台湾 PCT ボランティアワーカーとの出会い 田尻 拓 2012 年夏、照りつける太陽光線から逃れる為に、笹屋敷の夏祭り用の櫓の下にみん なで隠れていた。農作業支援の合間の昼休み、真っ黒に日焼けした顔から汗が噴き出 る中、食後に楽しく明るく台湾や日本の歌を歌っていた。 それが、台湾 PCT ボランティアワーカーとの初めて「出会った」瞬間です。 それ以来、夏がくるごとにエマオで、笹屋敷で、仮設住宅で台湾からのワーカーと出 会うことができました。台湾長老教会から派遣されたワーカーは、高校生からご高齢 の 70 代近い人まで様々なバックグラウンドをもった方々でした。大工作業が得意だ ったり、音楽が得意だったり、ヲタクだったり。 そして 11 月に台湾で、派遣されてきたワーカーの一部の方々だけでしたが再会する ことができました。 台湾訪問の目的は、これまで台湾から頂いた多大な支援と友情に応える為に感謝を伝 えること、エマオの活動をともにふり返り教訓を共有すること、礼拝を共にすること、 台湾の被災地訪でした。(残念ながらスケジュール上、最後の訪問はなりませんでし た。) 2 日半に及ぶ訪問でしたがどれだけ謝意が伝えられたか疑問に思っています。 ここで改めて厚くお礼申し上げます。 多謝、多謝、多謝、台湾! 台湾からのワーカーと再会することに葛藤はありました。 果たして特に若いワーカーがエマオでの活動を通して感じ取っていたこと、学んだこ と、持ちかえったことが有意義なことであったか。 台湾にも地震、台風、豪雨による被災地がある中で、さらにエマオの活動の為に時間 とお金を掛ける意義があるか。 台湾と日本の歴史的な関係や経済的な格差、台湾長老教会の信仰の実践を踏まえた上 で、台湾長老教会がワーカーを派遣してくださった意義に自分を含めて日本人が深く 理解できているか。 1つ目の疑問は、若いワーカーらのプレゼンテーションによって解消されました。異 文化と初めて深く触れることからくる興奮だけでないものを彼らが持ちかえること ができたことが確認できました。残念ながら若いワーカーからのプレゼンテーション だけであったので、中年以上のワーカーが果してエマオでの体験をどう総括している のか聞くことができませんでした。様々な意見があって当然な中、率直な意見を聴け る機会が残念ながらもてませんでした。 2 つ目 3 つ目の疑問は、言語のバリアと時間的な制約もあって、解消することができ ませんでした。その為、消化不良な訪問となってしまいました。もっと長く濃い時間 をワーカーや PCT 幹部と過ごしたかったです。 最後に、公式行事の合間にみんなで遊んだ記憶や夜市にでかけた記憶は一生の宝物で す。 ありがとう。 また台湾に行きます!
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