医療政策部 医 療 安全 課 Itaru Nishizuka 医療の根幹を担う ∼医学知識と現場感覚が役立つ職場∼ 医療安全課は、医療法を所管し、医療法人の認可、病院の開設許可及び指導、患 者の声相談窓口を所管しています。時に、医療事故や病院(医療法人)の経営危機 などに対応し専門的な助言・指導を行います。また、新たな医療制度である、医 療事故調査制度の創設(平成 27 年 10 月施行)、医療法人の透明性確保など医療 法人制度の改正(平成 28 年 9 月施行) 、複数の病院(医療法人等)を統括する地 域医療連携推進法人(ホールディングカンパニー型の大規模法人)制度の創設(平 成 29 年 4 月施行)などに対応し、地域包括ケアの充実に貢献しています。 医学知識と現場感覚を活かし将来の医療の仕組みを築く 東京都は、 「東京発医療改革」のスローガンの下、平成14年度に全国で初めて「医療 安全課」を設置しました。私はこの年に採用され、安全安心の医療の提供に尽力しました。 全国初の「患者の声相談窓口」の立ち上げ、 「院内感染対策マニュアル」策定などに従事 しました。東京から医療を変えていく。大都市ならではのやりがいを感じます。 profile 西塚 至 2002.04 福祉保健局医療政策部医療安全課課務担当係長 2005.04 港区みなと保健所保健予防課予防係主査 2006.04 福祉保健局健康安全室感染症対策課課務担当係長 2007.04 福祉保健局保健政策部保健政策課(国立保健科学院派遣) 2008.04 渋谷区渋谷区保健所恵比寿保健相談所長 2012.04 港区みなと保健所健康推進課長 2015.04 福祉保健局健康安全部感染症対策課長 2016.04 福祉保健局医療政策部医療安全課長 趣味:PTA ボランティア活動 座右の銘:寧為鶏口、無為牛後(むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ) 地域医療の課題にアクション&レガシー 団塊の世代が後期高齢者になり、国民の疾病構造が変化する「2025 年問題」に向け、 医療提供体制改革が急務です。2025 年の医療需要予測に基づき、あるべき医療提供体制 を整備するとともに、医療安全課は医療法人のガバナンス強化、特定機能病院や地域医 療支援病院の充実・強化、都民に対する医療情報の積極的提供、監察医制度の充実など の課題解決に努め(アクション)、将来の重要な医療基盤を構築します(レガシー)。 希望者へのメッセージ 問題点を発見し、関係者の理解を得て、解決を目指すプロセスは、臨床現場と似ています。 プロジェクトを任されることで社会医学や行政マネジメントも習得可能。人類が未経験のこ れからの超高齢社会にふさわしい、東京独自で新しい医療の仕組みを築いてみませんか? 健康安全部 感 染 症対 策課 Aya Kayebeta 本庁での感染症対策業務について 私の所属している感染症対策課は、東京都全体としてどのように感染症対策を 進めていくのかを考える部署となります。感染症に関する様々な施策を展開する とともに、現在は、 ①東京都感染症マニュアルの改訂、 ②東京都結核予防推進プラ ンの改訂、 ③2020 年東京オリンピック・パラリンピックに向けた感染症対策の推 進、といった将来を見据えた新たな取り組みも開始しています。特に、①∼③は大 変大きなプロジェクトであり、多くの期待も寄せられています。感染症対策は、 公衆衛生行政でしかできない非常にやりがいのある仕事であると感じています。 公衆衛生医師の仕事の魅力 私は、医学部卒業後、小児科医として3年半勤務し、その後の14年間はアフリカのザ 筆者は右側 ンビアで国際医療事業に従事しました。途上国では、公衆衛生のウェイトが大きく、改め てその重要さを実感しました。現在は、業務を通じて日本の公衆衛生について学び、日々、 profile カエ ベタ 亜矢 2014.11 福祉保健局健康安全研究センター健康危機管理情報課疫学情報係長 2015.04 新宿区健康部保健予防課医療指導主査 2016.04 福祉保健局健康安全部感染症対策課課長代理(感染症医療担当) ひとこと:3 人の子育て中で、週末(土日)は家事に費やす時間が多いですが、 夕飯の支度をしながら、ちきゅうラジオ(NHK)を聞くのが楽しみ です。 新しい魅力を発見しています。また、最近の感染症対策では、グローバルな視点が求めら れており、国際医療での経験が生かせる機会があるので、やりがいを感じています。 希望者へのメッセージ 日本で、公衆衛生医師として勤務をして3年目になりますが、健康安全研究センター、新宿区 保健所を経て、現在は都庁で業務に従事しており、公衆衛生医師としての業務の幅の広さを改 めて実感しています。人事面では、経歴や家庭の事情等を考慮していただけるので、自分により 適した条件で仕事ができると思います。東京都の公衆衛生医師は、様々な経歴の方が集まって 09 都 庁 編 おり、悩みや相談事がある時にも心強いです。
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