果実展望

1月
2017
【1月まとめ】
前年の冬は気温高と曇雨天続きの天候であったが、本年は11月下旬には
関東地方で記録的に早い積雪を記録するなど、特に北日本を中心に一足
早い本格的な冬の天候となった。売り場の中心となるみかん類は秋の天
候不良により着色遅れや生産減が目立ち、不足感から高値で12月の商戦
に突入。荷動きは停滞気味だが年末にかけてりんご類と共に高値が続い
た。イチゴ類も暖冬で大幅に前進した前年と比べれば半分近くまで出荷
量が落ち込み、需要期となるクリスマス時期には例年を上回るような価格
に。その後年末にかけても若干の不足感を持ったまま価格が維持された。
1 月主要品目単価見通し
(状況は2016年12月20日現在)
○強い ○#強保合 #保合 △#弱保合 △弱い 単位:円/g
※価格は東京青果扱い/等階級込み(消費税込み)
12 月
果 実 総 体 下旬単価
中旬
下旬
495
474
♯
535
△♯
432
♯
449
12 月
下旬単価
上旬
(前年価格)
品
目
み か ん 類
普通みかん
(前年価格)
かんきつ類
ぽ ん か ん
(前年価格)
甘
夏
柑
(前年価格)
伊
予
柑
(前年価格)
八
朔
(前年価格)
不
知
火
(前年価格)
き ん か ん
(前年価格)
り ん ご 類
ジョナゴールド
(前年価格)
ふ
じ
(前年価格)
王
林
(前年価格)
か
き
類
富
有
(前年価格)
ほ
し
柿
(前年価格)
い ち ご 類
とちおとめ
(前年価格)
あ ま お う
(前年価格)
さがほのか
(前年価格)
紅 ほ っ ぺ
(前年価格)
メ ロ ン 類
アールスメロン
(前年価格)
その他果実
キ
ウ
イ
(前年価格)
部
署
1 月市況推移
上旬
月平均
前年対比
予想単価
410
460
1 月市況推移
中旬
下旬
89%
月平均
前年対比
予想単価
320
311
△♯
329
♯
340
♯
352
300
343
300
299
230
233
295
284
240
248
845
818
760
813
△♯
301
♯
246
△♯
274
♯
234
△♯
786
♯
832
♯
295
♯
224
△♯
261
♯
221
△♯
736
○♯
838
♯
291
♯
219
△♯
245
△♯
191
△♯
667
♯
929
260
294
230
231
235
255
220
208
620
704
800
883
390
374
350
325
330
356
♯
376
♯
317
♯
352
♯
408
♯
305
♯
321
♯
395
△♯
296
○♯
335
390
395
330
303
350
337
390
407
2,200
2,373
○♯
438
△♯
2,050
○♯
462
△♯
1,804
♯
476
△♯
1,768
450
460
1,750
1,863
2,300
2,009
2,500
1,905
2,300
2,010
2,600
2,200
△
1,301
△♯
1,768
△
1,549
△♯
1,645
♯
1,242
♯
1,782
♯
1,513
♯
1,503
♯
1,426
♯
1,978
♯
1,769
♯
1,709
1,300
1,328
1,820
1,842
1,530
1,606
1,550
1,630
1,400
1,308
♯
1,885
♯
1,470
○♯
1,415
1,500
1,563
96%
500
462
△♯
495
♯
515
♯
510
480
511
94%
名
果実第1事業部
果実第2事業部
果実第3事業部
果実第4事業部
電
0
0
0
0
話
3
3
3
3
-
5
5
5
5
4
4
4
4
88%
2
2
2
2
★主産県の欄に取り扱い事業部名を記載してあります。
-
88%
100%
92%
106%
88%
91%
99%
109%
104%
98%
94%
98%
99%
95%
95%
号
2
2
2
2
0
0
0
0
本資料の無断転載はご遠慮下さい。
記載内容の文責は営業管理部営業情報管理課(電話番号:03-5492-2041)
みかん類情報
前年度は11月からの気温高や降雨でみかん類全般に体質が
弱く、出荷量の大幅な減少から年末にかけて品薄感強まって
高値での年明けを迎えた。特に静岡を中心とする貯蔵品が
販 売 少ないために価格は異例の高値となっていた。本年度は11月
見通し 半ばまでの出回り不足で高値基調のまま年末を迎えたが、年
内産地の越年在庫量は例年よりも多く、年明け産地も作柄
悪くないことから市場価格は平年並みに落ち着く見込み。前
年比では大幅安に見えるが、過去数年間で見れば高めの相場。
主産県 銘柄及び産地
番
9
9
9
9
1月はいちご類・みかん類を中心に各種かんきつ類や貯蔵りんごの出回り
となる。前年は主力となるみかん類・かんきつ類全般に体質が弱く生産減
となった一方でいちご類やりんご類など他の果物の引き合いも強く、
2016年の果実販売を象徴する「品薄・高値」の状況でのスタートであっ
た。本年は現状大きな生育被害なども見られず、順調な入荷が見込まれて
いることから前年のようなひっ迫感無く穏やかな年明けを迎えると思わ
れる。果実全体で入荷量は前年比増・価格は安めの展開となり、前年価格
を下回る品目が多くなるが、平年と比べれば安い訳ではない。
5
6
8
9
0
5
0
5
主産地の生育及び出荷・入荷情報
【三ヶ日】
「青島」は12/15から出荷開始となっ
ており、年内の出荷量は前年よりも多い。前年
は生理落果が多かったのに加えて収穫時期に入っ
てからの雨や気温高の影響で生産量が少なかっ
たが、本年は平年作を見込んでおり、前年比で
は大幅増。12月下旬には収穫作業終了し、表年
三ヶ日町 にあたることから2月にかけての出荷量もしっか
静岡
とぴあ浜松 りと確保されている。玉流れは2L > Lで、若干
大玉。前年は生産減で終盤の出荷が大きく減少
(43%)
南駿(西浦) したが、本年は例年通り4月半ばまでの販売計画。
4部
ほか 【南駿】年内の出荷量は思ったよりも多く無く、
年明け以降の出荷量もほぼ前年と同程度となり
そう。花付は良かったが、途中の天候不良など
もあって若干玉肥大は小さ目で、L >2L 中心と
なる。
「寿太郎温州」は2月2日からの販売開始
予定で、こちらは玉肥大良く、結果樹増や作付
増もあって前年を上回る生産量が期待される。
越年量は例年よりも多く、銘柄ごとに量の多少
はありながらも、1月半ばまではまとまった数量
西宇和 が販売される。JA 西宇和の『小太郎みかん(川
愛媛
(15%) えひめ南 上)』『雛の里(真穴)』など早生の袋掛け特選品
は1月中旬から始まり、2月半ば頃までの販売。
ほか
3部
3㎏箱2S サイズ中心で、天候不順の影響もあっ
て前年より数量は少な目。
【長﨑西彼伊木力】年明けの出荷量は前年よりは
やや多め。糖度は平年並みであるが、クエン酸
値が低めなので、食味内容は良い。玉流れは M
長崎
長崎西彼 中心の L >S サイズで、平年と比べればやや大き
(20%)ながさき西海 め。1月前半は普通温州の『伊木力系』中心に、
2月にかけては「青島温州」の出荷。減酸が進ん
3部
ほか
でいるので、出荷ペースは早く、年内の出荷比率
を高めるとともに、例年は2月いっぱいの販売と
なるが、本年は切り上がりが早まると見込まれる。
熊本市 1月は「青島温州」中心に一部銘柄の出荷。作況
熊本
は良く、少なかった前年と比べれば出回り量は3
(3%) (夢未来)
割程度多くなる見込み。1月中旬(12日頃)から
ほか
4部
は樹上完熟の
「袋掛け早生完熟品」も出荷される。
12月下旬から販売開始。例年よりはやや少ないが、
前年と比べれば生産量は多め。1月いっぱいの販売
香川
三豊共選 計画だが、状況によっては2月の上旬まで伸びるか
もしれない。品種は「大津」「青島」。越冬完熟品の
(3%)
ほか 『ふる~つ物語』は1月下旬(20日頃)からの販売
3部
開始で、2月中旬まで。数量は昨年並を見込む。 個選の蔵出しみかんは2月上旬スタートで4月頭まで。
果実展望 P1
1月
2017
かんきつ類情報
◎甘夏柑
伊予柑やぽんかんを中心に、施設栽培の不知火・せとかの
出回り。前年は11月からの降雨と気温高でかんきつ類全般
に体質が弱く、特に後半の露地物では作柄不良が顕著であっ
た。本年は12月の時点では平年作が見込まれており、寒波
などの到来も無く年末を迎えたことで、前年の様な生産減
は無さそうである。気温高による着色遅れも懸念されるが、
販 売 ぽんかんなどでは減酸が早いために前倒し気味で出荷する
見通し ような動きも見られ、不足感の無い出回りとなろう。前年は
静岡産を中心に年明けからの貯蔵みかんが非常に少なく、
例年に無い高値となったことでかんきつ類も引き合い強まっ
て価格高となった。本年はみかん類・いちご類ともに潤沢
な出回りが見込まれることから価格は一昨年並みに落ち着
くと思われるが、1月はまだ施設物の比率も高く、前年を若
干下回る程度。
◎ぽんかん
主産県 銘柄及び産地
主産地の生育及び出荷・入荷情報
年明けから出荷開始となる産地もあり、1月中旬
愛媛 えひめ南 より本格的な出荷が始まってくる。作柄は平年並
(86%) 西宇和 みで出荷量も前年とほぼ変わらない計画。玉流
れは Lサイズ中心の2L 寄りで玉肥大なども問題
ほか
3部
なし。例年通り2月下旬までの出回り。
12月半ばから販売開始となっており、年内は「太
田ポンカン」で Lサイズ中心の M であった。年
熊本
明け1月からは『 高しょう系 』品種、2月中旬に
(7%) 本渡五和
は『低しょう系(サンゴールド)』の出荷となる。
4部
玉肥大・内容ともに平年並みで病害も少ないが、
高糖低酸傾向である。
主産地の生育及び出荷・入荷情報
愛媛
えひめ中央
(48%)
西宇和
3部
加温物が1月半ば(12日頃)から始まり、2月上
旬まで。2月に入れば、無加温物へと切り替わる
が、二つを合わせた施設物の出荷数量は前年と
ほぼ同量を見込む。露地物は前年11月の高温で
玉肥大が良く、ほぼ平年並みの出荷量が見込ま
れている。
佐賀
(26%)
3部
1月上旬から販売開始となる。1月は加温物で2L
サイズ中心、2月になれば無 加温物となる。他
品種への改植などにより、加温部分の面積は減
少しているが全体の出荷量としては前年並を見
込んでいる。
唐津
熊本
あしきた
(77%)
田の浦柑橘
4部
主産県 銘柄及び産地
【土佐市戸波】年内はハウス物で3㎏・5㎏箱で
の販売であった。年明けは露地物となり、早くて
15日から、例年通りであれば20日頃からの販
売再開。生産計画量は前年並で、3Lサイズ中心
の見込みである。週2回の販売計画である。
熊本
(27%) 八代地域
4部
生産量は前年をやや下回る70%程度と予想して
いる。1月は週2回( 月・木)の販 売。ハウス物
は12月にピークが来て、1月には減ってこよう。
中心はサイズはL6玉である。11日から露地もス
タートしてくるが、ハウスと同様のペース。3月
上旬までの見込み。
主産地の生育及び出荷・入荷情報
年明けは1月7日売りからのスタート。前年は低
温と強風による果皮障害が発生し、市場出荷量
愛媛
えひめ中央 が大きく落ち込んだが、本年はこれまでのところ
(100%)
西宇和 若干着色遅れが見られる程度で生育は概ね順調。
3部
大 玉傾向で中心サイズは2L・3L。1月の出荷 量
としては前進気味に出荷された前年並を見込む。
◎八朔
主産地の生育及び出荷・入荷情報
【紀の里】年明けの販売は10日から。生産計画
は前年の95%。週2回日量300ケースの計画で
紀の里 あるが、ピークは2月である。ネット(15kg)
和歌山
紀北かわかみ が80%、バラ(10kg)が20%。肥大は良 好
である。
(86%)
ありだ 【マル源】1月10日から始まり、週1回日量400
4部
ほか
ケース程 度。15kg箱で 全 量ネット、中心はM
と予想される。最大のピークは1月末から2月と
予想している。
広島
収穫しながらの販売となり、週2~3回の出荷を
三原
予定している。現在のところ、生 産 量は前年並
(11%)
(せとだ) の見込み。
3部
主産地の生育及び出荷・入荷情報
高知
土佐市
(73%)
ほか
4部
【 田 の 浦 柑 橘 】年 明 けは週2回( 月・木)、日量
1,200~1,400ケース。生産量については降雪
で少なくなった前年の110%、前々年並と予想し
ている。肥大については若干小ぶりでLサイズが
50%、2Lが30~40%。
「紅あまなつ」は1月
から週1回日量500ケース。L・2L中心。
前年は着色良く熟度も進んでいたことから前進気味の出荷
であり、食味面での評価は高く他品目の品薄も追い風となっ
て価格は堅調推移であった。本年はみかん類や他のかんき
販 売 つ類も不足感無い見込みとなっており、価格は前々年並に
見通し 落ち着くと思われる。生産量としては前年を下回る計画だ
が、前年は果皮障害などもあったことから市場出荷量は前
年並~やや増を見込む。前年よりは着色の進みが早くない
ので1月の入荷量は若干減る可能性もある。
◎文旦
主産県 銘柄及び産地
主産地の生育及び出荷・入荷情報
伊予柑情報
主産県 銘柄及び産地
◎せとか
主産県 銘柄及び産地
主産県 銘柄及び産地
果実展望 P2
1月
2017
不知火情報
◎レモン
熊本産を中心に佐賀・長崎・鹿児島産が入荷し、旬を追う
ごとに出回り量は増加。1月前半までは加温ハウス物中心に
入荷し、後半には無加温ハウス物へと切り替わる。2月ま
販 売 では施設物であり、数量・品質共に安定している。露地物
見通し に関しても前年は正品率が低く数量減となったが、本年は
現時点では大きな生育被害なども見られず、シーズン通して
順調な入荷が期待される。価格は前々年並みを見込んでお
り、高かった前年は下回るものの、平年比では高めの水準。
主産県 銘柄及び産地
主産地の生育及び出荷・入荷情報
12月より出荷の始まっている加温物は3Lサイ
ズ中心で内 容 の 仕 上 がりも良 かった。1月半ば
からは無加温物が出荷される。加温から無加温
熊本
への作型移行が進んでいることと、前年が少な
(67%) 熊本果実連 かったこともあって1月の出荷数量としては前年
比120%程 度と多いが、ほぼ 前々年と同じくら
4部
い。サイズは3L(18玉)>2L(20玉)中心。
2月半ば過ぎからの露地物に関しても現状では
問題なし。
佐賀
(10%)
3部
唐津
ほか
主産県 銘柄及び産地
【広島ゆたか】1月は3回の計画であるが、前年
に比べると少ない。同時に5月以降8月までに販
売するために貯蔵もしている。日量500ケース
広島 広島ゆたか 程度、品種は「ビアフランカ」。
(32%) 三原 【三原】現状は貯蔵しながらの販売で、12月と
3 部 (せとだ) しては前年の120%の出荷になった。1月には貯
蔵した物の販売で、夏に売るものと同じである。
収穫そのものは前年の80%と少なく、1月の販
売は未定。品種は「リスボン」である。
愛媛
年明けは終盤に向かい下旬に一回のみの計画で
(36%)えひめ中央 ある。2月に2回、3月に1回。作としては前年よ
り少ない。Mサイズ中心で大きさは前年並。
3部
◎その他かんきつ
品種名
11月下旬から販売開始となっており、年内は3.5
㎏ 箱と5㎏ 箱の併売であったが、年明けからは
全て5㎏箱となる。玉流れは3L >2L >4Lで肥
大も良い。1月半ば 過ぎから主 力作型である無
加温物が出荷され、こちらも肥大良く2Lサイズ
中心。着色早く、順調な出荷がされるだろう。
甘平
県名 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報
愛媛
1月下旬 から 出 荷 開 始となり、2月
いっぱいの出回り。振 興品種として
当初の生産量は前年比125%と大幅
増の見 込 みであったが、夏の高温・
えひめ中央 乾 燥 後 の 降 雨 により樹 上 裂 果 が 多
く、最終的にはほぼ前年並の数量ま
で落ち込みそう。減酸が早く、例年
よりクエン酸値が低めなので出荷ペー
スは例年よりも早くなる可能性あり。
佐賀
唐津
1月第2週より集荷始まり、1月半ば
過 ぎ から の 販 売 とな る。 面 積 は 若
干減少しているが、トータルでは約
30t の計画。L・M サイズ中心で出荷
形態は5㎏バラ詰め。1月いっぱいの
出回り。
佐賀
唐津
無 加温 栽 培で、販 売開始は1月半ば
から、月末にはほぼ終了。生 産量は
若 干減 少して約15t。中心サイズは
L。
年内で加温物の出荷は終了し、年明けからは無
加温物となる。玉肥大は例年並みで3Lサイズ中
鹿児島
鹿児島いずみ 心、基 本的には平準 ペースでの出荷となる。前
(7%)
年が不作傾向であったことから出回り量は前年
ほか
4部
を上回る見込み。レギュラー品と鹿児島県オリ
ジナル品種「大将季(だいまさき)」との併売。
12月より県内一部産地から出荷開始となり、年
明けには JA 長 崎西 彼の出荷も始まって加温物
の販売が本格的にスタートとなる。1月いっぱい
長崎
長崎西彼 は施設物であり、生 産量としては前年並を見込
む。シーズン通してのピークは露地物の始まる3
(6%)
ほか
月から。前年はもともと着果量が少なかった上
3部
に11・12月の天候不良で落果も見られたことか
ら大幅減となったが、本 年は現在のところ大き
な生育被害も見られず順調。
主産地の生育及び出荷・入荷情報
津の輝き
天草
愛媛 えひめ中央
1月下旬から2月中旬の出回り。他品
種への改植などによる自然減もあっ
て生 産 量は前年 の85%と減る見 込
み。
佐賀
2月上旬から販売開始予定。自然増
などもあって生産量は前年比増を見
込む。
◎きんかん
主産県 銘柄及び産地
主産地の生育及び出荷・入荷情報
はまさき
通常のハウス物は年明けにも残量有り、1月中旬
まではまとまった数量が入荷する。完熟ハウスき
はまゆう んかんの『たまたま』は1月16日からの販売開始
宮崎
(81%) 串間市大束 で、しばらくは通常ハウス物と併売となる。中心
サイズは2Lで若干大玉傾向。着色遅れで高糖度
ほか
4部
となった前年よりは若 干糖度低めであるが、酸
も低く食味としては食べやすい。
JA 南さつま・JA 北さつまともに11月末~12月
鹿児島 南さつま 初めよりハウス物の出荷開始となっているが、増
量ペースは鈍い。1月は旬を追うごとに増えてい
(18%) 北さつま
き、JA 南さつまの厳 選品『 晴姫 』も1月半ばよ
4 部 (川内) り出荷開始となる。出遅れていたこともあり、1
月の出回り量は前年を2割程度上回ろう。
果実展望 P3
唐津
1月
2017
いちご類情報
りんご類情報
前年は12月からの気温高で各地とも前進出荷や小玉比率の高い状況
が続いていた後、1月中旬から全国的に低温・曇天となって入荷は急
販 売 ブレーキとなって少なかった。本年は定植期からの天候不良により苗
見通し の生育が良く無かったこともあって全国的に出荷量は伸び悩んだまま
年明けを迎えそうである。1月以降は適度な大玉もあり、不足感はさ
ほどないことから価格も落ち着いて荷動きは徐々に活発化してこよう。
◎とちおとめ
主産県 銘柄及び産地
はが野
栃木
(89%) かみつが
ほか
2部
主産地の生育及び出荷・入荷情報
出荷 量は伸び悩んでおり、クリスマス時期も業
務サイズとなる Lサイズ中心に不足 気 味であっ
た。年末にかけては大玉中心に出荷増が見込ま
れており、年明け以降もダラダラペース。
茨城 北つくば 生育遅れ気味で、全体に小玉傾向ではあるが、12月
(7%) 茨城旭村 中旬より徐々に数量も増えてきている。1月の出荷量
は前年並を見込んでおり、平年よりも少なくなりそう。
2部
ほか
◎あまおう
主産県 銘柄及び産地
福岡大城
福岡
ふくおか八女
(100%)
にじ
1部
ほか
主産地の生育及び出荷・入荷情報
定植以降の天候不良もあって出荷量は少ないまま。
玉落ちが早いので、クリスマス後にはレギュラー品比
率が高まる可能性あり。2番果は連続しており、1月
中旬頃より緩やかに出荷数量は増加してくる見込み。
主産県 銘柄及び産地
唐津
さが
ほか
主産地の生育及び出荷・入荷情報
初期生育不良のためか、生育のバラつきが大き
い。年内は関西市場への出荷比率が高く、京浜
市場へは年明けからの本格出荷。増えてくるの
は1月半ば過ぎからとなろう。
◎紅ほっぺ
主産県 銘柄及び産地
◎その他いちご
県名 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報
スカイベリー 栃木
きらぴ香
ゆうべに
静岡
熊本
主産県 銘柄及び産地
主産地の生育及び出荷・入荷情報
【つがる弘前】1月5日から連日の販 売となる。
年明けの在庫は前年並と予想している。輸出の
実績は前年を下回っている。
つがる弘前 【津軽みらい】年明けの計画は前年の85%程度
青森
津軽みらい と少ない。1月5日から普通冷蔵物が連日で、日
(93%)
相馬村 量2000~3000ケース。本年度 産はサビ果が
1部
多く、果点も荒れている。また蜜入りりんごは少
ほか
な目である。
【高木商店】サンふじは前年並で40玉中心に日
量150ケース。
◎王林
主産地の生育及び出荷・入荷情報
【つがる弘前】前年の80%台で少ない。36玉中
つがる弘前 心の販売。
青森
津軽みらい 【 津 軽 みらい】年 明 け の 計 画 は 前 年 の83 %。
36玉中心に日量200~300ケース。今 年は大
(100%)
相馬村 玉傾向である。
1部
ほか 【高木商店】CA貯蔵に回しており、2月中旬か
らの販売。
◎ジョナゴールド
主産地の生育及び出荷・入荷情報
定植遅れにより、出荷量の少ない状況が続いて
静岡 遠州夢咲 いる。12月下旬から増えてきて、年末から1月上
(93%) 伊豆の国 旬にかけては平パック中心の出荷となるだろう。
1月下旬には再び減ってくるが、前進化により出
1部
ほか
荷減となった前年よりはやや多くなる見込み。
品種名
◎ふじ
主産県 銘柄及び産地
◎さがほのか
佐賀
(88%)
2部
贈答需要が活発な年内よりも年明けは一旦価格を下げてこ
よう。現実的には店頭での動きは一個単価が高く、それ程
活発ではないと予想される。それでも店頭で廉売できる程
供給が多くないこと、産地価格が高まっていることから、
販 売
前年の105~110%での市場価格が予想される。12月
見通し に入り円安から輸入物価が高まること、輸出が有利になる
との局面である。実際にはバナナやアボカドが安かったり、
輸出は前年程でないといった情報もあり、実態経済は単純
でない。
全農
とちぎ
12月上旬には遅れていた生産者も出揃い、
年末~年始にかけては当初計画通り数量ま
とまって出荷される見込み。1月半ばには
一旦減りこむが、下旬には回復して2月に
かけて順調に冷えてくるだろう。生産増も
あって1月の出回り量は前年を1割程上回る
見込み。基本的には平パックでの出荷。
静岡
経済連
頂果房は出荷のピークを過ぎてきたことか
ら、12月末~1月上旬にかけては小玉果中
心となる。頂果房と腋果房は連続しており、
出荷の谷間などは無く、1月中旬には再び
平パックの比率が高まってくる。作付増によ
り、1月の出荷量は前年比2割増の見込み。
鹿本
玉名
ほか
12月下旬の時点ですでに2番果の出荷も始
まっており、しばらくは大きな増減無く出
回る。大玉中心で平パックの出荷比率が高
い。1月中旬以降出回り量増えてくる見込み。
生育は前年比で1週間ほど遅れている。12
多野藤岡 月上旬から出荷開始となっているが、全生
産者が出揃うのは1月に入ってから。作柄は
やよいひめ 群馬
ほか
概ね順調で、1月は旬を追うごとに出回り
量増えてピークとなるのは2月に入ってから。
主産県 銘柄及び産地
主産地の生育及び出荷・入荷情報
【つがる弘前】1月下旬までサンジョナでその後
は有袋となる。量的には前年並。中心は32玉で
津軽みらい ある。
青森
相馬村 【津軽みらい】サンジョナとなる。36玉中心に連
(100%)
つがる弘前 日200~300ケース。肥大は前年並だが着色は
1部
良好である。
ほか
【高木商店】サンジョナは前年の90%、36玉中
心に隔日で日量50ケース程度。
◎すいか
主産県 銘柄及び産地
熊本
(80%)
2部
益城
沖縄
(17%) 沖縄県
4部
果実展望 P4
主産地の生育及び出荷・入荷情報
12月下旬は3回の販売となった。1月は週2回日
量800~1000ケースの計画である。年内はM
>S中心であったが、年明けはS>M中心とやや
小さめになってくると予想している。
現状気温は高めで、生育は前進気味である。基
本は船便の都合などから、週1回(木曜日販売)
日量2.5tの計画である。この作のピークは2月
上旬で、週2回となる可能性もある。L
(1玉4㎏)
中心で推移すると予想される。
1月
2017
アールスメロン情報
◎その他ぶどう
前年の1月は年末に急増して年始に急減したため年始が高
値で下旬に急落した。本年は年明けは全国的な供給不足で
販 売
来ている影響で、価格は前年を上回る展開が予想される。
見通し 特に育苗期の天候不順が、トータルの生育で悪影響を及ぼ
していると思われる。量的には90%程度と予想される。
主産県 銘柄及び産地
【鹿本】作付はやや減少しており、出荷は前年を
下回ると予想している。販 売は6日から14日ま
で連日で、その後は週4回の計画である。1月と
しては右肩下がりの出方となり、現状よりやや小
ぶりの仕上がりとなろう。
【こばやし】12月に入り天候は回復し、雨があっ
ても週1回程度と晴れの日が続くようになってい
宮崎 こばやし る。そのため生育は順調で肥大・外観ともに良
(9%) 宮崎中央 好である。年明けは1月7日から始まり、連日で
ピークは1月中旬から2月上旬まで。青肉は「セー
4部
ほか
ヌ」、赤肉は「妃」
「506」となっている。1月に
ついては作付けは増えている。
◎アンデスメロン
主産県 銘柄及び産地
熊本
(100%) 熊本市
4部
12月はロスもあって計画を下回った。1月は5日
販売から始まり連日の販売で、中旬にピークとな
ろう。LA の6玉中心の見 込 みである。3月上旬
までの販売。
五所川原第一 前年と同様に3月までの計画で、1月
も連日の販売となろう。日量150ケー
ほか
ス程度と予想している。
◎富有柿
主産県 銘柄及び産地
主産地の生育及び出荷・入荷情報
【 にじ】12月に 生 果 が 多 く出 た が、 貯 蔵 は 予
定 通り始まった。貯蔵量は平年よりやや少ない
福岡
にじ
1000t。1月は週3回日量 は1000ケース。中
(79%)
筑前あさくら 心はLでやや小ぶりである。
1部
【筑前あさくら】貯蔵量は前年並を予想している。
注文による出荷となろう。
前年は気温高で干し柿作りには厳しい環境となり、不作で
あった。本年は順調に乾燥も進んでいることと、福島も徐々
販 売 に体制が整って出荷量が震災前のレベルに近づいてきてい
見通し ることから供給不足の状況は是正された。12月上中旬の価
格は前年を下回ったが、12月に前進出荷されている部分も
あり、急落ではない。
主産県 銘柄及び産地
年明けの国内産は販売期間が短くなって、野菜的販売を余
儀なくされるシーズンになると予想される。ニュージーラン
販 売
ド産の動向を見ながら、国産へと切替えていくことで終盤
見通し の急落を下げたいところである。12月の価格は前年を上回っ
たが、年明けは前年並に落ち着いてくると予想される。
主産地の生育及び出荷・入荷情報
【ふくおか八女】1月10日販売から。年内は12月
20日販 売 で終了。ゼスプリの12月の 在 庫が多
福岡
ふくおか八女 く、年内の販売は少なかった。生 産量について
(26%)
(立花) は不作であった前年より多いと予想したが、それ
4部
程でなく前年並。1月については33玉中心に前
年を上回ると予想している。
【 紀 の里 】年 明 け から 本 格 化して、週2回日量
和歌山
紀の里 2000トレーの販売計画である。生産量は前年
(37%)
ながみね 並の12,000t。30玉L中心の見込みである。
4部
ピークは折り返し時期の2月となろう。
愛媛
えひめ中央
(18%)
愛媛たいき
3部
青森
干し柿情報
主産地の生育及び出荷・入荷情報
キウイ情報
主産県 銘柄及び産地
スチューベン
県名 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報
主産地の生育及び出荷・入荷情報
年明け初荷後の数日間は正月休みに溜まった分
がやや多く出るが、中旬には通常に戻るであろう。
静岡 クラウン支所 作付は前年の95%とやや減少している。1月前
(50%)メロックス静南 半は生育時期の悪天候で下級品も多いと予想し
ている。後半は量的に回復してくるが、1月とし
4部
ほか
ては少ないと予想している。7・8・9kg台の6
玉中心の見込みである。
鹿本
熊本
(23%) 熊本市
ほか
4部
品種名
【えひめ 中 央 】1月10日から の 販 売となり、週
2回( 月・木)の 販 売。12月については日量で
900ケースで、年明けも同じペースである。生
産量は前年の70%で少ないが、春の強風による
枝折れと、夏の干ばつで肥大が抑えられたこと
が影響した。
主産地の生育及び出荷・入荷情報
【みなみ信州】年内で60~65%を終わらせる予
定である。年明けは5日からとなり、1月として
はほぼ 前年並を予想している。出荷は徐々に減
長野 みなみ信州 りながら推移しよう。現状の作業の進捗状況は
(45%)下伊那園芸 順調である
ほか 【下伊那園協】1月5日販 売から始まる。年内に
2部
前進傾向で出荷されたが、通常通りであれば、
1月についても前年を上回ろう。現状はロスもな
く、順調である。
蜂屋柿は乾燥が遅れているが、現状の平核無の
加工は順調。年内は29日売りまでで、年明けは
福島
5日から。10日頃に最大のピークが来ると予想
(41%) 伊達みらい される。加工計画は震 災前の80 % 程 度 で、前
年より多くなっている。原料 柿そのものは作 柄
3部
悪く、特に蜂屋が大 玉になっている。230gト
レー8入れ、4L・5L が中心となろう。
山梨 フルーツ山梨 【巨摩野】 1月いっぱいはだらだらと出荷されよ
う。トータルの生産量は前年の120%と予想し
(7%) (松里果実)
ている。週3回(火・木・土)の販 売。3玉 パッ
1部
巨摩野 クが主体であるが、現状の作業は順調。
富山
富山干柿出荷 年内については台風被害で少なくなった。年明け
は1月12日販 売までとなるが、年明け販 売分に
(2%)
組合連合会 ついては全体の数パーセントと少ない。
2部
果実展望 P5