いじめ防止の基本方針 平成28年4月 川口市立八幡木中学校 < 目 次 > 1 はじめに P1 2 いじめに対する基本方針 P1 3 いじめの未然防止 P1~2 4 いじめの早期発見 P2 5 いじめに対する措置 P2~3 6 重大事態への対応 P3 7 いじめ防止等の対策のための組織 P3~4 <資料>いじめ防止に関する年間行事計画 P5 1 はじめに 「いじめは、どの学校でも、どの学級でも、どの生徒にも起こりうる」という基本認識の下、いじ めのない安心安全な学校を目指して、川口市立八幡木中学校では、今年度の重点目標(めざす学校像) として「助け合いを合言葉に、学力向上、ごみゼロ、不登校ゼロ、いじめゼロの八幡木中学校」の実 現をめざします。したがって、いじめの未然防止や早期発見が一層重要な取組みとなりました。 いじめ防止対策推進法(平成 25 年法律第 71 号)第 13 条の規定に基づき、本校の実情に応じ、平成 26 年度本校におけるいじめ防止のための対策として「いじめ防止の基本方針」を定めました。毎年、 取組みの状況に応じて見直しを図っています。今年度は以下のように更新しましたので、今後この学 校基本方針に基づいて「いじめの防止」 「早期発見」「いじめに対する措置」を実施します。 また、年度末には取組みの状況を検証し、PDCA サイクルで改善を進めます。 2 いじめに対する基本方針 ①学校組織全体でいじめの未然防止に体系的且つ計画的に取組む。 ②いじめの早期発見、早期対応に努める。 ③いじめ問題の対処については、保護者、地域、関係機関と積極的な連携を図る。 ④いじめを絶対に許さない強い気持ちで、教職員と生徒が一丸となっていじめ根絶に取組む。 3 いじめの未然防止 (1)全校あげてのいじめの未然防止といじめの根絶の取組み ①生徒が規律正しい態度で授業や行事に主体的に参加・活躍できるような授業づくりや集団づくり を行う。 ②生徒自身が「いじめを許さない」という気持ちを持つとともに、生徒同士が互いに声を出し、行 動に示していくなど、自浄作用を高め、いじめを容認させない雰囲気づくりを進める。 ③『ライフスキルかわぐち』を活用し、集団の一員としての自覚や自尊感情をはぐくみ、心の通じ 合うコミュニケーション能力を身に付け、いたずらにストレスに捕らわれることなく、互いを認 め合える人間関係・学校風土をつくる。 ④川口市人権教育推進協議会発行の『人間であること』を活用し、人権に対しての正しい理解と人 権感覚の育成に努める。 ⑤教職員の言動が、生徒を傷つけたり、いじめを助長したりすることのないよう、指導の在り方に 細心の注意を払う。 (2)いじめを防止する学級づくり ①生徒が安心して学校生活を送れるよう配慮する。 ・生徒の気持ちを共感的に受け止める ・居場所をつくる ・見守る ・基準を示す ②意欲や元気の源になるエネルギーをたくさん与える。 ・分かる楽しさを与える ・自分のよさや友達との違いやよさを認める ③ライフスキル教育の取組みを通して、生徒が自分の周りに起こる様々な問題を解決しながら、他者と調和 的に生きていくための社会的能力を育てる。 ④生徒会活動などで生徒が自主的に取組むいじめ根絶の取組を支援する。 -1- ⑤道徳の時間の指導を充実させ、特別活動を通して好ましい人間関係を築く。 ⑥行事等の取組を通して、学級の連帯感を育てる。 ⑦いじめは許さないという断固たる教師の姿勢を示す。 (3)いじめを防止する学習指導 ①学業不振やその心配のある生徒は、学校生活に主体的に取り組む意欲を失いがちになり、いじめ 等の問題行動を生む要因の一つとなっているので、学ぶ喜びを味わわせる授業を実践する。 ②ユニバーサルデザインを取り入れた指導を充実させる。 ③特別支援教育の視点も積極的に加味し、特別に配慮を要する生徒への支援を充実させる。 (4)いじめ防止のために保護者ネットワークづくり ①学級担任等がコーディネーターとなり、学級規模で保護者同士のネットワークづくりを進め、い じめを始めとする問題行動等の情報交換や対策について話し合うことなどを工夫する。 ②PTA活動を通じて、いじめの防止等のための保護者の役割についての啓発を図る。 (5)インターネットやSNS等によるいじめの防止 ①生徒のいじめ未然防止に向けた『非行防止教室』を開催し、インターネットやSNS等による いじめに遭遇しないよう情報モラルの徹底を図る。 ②保護者の意識啓発にも力を入れ、保護者対象ネット意識啓発講演会等を実施する。 4 いじめの早期発見 いじめは大人の目に付きにくい時間や場所で行われたり、遊びやふざけあいを装って行われたり するなど、大人が気付きにくく判断しにくい形で行われることが多いことを教職員は認識し、ささ いな兆候であっても、いじめではないかとの疑いを持って、早い段階から的確に関わりを持ち、い じめを隠したり軽視したりすることなく、いじめを積極的に認知することが必要である。 ①日頃から生徒の見守りや信頼関係の構築に努め、生徒が示す変化や危険信号を見逃さないように アンテナを高く保つ。 ②定期的ないじめアンケート調査(各学期に1回) 、教育相談の実施等により、生徒がいじめを訴え やすい体制を整え、いじめの実態把握に取り組む。 ③家庭へもいじめ啓発の為の文書を配布し、家庭から相談しやすい環境をつくる。 ④「New I’s」にある「いじめ発見のチェックポイント」を活用し、該当する項目があれば生徒に声 を掛け、該当する項目が複数あるときには、生徒指導主任や学年主任に相談する。 ⑤「New I’s」にある「いじめの見極めと状況別対応」を参考に、いじめの早期発見に向けた校内体 制を確立する。 5 いじめに対する措置 いじめの発見・通報を受けた場合には、教職員が個人で判断したり、一部の教職員で抱え込ん だりすることがないよう、速やかに組織的に対応し、被害生徒を守り通すとともに、加害生徒に 対しては、当該生徒の人格の成長を旨として、教育的配慮の下、毅然とした態度で指導する。こ れらの対応について、教職員全員の共通理解、保護者の協力、関係機関・専門機関との連携の下、 次の点に留意して取り組む。 -2- ①人権の保護に配慮しながら、いじめが人間の生き方として許されないことを理解させ、直ちに いじめをやめさせる。 ②いじめられている生徒を守り通すことを最優先に指導・支援する。 ③いじめの内容によっては、警察等との連携を図る。 ④いじめを受けた生徒本人のプライドを傷付けず、共感的態度で話を聴く。「いじめられる側に も問題がある」という考え方で接することはしない。 ⑤いじめには直接関わっていないが、第三者的な立場であった生徒にも、その行動内容に応じた 適切な指導を行う。 ⑥周りではやし立てる生徒へは、周りではやし立てることは、いじめ行為と同じであることを理 解させる。また、被害者の気持ちになって考えさせ、いじめの加害者と同様の立場にあること に気付かせる。 ⑦見て見ぬふりをする生徒へは、いじめは他人事でないことを理解させ、いじめを知らせる勇 気を持たせる。また、傍観は、いじめ行為への加担と同じであることに気付かせる。 ⑧他校の生徒が関わるいじめには、当該校への通報し、その他の適切な措置をとる。 ⑨いじめに対する措置の結果を市教育委員会へ速やかに報告する。 6 重大事態への対応 生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いや相当の期間学校を欠席することを余儀なく されている疑いある場合は、次の対処を行う。 ①重大事態が発生した場合、川口市教育委員会へ重大事態発生について速やかに報告する。 ②教育委員会との協議の上、当該事案に対処するために設置した組織(問題対策委員会を母体と する)が当該重大事態に関する調査を行う。 (個々の重大事態により、専門的知識及び経験を有 する当該いじめ事案の関係者と直接の人間関係又は特別の利害関係を有しない第三者の参加を 図る。 ) ③上記の調査は、客観的な事実関係を速やかに、正確に把握するための調査である。また、いじ め行為の事実関係を、可能な限り網羅的に明確にするものであり、因果関係の特定を急がない。 本校として既に調査している事案であっても、重大事態となった時点で、本校は調査資料の再 分析や必要に応じて新たな調査を実施する。 (ただし、調査により事実関係の全貌が十分に明確 にされたと判断できる場合は、この限りでない。 ) ④上記の調査に先立ち、アンケートにより得られた調査結果は、いじめを受けた生徒や保護者に 提供する場合があることを調査対象となる生徒や保護者にあらかじめ説明しておく。 ⑤上記の調査を行った問題対策委員会は、明らかになった事実関係をいじめられた生徒及びそ の保護者に適切に提供する。 ⑥上記調査結果は、川口市教育委員会へ報告する。その際、いじめを受けた生徒又はその保護者 が希望する場合には、いじめを受けた生徒又はその保護者の調査結果に対する所見をまとめた 文書の提供を受け、調査結果に添える。 7 いじめ防止等の対策のための組織 ①「生徒指導委員会」 (いじめ問題対策委員会を兼ねる)を毎週 1 回開催し、問題行動や問題行動 -3- 傾向を有する生徒について、その現状や指導についての情報収集、情報交換及び共通理解と共 通行動について話し合う。各学期末にいじめ問題の対応についての検証と見直しを図る。 構成メンバー:校長、教頭、主幹教諭(教務主任) 、生徒指導主任、教育相談主任、各学年生徒 指導担当教諭、養護教諭、さわやか相談員、スクール・サポーター ②「教育相談部会」を毎週 1 回開催し、不登校生徒を含む長期欠席生徒や特別に支援を必要とす る生徒について、その現状や指導についての情報収集、情報交換及び共通理解、共通行動につ いて話し合う。 構成メンバー:校長、教頭、主幹教諭(教務主任) 、教育相談主任、特別支援教育コーディネー ター、養護教諭、各学年教育相談担当教諭、すこやか相談員、サポート相談員、 スクールカウンセラー、学習支援員 ③「いじめ・非行防止ネットワーク」を学期に1回開催し、第三者(関係機関)を交えて、生徒 の現状や指導についての情報交換を行う。 構成メンバー:校長、教頭、主幹教諭(教務主任)生徒指導主任、教育相談主任、すこやか相 談員、南部教育事務所、川口市教育委員会、川口市子育て相談課、中居小学校 長、南鳩ヶ谷小学校長、民生委員主任児童委員 -4- <資料>いじめ防止に関する年間行事計画 1学年 4月 ・新入生に対するいじめ防止教育 2学年 3学年 ・いじめ防止教育(望ましい集団の形成) ・各学年、各教科、各委員会、各分掌における新年度いじめの防止等のための基本的な方針に おける取り組み策定 ・28年度学校基本方針策定 5月 ・自分自身に関わることとして「彩の国の道徳」を活用した時間 ・第 1 回生徒対象、保護者対象いじめアンケート調査 ・ 『いじめ防止教室』 ・ 『情報セキュリティ講演』の開催(非行防止教室にて) 6月 ・ 『人間であること』を活用した人権感覚の育成に取り組む時間 7月 ・ 「いじめの防止等のための基本的な方針」1 学期評価・改善検討 ・他人とのかかわりに関することとして「彩の国の道徳」を活用した時間 9月 ・集団・社会とのかかわりとして「彩の国の道徳」を活用した時間 10 月 ・自然等とのかかわりとして「彩の国の道徳」を活用した時間 11 月 ・生徒会によるいじめ撲滅のための取り組み(いじめ撲滅強調月間の取り組み) ・第 2 回生徒対象、保護者対象いじめアンケート調査 12 月 ・ 「いじめの防止等のための基本的な方針」2 学期評価・改善検討 ・集団・社会とのかかわりとして「彩の国の道徳」を活用した時間 1月 ・第 3 回生徒対象、保護者対象いじめアンケート調査 2月 ・学校評議員会において基本方針の協議 ・ 「いじめの防止等のための基本的な方針」年間評価及び公表 ・人間としての在り方、生き方とのかかわりとして「彩の国の道徳」を活用した時間 3月 ・今年度の問題の検討及び新年度の取り組みの検討(いじめ防止対策委員会) ・企画委員会において、今年度の成果と課題の検討及び新年度の取り組みを検討 -5-
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