美しい日本の花と出会えるところ 箱根湿生花園 だより11月号 花 2016 11 月の見どころ 朝晩の冷え込みによって、箱根湿生花園 の木々も徐々に色づくようになりました。 園内では、ガマズミやコムラサキなど、宝 石のように美しい木の実が目立ちます。 もうしばらくすると、イロハモミジやオ オモミジ、オオイタヤメイゲツといったカ エデの仲間が色づくようになり、本格的な 紅葉シーズンをむかえます。 ガマズミ 見ごろの花 ヤマラッキョウ も多く見られる落葉 北海道~九州の山野に自生し、箱根に ん。 所:サ・①・② 観察場 低木。名前の由来はよくわかっていませ 10/25 現在 「山辣韮」 ユリ科 名前の由来は、山に生えるラッキョウの意味。 球根はラッキョウのように太らないため、食用 には向きません。 観察場所:⑦・植 「莢蒾」 (スイカズラ科) キクタニギク 「菊渓菊」 キク科 リンドウ 「竜胆」 リンドウ科 本州、九州の山地のやや乾いた崖や林のふち、 土手などに生える多年草。別名:アワコガネギ ク。 観察場所: ① 根に強い苦味があり、漢方ではこの根を「竜 胆(りゅうたん ) 」と呼び、健胃薬として用い ます。 観察場所:園内各所 「晒菜升麻」キンポウゲ科 サラシナショウマ コムラサキ 「小紫」 クマツヅラ科 日本各地の山地の林内に群生する多年草。漢 方では、根茎を「升麻」と呼び、解熱剤などに 用います。 観察場所:①・岩・⑧ リュウノウギク 実付きが良いので、庭木に利用されます。園 芸店で「紫式部」の名前で売られているのは、 コムラサキのことです。 観察場所:サ・⑦・⑧ 箱根の山道で多く見られるキクで、晩秋まで 咲いています。葉や茎に竜脳に似た香りがあり ます。 観察場所:サ・①・②・岩 「竜脳菊」 キク科 サ : サービスヤード ①: 落葉広葉樹林 ( 乾生林 ) 区 ②: ススキ草原区 ③: 低層湿原区 ④ヌマガヤ草原区 ⑤: 高山のお花畑区 ⑥: 高層湿原区 岩 : 岩場植物区 ⑦: 仙石原湿原区 ⑧: 湿生林区 植 : 植生復元区 見ごろの花 10/25 現在 <草の花> ヤマラッキョウ ウメバチソウ キクタニギク リュウノウギク リンドウ オヤマボクチ ヤマトリカブト サラシナショウマ ダイモンジソウ ほか <木の実> ガマズミ キミノガマズミ ナツハゼ ノイバラ ノブドウ コムラサキ コマユミ ニシキギ イヌツゲ シオデ イヌウメモドキ カマツカ クロウメモドキ メギ カラフトイバラ ほか <紅葉> ケヤキ ブナ ナツツバキ オオイタヤメイゲツ シラキ ナツハゼ ドウダンツツジ ニシキギ ミソハギ シロヤシオ カスミザクラ カマツカ ミツバツツジ オオカメノキ ブルーベリー コバノズイナ ほか 11 月に見頃を迎える花と実 オオモミジ 「大紅葉」 カエデ科 コシジシモツケ イロハモミジ 「いろは紅葉」 カエデ科 ノイバラ 「野茨」 バラ科 ノブドウ 「野葡萄」 ノジギク 「野路菊」 イソギク 「磯菊」 ブドウ科 キク科 キク科 <草の花> ノジギク アシズリノジギク イソギク リンドウ オヤマボクチ ほか <木の実> マユミ ノブドウ コムラサキ ノイバラ イヌツゲ シオデ ほか <紅葉> イロハモミジ オオモミジ オオイタヤメイゲツ イトマキイタヤ エンコウカエデ ハナノキ チドリノキ カラコギカエデ ウリハダカエデ ホソエカエデ メグスリノキ コミネカエデ ヤマボウシ ほか お問い合わせ イベント 美しい日本の花と出会えるところ フォトコンテスト 2016 2016年3月20日~11月30日までの間に、園内で撮影した写真を募集。 選りすぐりの一枚をご応募ください。詳細はホームページをご確認ください。 箱根湿生花園 〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 817 学芸員プレミアム教室 TEL:0460−84−7293 園内を、当園職員と一緒に観察しながら廻ります。 開 催 日: 11 月 9 日(水) 時 間: 午前10時~正午 定 員: 20名 開園時間:9時∼17時(入園は16時30分まで) 入園料:大人700円 小学生400円 h t t p : / / w w w . h a k o n e k a n k o. c o m ※天候などの条件によっては、実際の開花状況と異なることがあります。
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