売れる米づくりのキーワードは良食味米「みずかがみ」 一般社団法人日本穀物検定協会による平成27年産米の食味ランキングでは「みずかがみ」 が「特A」を取得しました。 本年産「みずかがみ」は県内主要品種の中で1等比率が最も高く、農林水産省公表、9月 30日現在の速報値で1等比率が9 1.2%となっています。 食味計(静岡精機社製)による食味値 40 % 36.5 (管内4JA分の集計)を見ると、極 良食味の目安となる80点以上が377 . %、 75点以上では74.2%を占めています( 30 24.7 21.2 20 図1)。これは、お米のロットによる ばらつきが少なく、安定した良食味で 12.3 1 0 4.0 あることを意味しており、販売促進に 向けた説得力が増します。食味向上の 0.7 0.6 0 ∼64 65∼6970∼7475∼7980∼8485∼89 90∼ ためには、穂肥は決められた量を適期 食味値(点数) 図1 食味値度数分布 に施用することが重要で、農家の皆様 の意識の向上と着実な実践がこの結果 を導いたと思われます。 2300 2500ha 一方、平成25年から栽培が始まった 「みずかがみ」の作付面積は年々増加 し、東近江管内の作付面積は毎年全県 1 500 の約半分を占め、県内の主要産地とな 1 000 っています(図2)。平成26年産からは 500 京阪神の量販店などへの販売も始まり、 県内外消費者から好評を得ています。 1950 2000 県全体 1100 東近江 地域 169 101 583 935 1145 平成26年 平成27年 平成28年 0 平成25年 しかし、他県産で全国流通している有 図2「みずかがみ」作付面積の推移 名品種と比べると作付面積はまだまだ 少なく、全国展開するにはさらなる増産が必要です。 現在、「みずかがみ」は特Aを取得したことで注目される銘柄の 1つとなっており、今が県内外に売り込む絶好の機会です。全国的 に米の消費量が減少する中、米づくりで生き残っていくための、売 れる米づくりのキーワードは「みずかがみ」です。すでに平成29年 産の種子の申込みが始まっています。滋賀県の環境こだわり栽培と セットになった「みずかがみ」を全国に売り込むため、作付の拡大 と良食味生産に取り組みましょう。 ❷
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