第83回NHK全国学校音楽コンクール 3 全国コンクール 小学校の部 札幌市立幌西小学校 自由曲:少年少女のための合唱組曲「歌の始まり」から 歌の始まり ○課題曲○ ・声、明るく、ダイナミズムも良い◎ ・最初から終わりまで一貫してとても美しいハーモニーをつむぎ出していました。出だしのユニゾ ンのしみじみとした表現、「おおむかし」の場面転換の表現がとっても素敵でした。四度のハー モニーはつくりにくいのですが、本当にきれいに響かせていましたね。 また、フレーズ感がとてもよいですね。特に「こえ」のフレーズ終わりのユニゾンが美しくまと まっていました。先生と子供たちが高い意識を持って練習してきた証だと思います。 中低音域が少し「のどの声」に聞こえる感じがしました。どの音域であっても、息の流れに乗せ たやわらかい発声を心がけてくださいね。 ・冒頭は少し怠い感じに聞こえて来ました。基本的に安定した演奏は流石でした。 しかしなんとなくゆったりした部分でのテンポの緩み、それを支えようとしたピアノの音も時々 鋭くなり過ぎた感があるかもしれません。 ・ツヤのある声、メリハリのある歌唱でした。声の鳴り方に充分な余裕を感じます。 演奏も楽譜に忠実で明解、素直な喜びにあふれています。クライマックスへの盛り上がりもすば らしかったです。 ○自由曲○ ・よく響いた共感の表出がすばらしい! ・力強さと繊細さが同居した、感動的な表現でした。合唱団に合った選曲でしたね。 リズムがとても切れよく表現されていました。躍動的なリズムのときに、不必要に身体の軸が動 かないのがすばらしい。 欲を言えば、高音域と中音域の発声上の音色差が少し目立ちました。高音域は柔らかいのですが、 低音域になると少し固い声に聴こえるように感じました。そのため、ff になると和音の響きもや や固く響く印象になります。 ・Beatが硬いために、いわゆる“ノッテル”感が余り無いままに終始したのが残念でした。 声は伸びやかでホール全体に良く響いていました。 Allargando の声がやや生で美しさを欠いたことは残念でした。 ・クリアーな声を充分に活かして、曲が進行するごとにわくわく感が増してくる、ステキな演奏で す。選曲も、みんなの持ち味にマッチしていました。 最後までパワーがおとろえる事なく、しっかり歌い切っていました。 (全国コンクール審査員による各学校向けの講評からポイントを抜粋したものです)
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