千代田区商工振興連絡調整会議(テーマ別検討:中小企業・商工関係団体)議事録(要約) ■日 時:平成 28(2016)年 10 月 24 日(月) 10:30~12:00 ■会 場:千代田区本庁舎 8 階 第2委員会室 ■出席状況:出席委員9名、欠席委員1名 ■千代田区:商工観光課長、商工観光係長、事務局2名 ■議 題: (1)区内商工業の課題別施策一覧 (2)中小企業振興 (3)商工関係団体振興 (4)その他 (議事要旨) 1.開会あいさつ(岡田座長) 2.委員紹介(委員変更) 3.議事 (1)区内商工業の課題別施策一覧 <区内商工業の課題別施策一覧について事務局から説明> (2)中小企業振興 <中小企業振興シートについて事務局から説明> ●前回の計画改定時も検討したが、起業家に千代田区で起業してもらい区内の商工関 係団体に参加してもらうための取組みが必要である。 ●今回の区の商工振興基本計画の改定に合わせて、まちみらい千代田が行う事業につ いても見直しの検討を行う必要がある。その中で、起業塾の卒業後、起業する人と しない人がいるが、フォローアップのための取組を検討している。 ●フォローアップにあわせて区内で起業してもらうように検討したい。プラットホー ムスクウェアの中にインキュベーション施設がある。入居者が区に対してどう貢献 していくかということもあわせて検討していきたい。 ●入居している企業がある程度の規模に成長した後、既存の商工関係団体に加盟して もらうなども検討してはどうだろうか。 ●インキュベーション施設の連携会議を定期的に行い、民間を含めた他のインキュベ ーション施設の紹介をするなどして、区内連携や情報交換をし、区外に起業家を流 出させないことが重要である。 ●既存の商工関係団体に入ってもらうようなメリットづくりが必要だ。例えば、初年 1 度は入会を無料にするなどが考えられる。 ●前回の計画改定時では、中小の空きビルとそこへの起業家の入居はパッケージにな っていた。それが出来ないという話になったが、やはりなるべくそういう方向に繋 げていくような仕組みが必要である。 ●例えばビジネス大賞をとった人を創業支援の制度とどうリンクさせるかということ が重要である。 ●別の自治体で、創業支援の講座に入る人は、起業したいことと、まちの未来を考え るという両方を必ず行うということをしている。卒業後も定期的に集まって、エリ ア価値をどう高めるかということを意見交換するようにしている。 ●また、他の自治体では、育成講座の期ごとに卒業した人たちが幹事を決めて、卒業 後のお互いの支援やアドバイザーが入らないレベルでの悩み事相談、それぞれの進 捗状況の情報交換の集まりを行っている。 ●やはり仲間づくりが大事であると思うので、いかにその人たちが自主自立し自分た ちのネットワークを千代田区の中で築いていくかという仕組みづくりが必要である。 ●まちみらい千代田では、ビジネス大賞についても区内で創業した5年未満の企業を 対象とした賞をつくるということや、起業塾を終えた後のフォローアップについて 検討している。 ●企業は、連携のプラットフォームを求めている。特定のテーマや新しいビジネスに ついて人を集め、横の連携で取り組むようにする。ここで重要なのは指導ではなく、 ファシリテートとしてのコーディネートである。 ●フォローアップで後の調査をするよりも、アフターフォローでメリットを千代田区 でつくれれば、自動的に企業は定着する。そのためには、プラットフォームのテー マを鮮度の高い、よりタイムリーな、よりビジネス性、話題性のあるものにできれ ば、機能する。 ●千代田区には大企業が多く集まっており、中小零細企業としては、ビジネスチャン スの窓口があれば、プラットフォームとしての価値が生まれてくる。 ●やはり創業支援は、資金の問題と販売の機会である。資金の面では何らかの形での 助成支援、販売の機会という点では創業した会社の営業機会を増やすための発信の 場を提供する必要がある。区や団体などがそれらの受け皿をつくれれば創業支援に なり、区や団体などにも帰属する意識が生まれるのではないか。 2 ●区として重点支援する業種や分野を決め、複数年掛けて企業家を育てていくなどの 方法もある。また、支援を受けた者は毎年1回報告書を5カ年間提出するなどを前 提に支援を受けてもらうということもできる。さらに、その報告からある程度数字 は追えると考えている。費用対効果ということにもつながるので、区としては把握 しておく必要があるのではないかと思う。 ●千代田区の特徴は、場所的に国や都の起業支援や経営相談も直接受けられること。 千代田区で新たに何かをやろうとしたところで、それほど費用対効果の良いものと は思えない。さらに、民間でもビジネスマッチングを行っており、上手く回ってい る。では、千代田区の特徴は何かというと、やはり商店街やそれ以外にも長い間仕 事を続けているが何か思うように上手くいかない弱者への支援であると思う。その ような小規模事業者などへの支援は、手厚く行っていく必要がある。 ●どちらかというとビジネスチャンスを求めている事業者に対しては、日本一恵まれ た場所にいるので、それほど手厚い支援は不要であると思う。もし、区として何か するのであれば起業5年目くらいの企業に展示会出展の一部支援などくらいかと思 う。 ●一方、商店街は、区民の豊かな生活をサポートしていく大事な役割をもっており、 また地域の安心安全を守っているのも商店街なので、何かそのための施策は必要で あると思う。 ●情報発信は、費用対効果に沿った千代田区ならでは支援とは何かという視点がとて も大切であると思う。 ●空きビルが多くなるということは地域に疲弊をもたらし、安心安全面にも大きな影 響がでてくることから、対策が必要であると思う。 ●東京都や千代田区を中心に展示会や情報発信の場はあるので、お金の面では展示会 の出展時の支援、情報発信の面では古い業者が新しく展開していくための第2創業 のような支援で区の特徴を生かす取組みが必要だ。 ●創業や売上増加、資金繰りなどの悩みをワンストップで受け止め、支援制度につな げていくことが必要であると思う。さらに、KPI 指標を用いることで PDCA による 進捗管理もできるのではないか。 ●民間や他の支援機関と同じことを区が行おうとするのは、やや後追いである。区は 他の機関と連携して、振り分けるようなことができれば、既存の制度も利用でき、 費用対効果も上がるのではないかと思う。 3 ●各団体による事務レベルでの連絡会を年2、3回開催し、問題や施策を話し合うこ とで、何が必要とされるか分かるようになっていくのではないか。 (3)商工関係団体振興 <商工関係団体振興シートについて事務局から説明> ●担い手育成の制度において、実際にそれは誰がどう利用するのか、その人たちをど う育てるかというメニューがやはり必要になってくる。未加入者の加入促進には、 入りたいというメリットが必要であり、精査する必要がある。 ●担い手育成についても、もう少しピンポイントでどういう担い手を空き店舗に入れ ていくかなど、具体的なイメージが必要である。 ●商店街が繁栄、にぎわいを演出するということは、地域の安全、振興の両方を担う ことである。生活環境条例、客引き防止条例ができてこれに取り組んでいることが 求心力になると思う。防犯カメラなど、町会ではできないような社会的なインフラ 整備を商店街振興組合が行えることはメリットである。 ●中小ビルオーナーには、商売をやめたことを理由に組織に入らないケースが多い。 地域振興のための商店街のあり方をアピールしないと組織強化にはならない。 ●チェーン店の運営会社は、しっかりとした決算書を作り、申告を行っている振興組 合にしか加入しない。 ●担い手不足や、高齢化の問題もあり、それらを含めドラスティックに考えると商店 街マネージャー、タウンマネージャーを置くというのが良い。 ●区として資金的に支援を行い、エリアごとにそういった人材を置き、さらにその次 の担い手も育てていく取り組みが必要である。 ●千代田区は、商売がしやすい、起業やベンチャーに手厚い、ビジネスマッチングが しやすいまちであるというブランド価値の情報発信が必要である。それを地域やビ ルにどのように組み込むのかということであると思う。 ●秋葉原のように、地域のロケーションをメディア化するとき、ポテンシャルを活か して、どういう産業をこの地域に誘致できるか、さらにビルのどの階に誘致できる かというきめ細かな仕組みに落とし込むと議論も分かりやすくなると思う。 ●ブランド価値といったとき、それは頭の中の架空のものである。資金があれば皆で 4 共同してブランド管理や使用のための基盤整備を行うことができると考えている。 ●過去に実施していたワンコインドリーム事業は、商店街の組織維持に寄与していた。 チェーン店も含め商店街に加入するメリットになる。 (4)その他 座長)本日の意見は事務局に精査いただいて、区としての実行可能性があるのかを検 討してください。 4.閉会 5
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