家 畜 衛 生 情 報

家 畜 衛 生 情 報
H28.12.5
1
県央家畜保健衛生所
国内の鳥インフルエンザ確認状況
平成 28 年 12 月 5 日現在の鳥インフルエンザ確認状況は下図のとおりです。
検査中:簡易検査又は遺伝子検査陽性で、確定検査を実施中のもの
H5N6:鳥インフルエンザ H5N6 亜型と確定したもの
北海道
オオハクチョウ 1 例(H6N2)高病原性ではない
=家きん
=野鳥
青森県青森市
・アヒル(H5N6)
オオハクチョウ 1 例(検査中)
ハヤブサ 1 例(検査中)
1 万 6,500 羽
秋田県
・アヒル(H5N6)
新潟県関川村
コクチョウ 3 例(H5N6)
4,800 羽
採卵鶏(H5N6)
31 万羽
岩手県
青森県
オオハクチョウ 1 例(H5N6)
新潟県上越市
オオハクチョウ 1 例(H5N6)
ノスリ 1 例(検査中)
シロフクロウ 2 例(H5N6)
宮城県
マガン 1 例(H5N6)
採卵鶏(H5N6)
マガン 1 例(検査中)
23 万羽
福島県
オオハクチョウ 1 例(検査中)
オオハクチョウ 1 例(検査中)
新潟県
コハクチョウ 1 例(検査中)
茨城県
オオハクチョウ 1 例(検査中)
長野県
コハクチョウ 1 例(検査中)
鹿児島県
ナベツル 20 例(H5N6)
鳥取県
環境材料 1 例(H5N6)
コハクチョウ 3 例(H5N6)
カモ類糞便 1 例(H5N6)
カモ類糞便 2 例(H5N6)
兵庫県
カモ類糞便 1 例(H5N6)
今冬の野鳥での高病原性鳥インフルエンザの検出状況をみると、国内に大流行した平成 22 年シ
ーズン(野鳥確認事例:16 道県 58 件)と同様あるいはそれ以上のペースで確認されています。
今回の特徴として、東日本を中心として、関東でも茨城県のオオハクチョウでウイルスが確認さ
れる等、栃木県でも大変危険な状態にあります。
自然環境中の鳥インフルエンザウイルスがたくさん増えています!
今冬は、鳥インフルエンザへの感染リスクが高く、最大の警戒が必要です!!
2
今冬の国内家きんの高病原性鳥インフルエンザ(H5N6)発生事例(H28.12.5 現在)
NO
殺処分
処分法
アヒル
11/29
12/3
H5N6 亜型
18,360 羽
1 日間
埋却完了
消毒ポイント 5 か所
新潟県
11/28
採卵鶏
11/29-12/2
12/5
自衛隊動員
関川村
H5N6 亜型
310,000 羽
約 4 日間
埋却予定
消毒ポイント 4 か所
新潟県
11/30
採卵鶏
11/30-12/4
12/6
自衛隊動員
上越市
H5N6 亜型
236,000 羽
5 日間
埋却予定
消毒ポイント 5 か所
青森県
12/2
アヒル
12/3
12/4
NO.1 と疫学関連農場
青森市
H5N6 亜型
4,800 羽
1 日間
埋却完了
消毒ポイント 5 か所
事例
1
2
3
4
発生日
飼養羽数
亜型
種別
青森県
11/28
青森市
備考
ここまでの家きんでの発生事例をみると、東日本の日本海側から発生しており、いずれも野鳥
で検出されている H5N6 亜型と同様の高病原性鳥インフルエンザウイルスです。
平成 22 年シーズンの大流行時(9 県 24 農場 計 183 万羽の殺処分)では、九州、西日本を中心
に発生が集中していた状況とは発生傾向が異なっており、これまで発生経験のない本県において
も発生が危惧される状況です。
感染防止のポイントは自然環境中のウイルスをいかに農場にいれないかです!
鳥インフルエンザウイルスは、渡り鳥を介して汚染された鶏舎周囲の環境から、人または小型
の野鳥・野生動物を介して鶏舎内に持ち込まれる危険性が指摘されています。
◎
鶏舎へのウイルス侵入リスクをさげるための点検・確認を
□
小型の野生動物が家きん舎の外部から侵入しうる経路がないか、家きん舎の内部及び外部から改
めて詳細に緊急点検
・
野鳥等の野生動物の家きん舎への侵入防止ができる防鳥ネットなどの設置とその破損
・
家きん舎の壁面の破損や、家きん舎の屋根と壁の隙間
□
家きん舎に入る場合には、ウイルスを持ち込まないよう、衣服や靴の交換や十分な消毒
□
家きん舎が、池などの野鳥生息地の近くにある場合や野生動物の生息しやすい環境にある場合
には、上記対策を定期的に点検・確認
□
これまで以上に念入りに、飼養家きんの毎日の健康観察
死亡家きんが増えた、元気消失といった家きんが増えたなどといった異状を見つけた場合には、
直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡して下さい。
県央家畜保健衛生所
TEL:028(689)1200
宇都宮市平出工業団地 6-8
FAX:028(689)1279
携帯:090-7205-0895(夜間・休日)