学校の楽しさに関する一考察 ～高校の学校生活に着目して～ 関山 拓弥 （生涯スポーツコース 学校スポーツコース） 指導教員 中薗 伸二 キーワード：高等学校 楽しさ 学校生活 1. 緒言 「学校は楽しい所か」誰もが 1 度は考えたこ うな楽しさを求め，そこには友人との関係の良 し悪しや学校行事が影響しているのではない とのある疑問に今の子どもたちはどう考えて かと考える．また，学校の満足度の観点からは， いるのか，参考文献には書かれていなかった高 学校の楽しさと関係性は見つからず，学校の居 校生を対象に研究したいと思った．現在，高等 心地の観点からは，よく使われている場所ほど 学校は義務教育から外れているにも関わらず， 生徒にとって居心地の良い場所となると結果 進学率は約９８％とほとんどの生徒が高校へ が出た．また，居心地が良いとされる理由に友 進学している．大学への進学や就職の有利など 人関係が挙げられたことから，居心地の良さも の理由も挙げられるが，私は高校に楽しみがあ 学校の楽しさに関連性があると考える．このこ って進学した生徒も多いのではないかと考え とから，学校行事の充実，良好な友人関係，居 ている．また，今の学校では楽しめず，楽しさ 心地の良い場所の確保が学校生活を楽しむた を求めている生徒がいるのではないかと考え めに必要なことであると推測する. た．そこで，現在の高校生は学校の何が楽しい のか，又はどのような楽しみを学校に求めてい 4. まとめ るのかを目的として，学校の楽しさについて学 本研究では，現在の高校生が考える学校の楽 校の満足度や居心地も観点に置き，研究するこ しさや学校の居心地との関係性について知る とにした． ことが出来た．しかし，学校の楽しさと満足度 の関連性について見出せていないことや不確 2. 研究方法 本研究の調査対象は，大阪府立 I 高等学校の かな部分が多く，より正確なものへとするため には，他の高等学校への調査も必要である． 1～3 学年の男女合わせた 342 名（男 157 名, 女 185 名）に学校の楽しさに関するアンケー 引用・参考文献 ト調査を行い，その結果を問ごとに円グラフで ベネッセ（1988）高校生の校内行動～いごこ 表した．アンケートの内容は高校へ進学した理 ちのよい心理的空間を求めて～． ベネッセ教 由をはじめ，学校の楽しさ（4 項目） ，学校の 育総合研究所．24． 満足度（6 項目） ，学校の居心地（5 項目）の 古市裕一（1997） 計 16 項目で，回答方法は選択式と記述式を使 の楽しさとその規定要因． 日本教育心理学会 用した． 総会発表論文集．39：248． 小・中学生における学校 Kanko（2008） 「学校に対する満足度調査」 ． 3. 結果と考察 現在の高校生は，学校に行きたいと思えるよ http://kanko-gakuseifuku.co.jp/hr/wp-conten t/uploads/sites/6/2013/06/hr_37.pdf．
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