OPEC 産油国が通常総会を開催、原油生産制限に

更新日:2016/12/1
調査部:野神 隆之
原油市場他:OPEC 産油国が通常総会を開催、原油生産制限につき合意(速報)
(OPEC 他)
① OPEC 産油国は 11 月 30 日にオーストリアのウィーンで通常総会を開催し、原油生産量を加盟国全
体で日量 117 万バレル引き下げることで合意した。
② そして政情不安等から通常時に比べ事実上の減産状態になっているリビア、ナイジェリア、今般加盟
国資格が停止したインドネシアを除き、加盟各国において事実上の生産上限が設定された。
③ 当該制限は 2017 年 1 月 1 日より 6 ヶ月間の期間実施することとし、市場の状況や展望によってはさ
らに 6 ヶ月間延長することもありうるとしている。
④ 当該制限の遵守状況を監視するためにアルジェリア、クウェート、ベネズエラ、非 OPEC 産油国 2 ヶ
国からなる監視委員会を設立する。
1.協議内容等
① OPEC 産油国は 11 月 30 日にオーストリアのウィーンで通常総会を開催し、原油生産量を加盟国全
体で日量 117 万バレル弱引き下げることで合意した。
② そして政情不安等から通常時に比べ事実上の減産状態になっているリビア、ナイジェリア、今般加盟
国資格が停止したインドネシア(後述)を除き、加盟各国において事実上の生産上限(生産水準)が
設定された(表 1 参照)。
③ 当該制限は 2017 年 1 月 1 日より 6 ヶ月間の期間実施することとし、市場の状況や展望によってはさ
らに 6 ヶ月間延長することもありうるとしている。
④ 当該制限の遵守状況を監視するためにアルジェリア、クウェート、ベネズエラ、非 OPEC 産油国 2 ヶ
国からなる監視委員会を設立する(議長国はクウェート)。
⑤ OPEC 側はロシアを含む非OPEC 産油国から日量60 万バレルの減産で協力する旨の申し出があっ
たことを明らかにしているが、12 月 9 日に非 OPEC 産油国と協議する予定である。このうちロシアは
2017 年前半に日量 30 万バレルの減産を実施する用意がある旨ノバク エネルギー相が 11 月 30 日
に明らかにしているが、どの水準からの減産なのかについては現時点では明らかになっていない。
⑥ 他方、今般インドネシアの OPEC 加盟国としての資格が停止することになった。
⑦ また、サウジアラビアのファリハ エネルギー産業鉱物資源相が 2017 年 1 月 1 日から 1 年間 OPEC
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本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
議長を務めることも決定した。
⑧ 次回総会(通常総会)は 2017 年 5 月 25 日にオーストリアのウィーンで開催される予定である。
表 1 OPEC 産油国原油生産水準
アルジェリア
アンゴラ
エクアドル
ガボン
インドネシア
イラン
イラク
クウェート
リビア
ナイジェリア
カタール
サウジアラビア
UAE
ベネズエラ
合計
( 単 位 : 日 量 1, 000バ レル)
基準原油 原油生産水準 減産幅
減産率
*
(2017年
生産量
1月1日以降)
1,089
1,039
-50
-4.6
1,751
1,673
-78
-4.5
548
522
-26
-4.7
202
193
-9
-4.5
3,975
3,797
-178
-4.5
4,561
4,351
-210
-4.6
2,838
2,707
-131
-4.6
648
618
-30
-4.6
10,544
10,058
-486
-4.6
3,013
2,874
-139
-4.6
2,067
1,972
-95
-4.6
**
-4.6
31,236
29,804 -1,432
* :基準原油生産量はO P EC事務局推計によ る 各加盟国の1 0 月の原油生産量、但しア ン ゴ
ラ は9 月のO P EC事務局推計原油生産量、イラン は自国が凍結を主張した原油生産量、ま
たリビ ア 及び ナイジ ェリア は除外、イン ド ネシ ア は加盟資格停止
* * :O P EC事務局の発表によ れば、イラ ン は日量9 0 万バレルの増産となっ ている ため 、全
体の減産幅は日量1 1 7 万バレル
出所: O P EC事務局デ ー タをも とに調整
2.今回の会合の背景等
① 9 月28 日にアルジェリアのアルジェで開催された OPEC 臨時総会では、原油生産量を加盟国全体と
して日量 3,250~3,300 万バレルに制限することで合意、11 月 30 日に開催される予定の OPEC 通常
総会で加盟各国の生産上限を決定すべく調整するため、加盟国による高級レベル委員会を設置し
加盟国の生産制限実施に関する方策につき検討していく旨決定した。
② 但し、その後行われた協議での加盟国間での調整は決して平坦なものではなかった。
③ 10 月 12 日にはトルコのイスタンブールで OPEC 産油国等で非公式協議が開催された(当該協議
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れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
には、アルジェリア、ガボン、カタール、UAE、ベネズエラの石油関連相、バーキンド OPEC 事務局
長に加え、ロシア(ノバク エネルギー相)及びメキシコのキロガ炭化水素省次官が出席したが、サウ
ジアラビア、イラン及びイラクの石油担当相は出席しなかった)。当該協議では、この先の会合の日
程以外に原油生産調整方策につき具体的な決定事項は明らかにされなかった。
④ また、10 月 28~29 日に開催された OPEC 及び主要非 OPEC 産油国(ロシア、アゼルバイジャン、ブ
ラジル、カザフスタン、メキシコ、オマーンといった産油国名が挙げられている)による高級レベル協
議でも原油生産調整方策については合意されなかった。
⑤ 当該高級レベル協議においては、サウジアラビアがイランに対し原油生産量を日量 360~370 万バ
レル程度(因みに同国の 10 月の原油生産量は日量 372 万バレルであった)にすれば、サウジアラビ
アとしては日量 1,020 万バレルへと削減する(同国の 10 月の原油生産量は日量 1,055 万バレルであ
る)旨提案したが、イランがそれを拒否したことから、サウジアラビアは自国の原油生産量を日量
1,100~1,200 万バレルへと増加することをちらつかせたり、中途退席をほのめかしたり、さらには、10
月 29 日の非 OPEC 産油国との会議を開催しないことを提案したりするなどしたと伝えられた。
⑥ また、11 月 18 日には、カタールのドーハにおいて OPEC 産油国及びロシアによる非公式協議が開
催された。サウジアラビアはファリハ エネルギー産業鉱物資源相が出席したが、イランはアルデビリ
(Ardebili)OPEC 理事が出席した。この場においてファリハ氏及びアルジェリアのブテルファ エネル
ギー鉱業相は、日量 3,250 万バレルで原油生産を制限する旨主張したとされる。そして OPEC 産油
国はイランに対して日量 392 万バレル(これは同国が OPEC 事務局に通知した 10 月の原油生産量
に等しい)の上限を提示したが、イランはその場で受け入れることはなく、11 月 19 日にはザンギャネ
石油相が当該調整については「未だ合意には達していない」旨明らかにした。
⑦ 11 月 21~22 日においても高級事務レベル協議を実施した。ここにおいては、増産途上であるリビア
とナイジェリアについては原油生産調整からは除外する方向となったものの、その他はイラン及びイ
ラクを含め4.0~4.5%程度の減産を行うことが提案された。この案の中では、中東湾岸OPEC産油国
が全体の減産の 85%程度である 100 万バレル近くの減産(これに従えばサウジは日量 50 万バレル
程度の減産とされる)を実施する一方で、イランは日量 400 万バレルから 4.5%の減産となっている
(つまり日量 382 万バレルの生産上限)とのことであったが、イランは日量 410~420 万バレルからの
減産を主張した他、イラクにも日量 20 万バレルの減産が提示されたとされるが、イラク側は自国で申
請している原油生産量(10 月時点で日量 478 万バレル、対して OPEC 事務局の推計は日量 456 万
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れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
バレル)をもとにしたものであるべき旨主張したとされる。
⑧ ただ、11 月 23 日にはイラクのアバディ首相が同国は原油価格防衛のために減産する用意がある旨
明らかにするなど、その姿勢に変化の兆しも見られた。
⑨ 他方、11 月 24 日には、ロシアは原油生産量を足元で凍結する方針であり、それが当初の増産予定
(日量 20~30 万バレルの増産)からの減産を意味する旨明らかにした。
⑩ 11 月 28 日には、OPEC 産油国間で専門家会合を実施、日量 120 万バレルの減産が提案されたよう
であるが、10 時間の会合の後協議はまとまらなかった。ここでもイランとイラクが異議を唱えたと伝え
られる。関係筋によるとイランは日量 397.5 万バレルの生産量で生産を凍結する意向を示す一方で、
サウジアラビアは同 370.7 万バレルの原油生産枠とするよう主張、他方でアルジェリアは 379.5 万バ
レルの折衷案を提示しているとされた。他方イランはサウジアラビアに対し日量 950 万バレルへの減
産(つまり 100 万バレルの減産)を要求した。
⑪ このように、OPEC 産油国の足並みが揃わないまま、11 月 30 日の OPEC 総会当日になったが、この
日は当初予定(現地時間午前 11 時より総会開始)を変更し、午前 8 時よりウィーンのパークハイアット
ホテルで非公式協議を実施、そしてその後午前10 時より総会を開催、OPEC 加盟国間での合意にこ
ぎつけた。
⑫ 当該原油生産調整方策に関する議論は2016年2 月16日にサウジアラビア、ベネズエラ、カタール、
そしてロシアによる合意以降、他の産油国の合意を得るべく努力してきたものであり、今回個別の生
産上限につき合意できない場合、OPEC の石油市場安定化における問題解決に向けた結束力に対
する市場の失望感から原油相場が下落、特に 1 月以降は石油市場が不需要期に突入することから、
そのような下落がさらに加速し、再び WTI で 1 バレル当たり 40 ドルを割り込むといった展開となる可
能性もあった。
⑬ このため、イランやイラクの原油生産維持もしくは増産を主張したのに対し、11 月 27 日にはファリハ
氏が、産油国が市場に介入しなくても 2017 年には石油市場は均衡する旨の認識を示すなど、直前
まで鬩ぎ合いは続いたが、最終的には、原油価格を維持する代わりに原油生産を抑制するか、原油
生産を維持もしくは増加させる代わりに原油価格が下落することを認めるか、といった各選択肢を考
慮した結果、前者を選択するに至ったと考えられる。
⑭ この決定において、サウジアラビアは自国の減産幅を当初の日量 50 万バレルから拡大することを回
避でき、またイラクに対し自国の主張する原油生産量ではなく、OPEC 事務局による推定原油生産量
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を用いて減産させることに成功している。
⑮ また、イランについても、日量 379.7 万バレルと、当初サウジアラビアが主張していた日量 370.7 万バ
レルからは増枠したものの、イランが凍結を主張していた水準(日量 397.5 万バレル)からは 4.5%減
産させることに成功しており、この部分サウジアラビア及びイラン双方が妥協した、と考えられる。
3.原油価格の動き等
① 今回の通常総会での決定により、2017 年 1 月以降の生産水準が設定されていないインドネシア、リ
ビア、ナイジェリアが現状の原油生産水準を維持したとすれば、合計で日量 3,268 万バレルと 2017
年は需要と供給がほぼ均衡する(OPEC 事務局予想による同年の対 OPEC 原油需要は日量 3,269
万バレル)ことになる。
② このため、OPEC 産油国間での結束力回復と石油需給引き締まりへの期待が市場で増大したことか
ら、同日の原油相場は急上昇、WTI は前日終値比で 1 バレル当たり 4.21 ドル上昇し、49.44 ドルの終
値となった。前日比での上昇幅は 2012 年 8 月 3 日(この時は同 4.27 ドル)以来の大きなものであっ
た。
③ ただ、今後は生産水準を設定されている OPEC 各加盟国の遵守状況が焦点となってくるであろう。
2017 年 1 月の原油生産量は 1 月末から 2 月初めにかけ明らかになってくると思われるが、その際に
設定された原油生産水準を大きく超過していると判明するようだと、OPEC 産油国に対する市場の信
頼感が揺らぐとともに原油価格に下方圧力が加わる可能性がある。
④ また、原油生産水準が設定されていないリビア及びナイジェリアにおいて政情の改善等により生産
量が増加した場合も、石油需給緩和感が市場で醸成される結果、原油価格が下落する場面が見ら
れることもありうる。
⑤ またロシアを含む非 OPEC 産油国が実際どの水準からどれだけの原油生産引き下げを行うかどうか
によっても、原油相場が左右される可能性がある。
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(参考 1:11 月 30 日開催 OPEC 通常総会声明)
OPEC 171st Meeting concludes
No 24/2016
Vienna, Austria
30 Nov 2016
The 171st Meeting of the Conference of the Organization of the Petroleum Exporting Countries
(OPEC) was held in Vienna, Austria, on Wednesday, 30th November 2016, under the Chairmanship of
its President, HE Dr. Mohammed Bin Saleh Al-Sada, Minister of Energy and Industry of the State of
Qatar and Head of its Delegation.
The Conference welcomed HE Ignasius Jonan, Indonesia’s Minister of Energy and Mineral Resources, who
was attending a meeting of the OPEC Conference for the first time.
The Conference extended its
appreciation to the work of his predecessor in office, HE Sudirman Said, who oversaw Indonesia’s reactivation
of its OPEC Membership at the end of last year.
Furthermore, the Conference welcomed a number of Ministers to a Vienna OPEC Conference for the first time.
HE Noureddine Boutarfa, Algeria’s Minister of Energy; HE Etienne Dieudonné Ngoubou, Gabon’s Minister
of Petroleum and Hydrocarbons; HE Jabbar Ali Hussein Al-Luiebi, Iraq’s Minister of Oil; and HE Dr.
Guillaume Long, Ecuador’s Minister of Foreign Affairs, who was heading his country’s delegation at this
Meeting.
The Conference studied the Secretary General’s report, the report and recommendations made by the
High-Level Committee that was set up following the ‘Algiers Accord’ that was agreed at the 170th
(Extraordinary) Meeting of the OPEC Conference on September 28 in Algeria, the report of the Economic
Commission Board, OPEC’s Long-Term Strategy (LTS) document, as well as various administrative matters.
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The Conference took note of oil market developments since it last met in Algeria and reviewed the oil market
outlook for the remainder of 2016 and 2017. It observed that global economic growth forecasts were
reasonable for both 2016 and 2017, at 2.9% and 3.1% respectively, that non-OPEC supply is expected to
contract by 0.8 million barrels per day (mb/d) in 2016, before returning to growth of 0.3 mb/d in 2017, and that
world oil demand is anticipated to grow at healthy levels of around 1.2 mb/d in both 2016 and 2017.
The numbers underscore that the market rebalancing is underway, but the Conference stressed that OECD and
non-OECD inventories still stand well above the five-year average. The Conference said it was vital that
stock levels were drawn down to normal levels. The Conference also noted the drop off in investment levels
in both 2015 and 2016, as well as the huge layoffs the industry has witnessed in recent years. It emphasized
the importance of continued investments for an industry that needs regular and predictable investments to
provide the necessary supply in the medium- and longer-terms.
The Conference recorded its deep appreciation to the commitment and valued contribution of the High-level
Committee on the implementation of the ‘Algiers Accord’.
The Committee’s efforts helped form a
consensus among Member Countries on the basis of a proposal put forward by Algeria to implement a new
range of targeted production levels.
Accordingly, and in line with the ‘Algiers Accord’, the Conference decided to implement a new OPEC-14
production target of 32.5mb/d, in order to accelerate the ongoing drawdown of the stock overhang and bring
the oil market rebalancing forward.
The Agreement will be effective from January 1, 2017.
The
Conference also decided to establish a High-level Monitoring Committee, consisting of Oil Ministers, and
assisted by the OPEC Secretariat, to monitor the implementation of the Agreement. Member Countries, in
agreeing to this decision, confirmed their commitment to a stable and balanced oil market, with prices at levels
that are suitable for both producers and consumers.
In line with recommendations from the High-level Committee of the ‘Algiers Accord’, the Conference also
agreed to institutionalize a framework for cooperation between OPEC and non-OPEC producing countries on
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a regular and sustainable basis. The Conference underscored the importance of other producing countries
joining the Agreement.
The Conference recorded its deep appreciation to the country of Algeria, HE Noureddine Boutarfa and Eng.
Mohamed Hamel, Algeria’s Governor for OPEC, for their outstanding contribution to the implementation of
the ‘Algiers Accord’.
The Conference considered the report from the Board of Governors on the second five-yearly Review of
OPEC’s Long-Term Strategy. The Conference adopted the new Long-Term Strategy that has been produced
over the last two years and is the result of exhaustive and robust research and analysis. The Conference
recorded the Organization’s particular thanks to OPEC’s Board of Governors and all other delegates to the
meetings.
The Conference welcomed the recent early enforcement of the ‘Paris Agreement’ on climate change. It
stressed that OPEC will continue to support the successful and comprehensive implementation of the
Agreement to ensure a ‘win-win’ outcome for all. In this regard, it stated that it was important to recognize
that the Agreement is under the United Nations Framework Convention on Climate Change and should
continue to be guided by its principles and provisions. In particular, the unique situation of developing
countries should be given the top priority it deserves.
The Conference elected HE Khalid A. Al-Falih, Minister of Energy, Industry & Mineral Resources of Saudi
Arabia as President of the Conference for one year, with effect from 1 January 2017, and HE Suhail Mohamed
Al Mazrouei, the UAE’s Minister of Energy as Alternate President, for the same period.
The Conference appointed Mr. Estévâo Pedro, Governor for Angola, as Chairman of the Board of Governors
for the year 2017, and HE Wilson Pástor Morris, Governor for Ecuador as Alternate Chairman for the same
period.
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The Conference decided that its next Ordinary Meeting will convene in Vienna, Austria, on Thursday, 25th
May 2017.
Finally, the Conference expressed its continued sincere gratitude to the Government and to the people of the
Republic of Austria, as well as the authorities of the City of Vienna, for their warm hospitality and excellent
arrangements made for the Conference Meeting.
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(参考 2:11 月 30 日開催 OPEC 通常総会時合意内容)
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