札幌市立北園小学校 学校だより 平成 28 年 12 月 22 日 冬休み号 白い世界にたくましく 校長 栗原 靖 15 日にスポーツ庁より「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の 今年度の結果が公表されました。結果は予想通り、北海道の子どもたちの体力の低迷が 指摘されております。体育の授業以外で 1 週間の総運動時間が 1 時間未満という小学5 年生も 1 割強とか。 「運動が大好き」という子どもたちの声とは裏腹に、たいへん残念な 状況が続いております。 数年前、自宅の前に公園がある方から「近年、冬になるとまったく子どもの声が聞こ えない。真っ白のきれいな雪原が広がっているばかりで足跡一つない。最近の子どもた ちは大丈夫なのだろうか。」と問われたことがあります。以前には、大声を上げ転びなが ら雪まみれになって雪中サッカーをして走り回る子どもたちがたくさん見られ、また、 トンネルやかまくらを作ったりする子もいて、潰れる危険はないかと見に出たりもした そうです。しかし、最近は全く子どもの姿が見られず、寂しいやら不安を感じるやらと のことでした。 本校、北園小学校の教育目標をご存知でしょうか? ◇つよくじょうぶな子 ◇正しくやりぬく子 ◇仲良く助け合う子 ◇深く考える子 この4つが、開校以来ずっと大切にされてきたものです。その1番に挙げられている ことは、実は、強く丈夫であるということなのです。昭和 30 年代、町に子どもが溢れて いた頃から、丈夫な体を作ることが大切にされてきたのです。それは言うまでもなく、 人が成す全てのことの基盤は、健康で頑張り続けられる体力の上にこそ成り立つという ことがあるからではないでしょうか。 スキー場が経営難で苦しんでいると聞きます。スキー人口はピーク時の6割に落ち込 んでいるとか。ひと冬で5m以上の降雪のある札幌、そこに生きる我々がどう生きてい くかが問われているように思います。 今月4年生以上が、学年ごとに校区内の美香保体育館にスケート学習に行ってまいり ました。スケート連盟の指導者に基礎からしっかりと教えていただくことができ、素晴 らしい体験となりました。子どもたちに冬の楽しみ方のきっかけを作ることができたと 感じております。 明日より子どもたちが楽しみにしている冬休みとなります。ぜひ「雪」や「寒さ」を 生かしたウインタースポーツ、そして、雪と戯れることを大切に過ごしてほしいもので す。公園の雪原で雪を押し大きな雪だるまを作ったり、真っ白な世界に自分だけの足跡 を付けたりする喜びを感じてほしいです。全身を使って積極的に野外で活動して雪の魅 力に浸り、多様な活動を通して寒さに負けない気力と体力を増進させ、北国を生かす子 どもとしてたくましく成長することを期待します。3学期にはスキー学習も予定してい ます。保護者の皆様のたくましく育ってほしいという願いをいっぱい語り伝えていただ ければ、必ずや実り多い冬休みになると思います。 最後になりましたが、保護者・地域の皆様には、今年もたいへんお世話になりました。 ありがとうございました。皆様どうぞよいお年をお迎えください。
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