巻末言ほか - ITU-AJ

情報プラザ
ITUAJより
編集委員より
編集後記
今年の夏に開催されたリオオリンピックでは、まるで目の前で
競技を見ているかのような映像と音響が配信され、この4年間で
情報通信機器とイノベーション
のICTの発展を感じさせられました。今月号の特集は、
「8Kスー
パーハイビジョン試験放送」です。撮影方法、各競技の表現方
法などと読み進むうちに、あの熱狂がじわじわと蘇ります。
ぜひご一読下さい。
一般社団法人電波産業会
すがわら
けん
菅原 健
4月より担務変更により出版・編集委員を務めることとなりました。
さて、現在の情報機器については、第4世代移動通信システム
(4G)から第5世代移動通信システム(5G)に、テレビ放送につい
てはHDTVから4K/8Kと呼ばれる超高精細度テレビジョン放送
(UHDTV)
、
さらに自動車についても高度道路交通システム(ITS)
を活用した無人運転へと、2020年の東京オリンピック・パラリン
ピックまでの普及を目指して開発が急ピッチで進められており、
本年から来年に向けては実証試験から実用化という端境期にあり
業界も盛り上がっております。
特に、通信分野における進化の集大成が5Gに結集されており、
編 集 委 員
スマートフォンのような携帯情報通信端末だけではなく、IoTのよ
うな機器間の通信、ITSにおいてもV2X(Vehicle to Everything)
委員長 亀山 渉 早稲田大学
という自動車同士の通信や自動車と外部との間で交通情報などを
委 員 白江 久純 総務省 情報通信国際戦略局
やりとりするインタフェースへの応用についても検討されていま
〃 稲垣 裕介 総務省 情報通信国際戦略局
〃 財津 奈央 総務省 情報通信国際戦略局
〃 網野 尚子 総務省 総合通信基盤局
〃 深堀 道子 国立研究開発法人情報通信研究機構
〃 岩田 秀行 日本電信電話株式会社
〃 中山 智美 KDDI株式会社
〃 小松 裕 ソフトバンク株式会社
〃 津田 健吾 日本放送協会
〃 石原 周 一般社団法人日本民間放送連盟
〃 吉田 弘行 通信電線線材協会
〃 中兼 晴香 パナソニック株式会社
〃 牧野 真也 三菱電機株式会社
す。これらを実現するために、適用するシステムに応じて、通信
速度や応答速度についても大きさやコストなどに応じて適所ごと
に調整することが可能となっており、さらに恐るべきことに日米
欧などの主要プレーヤーで共通の方式に統合されることとなって
おります。
これが示すことは、5Gさえあればどんな通信でも可能となり、
創意工夫を活かしたイノベーションによりこれまでに全く存在し
なかった新たな分野の機器を作り出し、世界中に普及させること
も可能であるということです。
ともすれば欧米の後追いの機能改善・性能向上に陥りがちで
あった我が国の情報通信産業の大きな飛躍への契機となることを
期待しています。
〃 東 充宏 富士通株式会社
〃 飯村 優子 ソニー株式会社
〃 江川 尚志 日本電気株式会社
〃 岩崎 哲久 株式会社東芝
〃 田中 茂 沖電気工業株式会社
〃 三宅 滋 株式会社日立製作所
〃 斧原 晃一 一般社団法人情報通信技術委員会
ITUジャーナル
Vol.46 No.12 平成28年12月 1 日発行/毎月 1 回 1 日発行
発 行 人 小笠原倫明
一般財団法人日本ITU協会
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-17-11
BN御苑ビル5階
〃 菅原 健 一般社団法人電波産業会
顧 問 小菅 敏夫 電気通信大学
〃 齊藤 忠夫 一般社団法人ICT-ISAC
〃 橋本 明 株式会社NTTドコモ
〃 田中 良明 早稲田大学
74
ITUジャーナル Vol. 46 No. 12(2016, 12)
TEL.03-5357-7610
(代)
FAX.03-3356-8170
編 集 人 森 雄三、大野かおり、石田直子
編集協力 株式会社クリエイト・クルーズ
Ⓒ著作権所有 一般財団法人日本ITU協会