基本目標2 ワーク・ライフ・バランスの実現

第3章
施策の展開
基本目標2
ワーク・ライフ・バランスの実現
重点プロジェクト2
地域で育むワーク・ライフ・バランス
男女ともに,それぞれのライフステージに応じた生きがいと充実感を得て生活で
きることはとても重要です。
これまでの生き方を振り返り,男女ともに積極的に家事・子育て・介護にかか
わって,協力して担うことができる環境づくりのための取組を重点プロジェクトと
して位置付けます。
重点プロジェクトを達成するための施策のうち主なもの
施策番号
施策名
46
男性の家事・子育てへの参画を促す講座等の実施
50
市民の交流・ネットワーク化の推進
重点プロジェクトを達成するため次のとおり指標を設定します。
指
標
家事や子育て,介護など家庭内での役割は男女がともに担う必要
があると考える市民の割合
考え方
目標値
平成33年度
94.7%
95.0%
16 団体
16 団体
男女ともに家事や子育てを担うことが当然となるよう目標値を設定した。
地域のネットワークづくりのための男女共同参画推進フォーラム
参加団体数
考え方
現状値
平成27年度
ワーク・ライフ・バランスにつなげるため地域のネットワークの構築を目指し指
標とした。
26
基本目標2
基本目標2
主要課題1
ワーク・ライフ・バランスの実現
ワーク・ライフ・バランスの実現
雇用・職場環境の充実
◎◎現状と課題◎◎
ワーク・ライフ・バランスの実現には,ワーク「仕事」とライフ「生活」の両面に
ついて考えていく必要があります。ワークの面を取り上げたときには,職場での働き
方や職場環境の問題があげられます。
従来の長時間を前提とした働き方を見直し,就労者が子育て・介護など「生活」に
参加できるよう,職場環境の当事者である事業主と就労者双方に向けてワーク・ライ
フ・バランスの効果や理解・普及のための情報提供が必要です。
ハローワークの出先機関である調布国領しごと情報広場の相談件数では,子どもを
連れて就職活動をする女性の割合は増加傾向にあります。(図9)
しかし,東京都が事業所の規模別に行った調査では,300 人以上の規模の事業所
で,約 8 割が「女性の活躍を最重要の課題の一つとして取り組んでいる」と回答して
いるものの,企業規模が小さくなるにつれてその割合は低下し,99 人以下では約 3 割
にとどまっています。(図 10)
調布市においては,99%以上が 99 人以下の小規模事業所(※1)であるため,「女性
の活用を最重要課題の一つとして取り組んでいる」企業は少ない現状があると考えら
れます。
このことから,市内の事業所に対して,特に仕事と子育ての両立支援のための働き
かけや情報提供をしていくことが必要です。
(※1)総務省・経済産業省「平成 24 年経済センサスー活動調査」
27
第3章
施策の展開
図9■調布国領しごと情報広場におけるマザーズ相談件数と割合
25000
25
23.4
22
20000
20.3
18314
20
19119
18.5
16233
15000
13240
15
総数
マザーズ
10000
10
5000
3718
5
3569
3540
マザーズの割合
3097
0
0
24年度
25年度
26年度
27年度
図 10■女性の活用を最重要課題の一つとしているか(平成 27 年:東京都)
(%)
0
99人以下
100~299人
300人以上
20
40
32.5
60
47.0
37.8
44.4
78.5
女性の活用を最重要課題の一つとして取り組んでいる
80
100
20.5
17.8
16.9
どちらともいえない
4.6
取り組んでいない
東京都生活文化局「女性活躍推進に関する企業・従業員調査(平成 27 年)」より
28
基本目標2
施策の方向1
施策
番号
33
施
ワーク・ライフ・バランスの実現
ワーク・ライフ・バランスに関する情報提供と推進
策
名
事業の概要
担当課
ワーク・ライフ・
ワーク・ライフ・バランスの普及を図る 男 女 共 同 参 画
バランスに関する
ための情報を提供し,講座等を実施しま 推進課
情報提供と講座等
す。
産業振興課
の実施
男女共同参画
ワーク・ライフ・ 子育 て 家庭 や 要介 護 者を 抱 える 家 庭 の 推進課
34
バランスに関する ワーク・ライフ・バランスを保つための 子ども家庭課
相談体制の充実
相談体制の充実を図ります。
高齢者支援室
教育相談所
35
企業における仕事 市内の企業経営者に対して,仕事と子育
と子育て両立支援 て両 立 支援 の ため の 情報 提 供を 行 い ま 産業振興課
のための情報提供 す。
36
社会全体で,女性活躍の前提となるワー
ク・ライフ・バランス等の実現に向けた
取組を進めるため,女性活躍推進法第 20
ワーク・ライフ・
条に基づき,価格以外の要素を評価する
バランス等推進企
契約課
調達を行う際にワーク・ライフ・バラン
業の支援
ス等推進企業をより幅広く加点評価する
よう,次回の評価項目改正の際に見直し
を行います。
29
第3章
施策の展開
施策の方向2
施策
番号
施
雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保に関する
情報提供と推進
策
名
事業の概要
担当課
37
関係機関と協力して労働相談体制の充実 男 女 共 同 参 画
労働相談体制の充
を図ります。また,男女センターでは女 推進課
実
性のための相談体制の充実を図ります。 産業振興課
38
就労情報や職場における男女平等に関す
就労者等幅広い層 る情報,ワーク・ライフ・バランスを図 男 女 共 同 参 画
に向けての情報提 るための情報等を関係機関と協力して, 推進課
供
広報紙,ポスター・パンフレット等によ 産業振興課
り提供します。
39
市内 の 企業 経 営者 や 相談 者 に対 し て ,
ワーク・ライフ・バランスや女性の活躍
男女共同参画
企業に向けての啓 推進,職場での男女平等を実現するため
推進課
発活動の推進
の情報提供を行います。また,補助金の
産業振興課
存在を幅広く周知することで女性が補助
金を活用できる機会の増大を図ります。
施策の方向3
施策
番号
施
女性への就労支援
策
名
事業の概要
担当課
40
経済的自立を目指して就職活動等を行う
女性の相談に応じ,貸付・給付金制度の
女性の就労に向け 周知と利用促進を図る等の支援を行いま
た支援と講座等の す。
実施
また,再就職を目指している女性や,こ
れから新たに就労しようとしている女性
を支援するための講座等を実施します。
41
男女共同参画
女性の起業・創業 起業支援セミナーや専門相談員による相
推進課
への支援
談を実施します。
産業振興課
30
男女共同参画
推進課
産業振興課
子ども家庭課
基本目標2
主要課題2
ワーク・ライフ・バランスの実現
家庭生活への支援
◎◎現状と課題◎◎
ワーク・ライフ・バランスをライフの側面を中心に取り上げたときには,男女がと
もに協力し生活するうえでの問題点が浮び上がります。
東京都の調査で,調査対象全員に育児や介護と仕事の両立を推進するために必要な
ことは何かを質問したところ,男性にとっては、「職場や上司の理解・協力」が 52%
で最も多く、次いで「長時間労働を削減する」と「育児・介護休業制度を利用しても
不利にならない人事評価制度を作る」51%などの順となっています。(図 11)
女性にとっては「保育・介護の施設やサービスを充実する」が 40%で最も多く、次
いで「職場や上司の理解・協力」と「短時間勤務や在宅勤務など、柔軟な働き方を整
備する」38%などの順となっており,子どもを主に育てるのが女性という意識も浮き
彫りにされました。(図 11)
調布市の子育て支援アンケートで,子育て・家事の分担を調査したところ,40~
50%分担している父親は 34.8%に過ぎず,66.2%の父親が 20%以下しか火事・育児を
担っていない現状となっています。(図 12)
また,国民生活基礎調査では,女性が同居の家族の介護を担う割合が約7割となっ
ていますが,60 歳未満では男女ともほぼ同数の割合で介護を担っています。
(図 13)
これらの結果から,性別による役割分担意識見直しのための取組を継続することは
当然ですが,従来の長時間労働を見直し,男女がともに子育てや介護に参画しやすい
職場環境を整える必要があります。
このためには,就労形態やライフスタイルの変化により多様化する市民要望に適切
に応えられるよう,子育てや介護サービスの充実を図ることが重要です。
また,同時に子育てや介護を担っている家族を支援することが,家庭生活へのトー
タル的なワーク・ライフ・バランスに繋がります。
さらに,男性が家事・子育て・介護に参画する契機となるよう,講座や情報提供,
グループ形成などに取り組んでいきます。
31
第3章
施策の展開
図 11■育児や介護と仕事の両立を推進するために必要なこと
(男性)
0
(n=1,821)
10
20
30
40
60(%)
50
職場や上司の理解・協力
51.6
長時間労働を削減する
51.1
育児・介護休業制度を利用しても不利にならない人事
評価制度を作る
50.8
30.5
短時間勤務や在宅勤務など、柔軟な働き方を整備する
26.1
育児・介護休業時の経済的補償を充実する
17.2
「男は仕事、女は家庭」という社会通念を改める
15.5
保育・介護の施設やサービスを充実する
11.1
家族の理解・協力
その他
0.8
特にない
0.8
育児や介護と仕事の両立を推進する必要性を感じない
0.4
<M.T.=263.8>
7.9
わからない
(女性)
0
(n=1,821)
10
20
40(%)
30
39.8
保育・介護の施設やサービスを充実する
職場や上司の理解・協力
38.1
短時間勤務や在宅勤務など、柔軟な働き方を整備する
37.5
育児・介護休業制度を利用しても不利にならない人事
評価制度を作る
36.4
30.2
長時間労働を削減する
28.1
家族の理解・協力
27.0
育児・介護休業時の経済的補償を充実する
16.3
「男は仕事、女は家庭」という社会通念を改める
その他
0.5
特にない
0.7
育児や介護と仕事の両立を推進する必要性を感じない
0.2
9.0
わからない
<M.T.=263.6>
男女平等参画に関する世論調査(東京都平成 27 年 11 月)より
32
基本目標2
ワーク・ライフ・バランスの実現
図 12■父・母・その他(祖父母等)の子育て・家事の分担割合人数
91%~100%
3
3
81%~90%
1
1
71%~80%
2
0
61%~70%
0
5
51%~60%
2
3
41%~50%
311
433
333
185
134
57
20
26
31%~40%
152
14
12
21%~30%
(n=1,640)
176
324
61
4
11%~20%
472
99
4
1%~10%
509
439
8
0%
104
0
981
100
母
200
父
300
400
その他(祖父母等)
500
600
平成27年度子育て支援アンケートより
図 13■性・年齢階級別にみた同居の主な介護者の構成割合
平成25年
同居の主な介護者
男 31.3
0
40歳
未満
女
20
2.0
40 ~
49
50 ~
59
男
7.6
21.4
女
8.1
21.4
40
68.7
60
60 ~
69
27.7
32.5
100 %
80
70 ~
79
80歳
以上
22.6
18.7
25.8
10.2
2.0
0
20
40
60
80
100 %
注:「総数」には主な介護者の年齢不詳を含む。
平成 25 年国民生活基礎調査
33
厚生労働省
第3章
施策の展開
施策の方向1
施策
番号
施
子育て支援の充実
策
名
事業の概要
担当課
42
子育て支援に関する情報を提供するとと
もに,子ども家庭支援センターすこやか
子ども政策課
子育て家庭への支 や子ども発達センターを拠点とし,男女
子ども発達セ
援の充実
ともにワーク・ライフ・バランスを実現
ンター
でき る よう 子 育て 支 援の 充 実を 図 り ま
す。
43
子育て家庭の就労形態やライフスタイル
の多 様 化が 進 む中 , キャ リ アを 中 断 せ
子ども政策課
子育てサービスの ず,男女ともに働き続けることができる
保育課
多様化と充実
よう,保育園,学童クラブ,ユーフォー
児童青少年課
(放課後子供教室事業)等の充実を図り
ます。
44
45
ひとり親家庭における仕事と子育ての両
ひとり親家庭への 立を支援するために相談体制の強化を図
支援の充実
るとともに,経済的支援等の充実を図り
ます。
子ども家庭課
多様化する家族に 家族形態の多様化が進む中,さまざまな
男女共同参画
ついての講座等の 家族のあり方について理解を深めるため
推進課
実施
の講座等を実施します。
34
基本目標2
施策の方向2
施策
番号
施
ワーク・ライフ・バランスの実現
男性の家事・子育て参画への支援
策
名
事業の概要
担当課
46
男女共同参画
推進課
子ども政策課
男性の家事・子育 男性を対象に,家事,子育て,介護に参
児童青少年課
てへの参画を促す 画で き るよ う にな る ため の 情報 を 提 供
健康推進課
講座等の実施
し,講座等を実施します。
東部公民館
西部公民館
北部公民館
47
講座等への参加をきっかけに,働き方を
男性のグループ形 見直し,積極的に家事や子育てに参加し 男 女 共 同 参 画
成への支援
ようと考える男性同士の情報交換やネッ 推進課
トワークづくりを支援します。
施策の方向3
施策
番号
48
施
介護の社会化の推進
策
名
事業の概要
担当課
家族介護者の負担を軽減し,男女とも家
高齢者・障害者を 庭生活と仕事等を両立できる環境を整え
高齢者支援室
地域で支える体制 るため,介護保険制度・障害者総合支援
障害福祉課
づくり
法等の周知や,専門員による相談体制等
の充実を図ります。
は重点プロジェクト施策
35
第3章
施策の展開
主要課題3
地域ネットワークの充実
◎◎現状と課題◎◎
男女ともにボランティア活動,学習活動など社会貢献や自己実現の場として地域社
会への参画を進めるには,生活より仕事を優先している現状を改め,仕事との調和の
とれた理想の生活に近づけていく必要があります。
東京都が行なった調査で, 「仕事,家庭生活,個人の生活の優先度(希望と現
実)」の「希望」では,「仕事と家庭生活,個人の生活のすべてを優先」との回答が
最も高く 24.7%ですが,「現実」では,6.7%に過ぎません。また,「現実」では,
「仕事を優先」が全体で最も高く 29.6%となっています。(図 14)
一方,先の東日本大震災から,地域の繋がり,ネットワークの重要性が再認識され
ました。
男女がともに自分らしく生きることができ,困った時に助けあう安心した生活を送
るために,仕事と家庭だけでなく,地域に関心を持ち,地域活動やボランティアにも
積極的に参加できる環境づくりが必要です。
誰でも参加しやすい講座などさまざまな学習機会を市内各所で提供するとともに,
自主グループやサークルなどの学習活動を支援することで,女性リーダーが育成さ
れ,地域活動に多様な意見を反映させることにつながります。
図 14■仕事,家庭生活,個人の生活の優先度(希望と現実)
個人の生活を優先
家庭生活と個人の生活を優先
仕事と
家庭生活
仕事、家庭生活、
家庭生活 仕事と個人の
生活を優先
個人の生活すべて わからない
を優先
仕事を優先 を優先
(n=1,821)
(1)「希望」
としての優先度
(2)「現実」
としての優先度
0%
4.4
20%
15.7
40%
9.3
21.9
29.6
21.3
60%
7.4
5.6
80%
12.2
17.6
24.7
100%
(%)
4.4
6.1 6.8 6.7 6.4
男女平等参画に関する世論調査(東京都平成 27 年 11 月)より
36
基本目標2
施策の方向1
施策
番号
施
ワーク・ライフ・バランスの実現
地域活動における男女共同参画の推進
策
名
事業の概要
担当課
49
民生委員・児童委員が介護や子育て等の
地域における生活 さまざまな相談に応じ,相談者と行政機
福祉総務課
支援の充実
関とのパイプ役として,地域に根ざした
支援の充実を図ります。
50
地域における市民間の交流を推進し,男
市民の交流・ネッ
男女共同参画
女共同参画の実現に向けてネットワーク
トワーク化の推進
推進課
化を図ります。
51
地域における男女共同参画推進を図るた
地域活動を担う女 めの講座等を実施し,地域や審議会等で 男 女 共 同 参 画
性リーダーの育成 活躍できる女性リーダーの育成に努めま 推進課
す。
52
地域における学習機会の提供を行い,学
習活動を自主的に進めているグループや
地域における学習 サークルに対して支援します。また,男
活動の支援
女センターでは,男女共同参画の視点を
持ったグループやサークルの育成を図り
ます。
53
地域のさまざまな活動において,男女が
地域コミュニティ
ともに参画し,協力して地域を支えてい
における男女共同
協働推進課
くために,女性の参画推進を働きかけま
参画の推進
す。
東部公民館
西部公民館
北部公民館
社会教育課
男女共同参画
推進課
は重点プロジェクト施策
37