日本の税のあり方について(PDF文書)

富岡市長賞
佳作
税と共に歩む
西中学校
3年
纐纈
丈人
私は、税とは国を成り立たせるためにとても大切なものであると、税についての授業
をうけ、強く感じた。
税を納めている人には、「税」にはあまり良いイメージはないと思う。「税」とは、み
つぐことや権力による強制的な徴収といったあまり良い印象を与えない意味を持ち、辞
書に表されている。私は、税についての理解をより深めれば、そんなイメージは必ず覆
ると考えている。
私の考える、税について理解すべき点は二つあると思う。
一つ目は、税とは日本住民としての義務と責任が生じる大切なものであるということ
だ。
例えば、大規模な災害が起きた時、すぐに対処できるのも税金のおかげだ。そして、
その税金は日本に住む人々によって支えられている。身近な道路や公共施設も、自分が
今、ここに住んでいるからこそできることなのだ。新しいマイナンバー制度はその象徴
であると私は考えている。自分ではあまり意識をしていなくても、自分は社会への義務
と責任を果たしていると誇れる制度であると思う。
二つ目は、この「税」というものの扱いで国が変わるほど重大なものであるというこ
とだ。
よく聞く社会問題に、少子高齢化がある。多くの人々が未来に不安をいだくひびきだ
ろう。しかし、私はこれを、税金が正しく使われている事の、成果ではないかと考えて
いる。国のために使う税金を、国のために使うという責任を国政がきちんと果たし、医
療や福祉の充実、発展に使うことができていたからこそ、長い年月を経て日本国の長寿
命化として表れてきたのではないだろうか。これは、日本の政治の一つの成果なのだ。
このように、税によって国は、過去、現在、未来を通して大きく変わっていくのだ。
しかし、これほど重大な税がすべて有意義に使われているとは限らない。
では、税金を現在、そして未来に有意義に使われるためにはどうすればよいのだろう
か。
私が、税への理解を深め感じたことは、税金を使うことの責任の重さを、税金を行使
する側がもっと意識するべきであるということだ。知らない誰かが、知らない人々のた
めにという、相手を思う和の心の考えのなかで納められ、利用される税を、自己中心的
な態度で税金を利用されたのでは本末転倒である。国のため、国民のための税金で仕事
をされている方を中心に、国民一人ひとりが税に対しての責任を強く意識することで、
税でつくる日本の今、そして未来はより輝かしいものになるだろう。
私たちは、選挙年齢の引き下げなどで、政治への関心が求められている。そのなかで、
税の利用は歴史のなかで民主化し、私たちの生活に直結する事であ る。日本の住民とし
て義務を感じ、税と未来を考え、税と共に歩んでゆくことが私たちの責任であると強く
思う。