Economic Indicators 定例経済指標レポート

Economic Trends
マクロ経済分析レポート
2016~2018年度日本経済見通し(2016年7-9月期GDP2次速報後改定)
発表日:2016年12月8日(木)
第一生命経済研究所 経済調査部
主席エコノミスト 新家 義貴
TEL:03-5221-4528
日本国内総生産(GDP)成長率
2016年度予測
実質+1.3% (前回 +1.0%)
名目+1.2% (前回 +0.9%)
2017年度予測
実質+1.4% (前回 +1.2%)
名目+1.3% (前回 +1.1%)
2018年度予測
実質+1.1% (前回 +1.1%)
名目+1.3% (前回 +1.3%)
※前回は 2016 年 11 月 14 日時点の弊社予測値
○ 2016 年度の実質GDP成長率を+1.3%、2017 年度を+1.4%、2018 年度を+1.1%と予測する。過去の
値が上方修正されたことに加え、16 年 10-12 月期の成長率が前回予測時点での想定よりも上振れる可能
性が高まったことを受けて、16 年度の成長率見通しを 0.3%Pt 上方修正した。また、為替レートの想定
を前回予測時点よりも円安方向に修正したことを主因に、17 年度の成長率も 0.2%Pt 上方修正してい
る。
○ 長らく続いた踊り場を脱し、景気は足元で持ち直しに転じているが、先行きについても回復基調で推移す
る可能性が高い。16 年 10-12 月期は、海外経済の回復に伴う輸出の増加や在庫調整の進捗を主因とし
て、引き続き着実な景気の回復が見込まれる。また、17 年1-3月期以降には、経済対策効果の顕在化が
景気を押し上げる。円高の悪影響も一巡し、企業収益も増加に転じるだろう。公共投資の増加に加え、企
業部門でも持ち直しが予想されることから、景気は徐々に明るさを増す。また、米国経済が景気刺激策の
実行により好調に推移すると見込まれることも、輸出の増加を通じて景気を押し上げるだろう。景気は順
調な回復が予想され、15 年度~18 年度にかけて、4年連続で+1%台の成長率が実現すると予想してい
る。
○ 消費者物価指数(コア)の見通しは、16 年度が▲0.2%、17 年度が+0.8%、18 年度が+1.0%である。
物価は足元で下落が続いているが、17 年に入るとエネルギー価格の下押しが一巡することからプラス圏
に浮上する。その後は、円安による押し上げや景気の持ち直しを受けて、緩やかに伸びを高めていくだろ
う。+2%の実現が困難なことに変わりはないが、基調としては上昇方向で推移する可能性が高い。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内
容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
【日本経済 予測総括表】
日本経済予測総括表
【前回予測値(16年11月14日公表)】
2015年度
2016年度
2017年度
2018年度
2016年度
2017年度
2018年度
実績
予測
予測
予測
予測
予測
予測
日本経済
実質GDP
(内需寄与度)
(うち民需)
(うち公需)
(外需寄与度)
民間最終消費支出
民間住宅
民間企業設備
民間在庫変動
政府最終消費支出
公的固定資本形成
財貨・サービスの輸出
財貨・サービスの輸入
GDPデフレーター
名目GDP
鉱工業生産
完全失業率
経常収支(兆円)
名目GDP比率
消費者物価(生鮮除く総合)
為替レート(円/ドル)
原油価格(ドル/バーレル)
1.3
1.1
0.8
0.3
0.2
0.5
2.7
0.6
0.4
2.0
▲ 2.0
0.8
▲ 0.2
1.4
2.8
▲ 1.0
3.3
18.0
3.4
0.0
120.1
45.1
1.3
0.8
0.6
0.2
0.5
0.7
7.4
1.4
▲ 0.2
0.7
0.7
1.0
▲ 1.8
▲ 0.1
1.2
0.7
3.0
19.5
3.6
▲ 0.2
108.0
47.8
1.4
1.2
0.7
0.5
0.2
0.7
0.3
2.6
▲ 0.1
0.8
5.8
3.6
2.3
▲ 0.0
1.3
3.3
2.9
19.5
3.6
0.8
113.0
54.0
1.1
1.1
0.9
0.2
▲ 0.0
0.8
3.5
2.6
▲ 0.1
0.8
0.9
3.1
3.1
0.2
1.3
2.2
2.8
19.0
3.4
1.0
110.0
59.0
1.0
0.7
0.4
0.2
0.3
0.6
7.8
0.4
▲ 0.2
1.2
0.3
0.2
▲ 1.5
▲ 0.1
0.9
0.3
3.1
19.1
3.8
▲ 0.3
105.8
47.0
1.2
1.0
0.6
0.4
0.3
0.6
0.2
2.2
▲ 0.1
0.8
5.2
3.1
1.8
▲ 0.1
1.1
2.9
2.9
18.0
3.5
0.6
109.0
53.0
1.1
1.0
0.8
0.2
0.1
0.8
3.5
2.3
▲ 0.1
0.8
1.0
3.1
2.9
0.1
1.3
2.2
2.8
17.5
3.4
0.9
107.0
59.0
1.2
2.6
1.0
1.6
1.4
2.5
1.4
2.4
0.8
1.5
1.2
2.5
1.2
2.4
日本実質成長率(暦年)
米国実質成長率(暦年)
(出所)
(注)
内閣府等より、第一生命経済研究所作成(予測は第一生命経済研究所)
1. 為替レートは円/ドルで年度平均
2. 原油価格は、米WTI(West Texas Intermediate)価格
3. 失業率、経常収支の名目GDP比以外の単位の無い項目は前年比
4. 民間在庫品増加は寄与度
図表 実質GDPの見通し(四半期別推移)
16年
実質GDP
(前期比年率)
内需寄与度
(うち民需)
(うち公需)
外需寄与度
民間最終消費支出
民間住宅
民間企業設備
民間在庫変動(寄与度)
政府最終消費支出
公的固定資本形成
財貨・サービスの輸出
財貨・サービスの輸入
17年
18年
19年
7-9月期
10-12月期
1-3月期
4-6月期
7-9月期
10-12月期
1-3月期
4-6月期
7-9月期
10-12月期
1-3月期
0.3
1.3
0.0
▲ 0.1
0.1
0.3
0.3
2.6
▲ 0.4
▲ 0.3
0.3
0.1
1.6
▲ 0.4
0.3
1.2
0.2
0.1
0.0
0.1
0.2
2.0
0.3
▲ 0.1
0.2
0.0
0.7
0.0
0.3
1.2
0.3
0.2
0.2
▲ 0.0
0.2
▲ 0.5
0.4
0.0
0.2
3.0
0.3
0.5
0.4
1.7
0.4
0.1
0.2
0.0
0.2
▲ 2.0
0.6
0.0
0.2
4.0
0.8
0.5
0.3
1.3
0.3
0.2
0.1
0.0
0.1
▲ 1.0
1.1
0.0
0.2
1.5
1.0
0.9
0.3
1.1
0.2
0.3
▲ 0.1
0.1
0.2
2.5
1.0
0.0
0.2
▲ 2.5
1.5
1.1
0.3
1.3
0.3
0.3
0.0
0.0
0.2
2.5
0.9
0.0
0.2
▲ 0.5
1.0
0.9
0.3
1.1
0.3
0.2
0.1
0.0
0.2
▲ 0.5
0.6
0.0
0.2
1.0
0.8
0.6
0.2
0.9
0.3
0.2
0.1
▲ 0.1
0.3
▲ 0.5
0.5
▲ 0.0
0.2
1.0
0.3
0.6
0.2
0.9
0.3
0.2
0.0
▲ 0.1
0.3
2.0
0.3
▲ 0.0
0.2
0.0
0.4
0.7
0.3
1.1
0.3
0.2
0.1
▲ 0.1
0.3
2.0
0.3
▲ 0.0
0.2
1.0
0.4
0.7
(出所)内閣府「国民経済計算」
※断りの無い場合、前期比(%)。2016年10-12月期以降は第一生命経済研究所による予測値
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内
容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
【実質GDP成長率の予測(前期比年率、寄与度)】
4
(%)
予測
3
2
1
0
-1
-2
個人消費
住宅投資
設備投資
政府部門
外需
在庫
実質GDP
-3
4-6月 7-9月 10-12 1-3月 4-6月 7-9月 10-12 1-3月 4-6月 7-9月 10-12 1-3月 4-6月 7-9月 10-12 1-3月
月
月
月
月
15年度
16年度
17年度
18年度
2016年10-12月期以降は第一生命経済研究所による予測値
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内
容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。