吉沢小学校

平成 28 年度全国学力・学習状況調査結果の分析について
1
平塚市立吉沢小学校
国語に関する調査
【特長】
・目的に応じて、文章と図表やグラフなどとを関連付けて読んだり、複数の本や文章などを比べ
て読んだりするなど、効果的な読み方が身に付いてきている。日々の音読練習の積み重ねや朝
読書の成果の表れと考えられる。
・毛筆で書く文字について、用紙全体との関係に注意し、大きさや配列について考えることは、
多くの児童ができている。
【課題】
・話し手の意図を捉えながら聞き、話の展開に沿って質問をしたり、目的や意図に応じてグラフ
や表を基に、自分の考えを書いたりすることに課題が見られる。
・習得した漢字やローマ字を日常的に書いたり読んだりするなど、正しく活用することに課題が
見られる。特にローマ字については、濁音の表記や撥音や促音、拗音を含んだ表記や読みにつ
いて、正しく理解していない児童が多い。
2
算数に関する調査
【特長】
・除法における計算の確かめの方法、乗数が整数である場合の分数の乗法の計算方法や約分、二
つの数の大小関係を表す不等号については、相当数の児童がよく理解できている。
・きまりの発展的な考察(面積調べ)については、問題場面に示された条件を基にほかの正方形
について検討し、同じきまりが成立するかどうか調べることは、相当数の児童ができている。
【課題】
・1を超える割合を百分率で表す場合において、基準量、比較量、割合の関係を正しく捉えるこ
とに、依然として課題がある。
・日常生活の問題の解決に向けて、必要な情報を収集し目的に応じて適切に判断をすることに課
題がある。複数のグラフの比較から読み取ったことを根拠に言葉や数を用いて説明することや、
式の意味について図形を式と関連付けながら筋道を立てて説明することに苦手意識が見られ
る。
3
児童質問紙の結果より
【特長】
・友達の話や意見を最後まで聞いたり、家の人と学校での出来事について話したり、地域の行事
やボランティア活動に参加したりするなど、人との関わりを大切にしている児童が多く見られ
る。
・授業に関する質問では、国語、算数ともに「勉強が好き」「勉強は大切だと思う」「授業の内容はよ
く分かる」など、肯定的な回答をしている児童が大変多く見られる。また、家庭での自学自習に
おいて、比較的多くの児童が「教科書を活用している」と回答している。
【課題】
・国語や算数の授業では相手意識をもって話したり考えを書いたりしているが、学級会などの話
合い活動では異なる意見や少数意見のよさを生かすなど折り合いを付けて話し合うことに課題
が見られる。
・携帯電話やスマートフォンを持っていない児童は多いものの、テレビやビデオ、DVD を見たり
テレビゲームなどをしたりする時間が大変長く、また就寝時刻の遅い児童がいるなど、基本的
生活習慣に課題があると考えている。
授業・学校生活の充実に向けた取組
・どの教科も授業のはじめに学習目標を示し、見通しをもたせ、授業の最後に振り返る活動を取り入れ
ることを意図的に行い、基礎・基本をしっかりと定着できるようにしていく。
・習得した漢字を読んだり書いたりする機会を意図的・計画的に設定するなど、文や文章の中で適切に
使える指導の工夫を図る。また、語彙を広げるために、国語辞典や漢字辞典を利用する習慣を付ける。
・算数科では、学習の系統性を意識したり、具体物を用いた活動を取り入れたりする。また、言葉や数、
式、図、表、グラフなどを用いて、筋道を立てて説明したり論理的に考えたりする活動を大切にする。
・学級会などの話合いの活動を大切にし、学級みんなで協力して何かをやり遂げる達成感を味わわせる
ことで、自尊感情が高まるよう支援する。
ご家庭で取り組んでいただきたいこと・地域の方に知っておいていただきたいこと
・決めた範囲内でテレビ、ゲーム等を視聴したり、早めの就寝を促したりするなど、家庭での過ご
し方や家庭のルールについて、お子さんと再確認してください。
・家庭での学習を習慣化し、自分で計画を立てて学習することの大切さを考えさせてください。
・地域行事やボランティアに参加するなど、児童の地域への関心は高いです。引き続き、地域の行
事に参加したり、家庭で一緒に考えたりする機会を通して、児童に地域の一員としての意識を育
てていきましょう。