金融収支 資 産 項 目 平成27年度 (単位:億円) 負 債 前年度 平成27年度 ネ ッ ト 前年度 平成27年度 前年度 直 接 投 資 168,910 147,871 9,348 15,646 159,563 132,224 証 券 投 資 382,444 292,487 83,000 241,480 299,444 51,007 株 式・投 資 フ ァ ン ド 持 分 177,108 132,608 △55,786 64,274 232,893 68,334 債 券 205,336 159,879 138,785 177,206 66,551 △17,327 債 206,311 148,318 94,508 136,972 111,804 11,346 債 △975 11,561 44,278 40,234 △45,253 △28,673 品 △366,841 △304,760 △361,286 △351,287 △5,555 46,527 資 △57,523 117,600 163,909 212,683 △221,432 △95,083 入 △37,007 80,507 93,558 148,966 △130,565 △68,459 期 48,870 34,431 △1,549 △4,623 50,419 39,054 〔預金取扱機関の本支店勘定〕 24,236 9,233 7,410 △764 16,826 9,997 期 △85,877 46,076 95,107 153,590 △180,984 △107,514 〔預金取扱機関の本支店勘定〕 △73,244 △5,977 239 73,494 △73,483 △79,471 貿 易 信 用 ・ 前 払 △2,796 △1,343 385 △6,227 △3,181 4,885 1,621 中 長 期 短 金 期 融 そ 派 の 貸 生 商 他 付 長 ・ 短 投 借 長 期 820 1,007 △405 △613 1,225 短 期 △3,616 △2,350 790 △5,614 △4,406 3,264 預 金 △6,097 24,238 48,051 41,949 △54,147 △17,711 現 ・ 外 貨 準 備 6,075 2,920 - - 6,075 2,920 金 融 収 支 133,066 256,117 △105,029 118,523 238,095 137,595 6 第6表 国 際 収 支 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 (平成8年度) (平成9年度)(平成10年度)(平成11年度)(平成12年度)(平成13年度)(平成14年度)(平成15年度)(平成16年度) 貿 易・サ ー ビ ス 収 支 19,208 72,769 95,630 (278.8) (31.4) 87,601 136,920 160,965 138,892 117,226 (-) (56.3) (17.6) (△13.7) (△15.6) (△20.2) 492,512 470,823 461,775 492,322 456,473 (11.3) (△4.4) (△1.9) 355,592 309,858 322,883 ( 対 前 年 度 比 ) 貿 易 収 支 (-) ( 対 前 年 度 比 ) 輸 出 442,516 ( 対 前 年 度 比 ) 輸 入 (-) 354,915 ( 対 前 年 度 比 ) サ ー ビ ス 収 支 (-) △68,393 (0.2) △64,152 78,494 (△17.9) (△12.9) △65,335 (4.2) △60,398 63,573 (△19.0) (6.6) 38,567 (△39.3) 93,558 (△7.3) 375,095 362,915 (16.2) (△3.2) △53,653 △54,991 63,607 96,053 95,624 (64.9) (51.0) (△0.4) 119,243 135,054 138,639 (27.5) (13.3) 495,284 527,584 (8.5) 376,042 (3.6) △55,635 (2.7) 584,556 (6.5) (10.8) 392,530 445,918 (4.4) (13.6) △39,001 △43,014 第 一 次 所 得 収 支 65,047 69,207 62,454 68,392 81,604 81,626 77,782 90,453 106,686 第 二 次 所 得 収 支 △10,546 △10,343 △14,589 △10,835 △9,373 △6,195 △9,941 △8,201 △9,969 73,709 131,632 143,495 136,050 135,804 113,998 131,449 178,305 192,342 (-) (78.6) (△5.2) (△0.2) (△16.1) (15.3) (35.6) △15,667 △6,517 △3,936 △3,629 △5,598 △4,086 37,819 経 常 収 支 ( 対 前 年 度 比 ) 資 本 移 転 等 収 支 △4,148 (9.0) △9,122 △21,086 (7.9) 直 接 投 資 25,683 30,038 14,903 9,099 54,261 26,183 21,212 31,523 証 券 投 資 57,501 △45,058 41,090 △15,311 64,373 116,077 146,123 34,662 1,616 金 融 派 生 商 品 9,531 6,769 553 781 8,170 △2,586 △8,064 △2,958 △4,491 112,903 そ 外 の 貨 他 投 準 資 △14,935 154,627 82,450 43,223 △28,215 △64,341 △114,832 △268,869 備 20,763 7,617 △3,610 97,911 34,343 51,818 81,988 342,770 21,784 金 融 収 支 98,545 153,992 135,387 135,703 132,932 127,151 126,426 137,128 169,630 誤 差 脱 漏 28,983 31,481 12,979 15,320 3,646 17,088 △1,394 △35,579 △18,626 ⑤ 金融収支 ロ.金融収支・負債(非居住者から本邦への投資) 平成27年度の金融収支(ネット:資産-負債)は,直接 イ 対内直接投資 投資及び証券投資で純資産が増加したこと等から,+23兆 対内直接投資は,海外企業による本邦企業への出資等が 8,095億円の純資産の増加となった。 みられたこと等から,+9,348億円の負債増(実行超)と イ.金融収支・資産(居住者による外国への投資) なった。 イ 対外直接投資 ロ 対内株式・投資ファンド持分投資 対外直接投資は,本邦企業による海外子会社の増資引受 対内株式・投資ファンド持分投資は,輸送用機器等の業 け等がみられたこと等から,+16兆8,910億円の資産増(実 種において売り越しとなったこと等から,▲5兆5,786億 行超)となった。 円の負債減(処分超)となった。 ロ 対外株式・投資ファンド持分投資 ハ 対内中長期債投資 対外株式・投資ファンド持分投資は,投資信託委託会社 対内中長期債投資は,中長期国債が買い越しとなったこ 等が買い越しとなったこと等から,+17兆7,108億円の資 と等から,+9兆4,508億円の負債増(取得超)となった。 産増(取得超)となった。 ハ 対外中長期債投資 対外中長期債投資は,生命保険会社が買い越しとなった こと等から,+20兆6,311億円の資産増(取得超)となった。 7 の 推 移(年 度) (単位:億円,%) 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 (平成17年度)(平成18年度)(平成19年度)(平成20年度)(平成21年度)(平成22年度)(平成23年度)(平成24年度)(平成25年度)(平成26年度)(平成27年度) 81,860 90,902 (△22.5) 74,072 (10.5) (11.0) 110,677 121,176 136,862 (△20.2) (9.5) 655,948 740,012 (12.2) (12.8) 545,271 618,836 (22.3) (13.5) (12.9) 812,627 (9.8) 675,765 (9.2) △8,878 (-) 26,683 (△80.5) 48,437 (-) 55,176 (13.9) 80,250 80,332 (200.8) (0.1) △50,306 (-) △22,097 (-) △92,753 (84.4) △52,474 △144,785 (56.1) △110,455 △65,890 5,419 (110.5) (△40.3) (-) 756,369 679,452 559,068 649,175 628,438 622,026 697,326 (△17.7) (16.1) (△3.2) (△1.0) (12.1) 674,499 807,782 652,769 478,818 568,843 650,535 (△26.6) (18.8) (14.4) △6,032 (△93.5) (137.5) (△16.4) (△3.4) △93,142 (△35.7) (3.7) (19.8) (8.5) 822,259 (1.8) 731,445 (△3.3) 726,026 (△11.7) △36,604 △39,317 △45,960 △35,561 △31,812 △25,155 △28,210 △40,280 △34,330 △27,252 128,989 149,811 165,476 129,053 129,868 139,260 143,085 144,825 183,193 199,755 205,700 △8,934 △12,806 △13,002 △13,290 △10,755 △11,749 △10,927 △9,577 △14,477 △19,368 △19,639 194,128 218,865 243,376 106,885 167,551 182,687 (12.7) (11.2) (△56.1) (56.8) △7,213 △5,086 △3,856 △4,940 △4,886 △4,804 49,532 78,693 64,399 81,901 56,538 65,283 9,728 △151,887 59,414 250,716 131,307 63,573 9,000 △3,455 △11,739 △19,580 △8,040 67,433 230,369 102,307 △169,349 △35,198 (0.9) 87,245 180,028 (△48.1) (△43.7) (264.6) (106.3) 2,561 △3,710 △5,838 △2,707 △7,007 97,889 96,583 148,270 132,224 159,563 △61,046 △135,154 △209,590 51,007 299,444 △6,701 △14,062 34,760 31,768 46,527 △5,555 34,222 △50,640 42,464 △27,168 △95,083 △221,432 (9.0) 81,852 (△55.2) 42,495 23,930 △11,451 27,554 39,452 40,839 24,758 23,992 52,035 114,939 △23,934 46,891 2,920 6,075 163,246 193,171 255,221 168,446 168,599 208,412 87,080 14,719 △9,829 137,595 238,095 △23,668 △20,608 15,701 66,500 5,934 30,529 2,668 △24,066 △27,921 53,056 65,075
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