【404 - Not Found】 ID:104193

【404 ─ Not Found】
ビヨンドレインボウ
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︻あらすじ︼
誰の記憶にも残る筈なのに、誰もその姿は見た事がない。
宙を浮く衣類は、今日もまた観測者達に手を振る。
目 次 ︻4 0 4 │ N o t F o u n d︼ 1
│
ここが第一〇学区であっても
?
否、それはあり得ない。人
?
ない。何時寝たのかも分からない。偶にはここから動くべきかと考える。既視感のあ
のなく降り積もる思考は長く続いている気がする。何処で区切りがついたかは分から
が曖昧だ。しかしここ以外の場所に動いた事がないのは確かな事だ。そしてこの意味
かしたら1年くらいしかたっていないのかもしれないし、1日なのかもしれない。記憶
私はここを動いた事はないが、少なくとも100年以上は経っている気がする。もし
身体は埃やダニよりも大きく、人間より少し大きいからだ。
いつも寝転がっていて、踏まれている。気付かない方が難しいだろう。少なくとも私の
が滅多に来ないとしても少なくとも一人はここを訪れる。そして私は隠れてなどなく、
も、ここが墓地であるが故に独り身近づかないのだろうか
人がいる。そうであるならば少なからず一人は私の事を知っている筈だ。⋮⋮それと
││││何故誰も私も私の事を知らないのだろうか
ある事は分かる。私と彼らには大きな差異があるからだ。
れが理解出来なかった。しかしそれはそういうもので、私が理解出来ないほどのもので
││││何故彼らは差別するのか。何故彼らは超常的な力を求めるのか。私にはそ
︻404 │ Not Found︼
1
【404 ─ Not Found】
2
る考えだ。本当に、既視感のある考えだ。しかしこれは良い事だ。余計な事を考える事
そういえばどうやって立って歩いていたのだろうか。筋肉を動かす方法、
のはやめよう。
⋮⋮うん
聞き取れない。昔の記憶である事はまず間違いないだろう。尤もそれが何年前のもの
顔は何とか思い出す事に成功したが、名前が聞き取れない。というより会話そのものが
⋮⋮そういえば、私の名前は一体何なのだろうか。自身の記憶の曖昧さを恨む。親の
とすれば、それは人間などではなく、人間の皮を被った怪物だ。
以上存命し、当時の若さを保ったままである人間など存在しないだろう。もし存在した
からもそうだろう。私が人という存在であるならばの話であるが、少なくとも100年
足が少々ふらつくが、問題はない。そのうち慣れる。今までもそうだったのだ。これ
なっているが、ここと比べては失礼に値するだろう。
も っ と 設 備 の 整 っ た 場 所 で や っ て い た の だ ろ う。こ こ と 病 院 は 一 箇 所 に 死 が 積 み 重
だ。身体に障害のある人間もこんな風に練習していたのだろうか。いや、ここ寄り道
やっと立ち上がる事が出来た。歩行も走行も掘り起こしたので、後は実習あるのみ
怠惰だ。七つの大罪。だったような気がする。不便な身体だ。
身が覚えている所謂本能を呼び起こさなければならない。とても面倒だ。怠惰。そう、
上体を起こす方法。⋮⋮⋮⋮これは困った。曖昧な記憶の表層から引き起こし、身体自
?
3
であるかは分からない。そもそも今が何年であるかは分からない。太陰歴
太陽暦
違うな。今は⋮⋮そうだったそうだった。今は西暦が使われているの
?
取り敢えず情報だ。情報を集めよう。なるべく
?
そうであるならば何処
何だこの四角いのは。アルファベットが下の板にあって、上の板にはテ
レビのが年に似たのがあるな。テレビの亜種か何かだろうか
だ。
⋮⋮何だこれは
パスワード
パスワードなど知らないぞ。何処かに書いているの
?
はあり得ない。これを掛ける持ち主だ。其処まで馬鹿ではないだろう。
?
⋮⋮よし、動いたぞ。どうやら林檎のような模様がついたボタンが電源だったよう
かに必ず電源ボタンがある筈だ。⋮⋮⋮⋮取り敢えず下の板を適当に叩いてみるか。
?
うーむ⋮⋮
流れるものなのだな。
多くだ。私が対応するのにこの世界は随分と変わってしまったらしい。時間とは早く
ない。これは一体どういう事なんだ
の知らない世界が広がっている。一言で表すなら﹁新世界﹂だ。しかし人がどうにも少
││││何処もかしこも夜なのに眩しい。頭上に広がる星空よりもだ。ここには私
うきっと。これも既視感を覚えるからな。
何かよく分からない事を口走った気がするが。⋮⋮気のせいか。良くある事なのだろ
だった。本格的に危ういな私。それよりも良くもまぁ今まで食べず寝ずに⋮⋮うん
グレゴリオ暦
?
?
?
?
【404 ─ Not Found】
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私はここを動いた事はないが、少なくとも100年以上は経っている気がする。もし
かしたら1年くらいしかたっていないのかもしれないし、1日なのかもしれない。記憶
が曖昧だ。しかしここ以外の場所に動いた事がないのは確かな事だ。そしてこの意味
のなく降り積もる思考は長く続いている気がする。何処で区切りがついたかは分から
ない。何時寝たのかも分からない。偶にはここから動くべきかと考える。既視感のあ
る考えだ。本当に、既視感のある考えだ。しかしこれは良い事だ。余計な事を考える事
そういえばどうやって立って歩いていたのだろうか。筋肉を動かす方法、
のはやめよう。
⋮⋮うん
からもそうだろう。私が人という存在であるならばの話であるが、少なくとも100年
足が少々ふらつくが、問題はない。そのうち慣れる。今までもそうだったのだ。これ
なっているが、ここと比べては失礼に値するだろう。
も っ と 設 備 の 整 っ た 場 所 で や っ て い た の だ ろ う。こ こ と 病 院 は 一 箇 所 に 死 が 積 み 重
だ。身体に障害のある人間もこんな風に練習していたのだろうか。いや、ここ寄り道
やっと立ち上がる事が出来た。歩行も走行も掘り起こしたので、後は実習あるのみ
怠惰だ。七つの大罪。だったような気がする。不便な身体だ。
身が覚えている所謂本能を呼び起こさなければならない。とても面倒だ。怠惰。そう、
上体を起こす方法。⋮⋮⋮⋮これは困った。曖昧な記憶の表層から引き起こし、身体自
?
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以上存命し、当時の若さを保ったままである人間など存在しないだろう。もし存在した
とすれば、それは人間などではなく、人間の皮を被った怪物だ。
⋮⋮そういえば、私の名前は一体何なのだろうか。自身の記憶の曖昧さを恨む。親の
顔は何とか思い出す事に成功したが、名前が聞き取れない。というより会話そのものが
太陽暦
聞き取れない。昔の記憶である事はまず間違いないだろう。尤もそれが何年前のもの
であるかは分からない。そもそも今が何年であるかは分からない。太陰歴
違うな。今は⋮⋮そうだったそうだった。今は西暦が使われているの
?
取り敢えず情報だ。情報を集めよう。なるべく
?
そうであるならば何処
何だこの四角いのは。アルファベットが下の板にあって、上の板にはテ
レビのが年に似たのがあるな。テレビの亜種か何かだろうか
?
うーむ⋮⋮
流れるものなのだな。
多くだ。私が対応するのにこの世界は随分と変わってしまったらしい。時間とは早く
ない。これは一体どういう事なんだ
の知らない世界が広がっている。一言で表すなら﹁新世界﹂だ。しかし人がどうにも少
││││何処もかしこも夜なのに眩しい。頭上に広がる星空よりもだ。ここには私
うきっと。これも既視感を覚えるからな。
何かよく分からない事を口走った気がするが。⋮⋮気のせいか。良くある事なのだろ
だった。本格的に危ういな私。それよりも良くもまぁ今まで食べず寝ずに⋮⋮うん
グレゴリオ暦
?
?
?
?
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かに必ず電源ボタンがある筈だ。⋮⋮⋮⋮取り敢えず下の板を適当に叩いてみるか。
パスワード
パスワードなど知らないぞ。何処かに書いているの
⋮⋮よし、動いたぞ。どうやら林檎のような模様がついたボタンが電源だったよう
だ。
⋮⋮何だこれは
?
⋮⋮⋮⋮
どうやら寝過ごしてしまったようだ。ゆっくりと、ゆっくりと手順を踏ん
しま││││⋮⋮⋮⋮。
てくる。それに加えてとても眠い。自身の体力の無さに怒りを通り越して最早呆れて
常に困った。身体が全く言う事を聞かないのだ。とても重いし、立つ事すら億劫になっ
はあり得ない。これを掛ける持ち主だ。其処まで馬鹿ではないだろうだ。とすると非
?
今の季節は何なのかは分からないが。私がここで
?
悲しい。悲しいのか悲しくないのかはっきりしろよ私の身体。ふざけるのもいい加減
と 同 じ な の だ ろ う。悲 し い 哉。と は 言 っ て も 涙 は 出 な い。悲 し い。涙 が 出 な い の だ。
寝ていても気付かれないという事は、やはりこの者達も第10学区なる場所に住む者達
ンテール。寒くはないのだろうか
て中学生ぐらいだと窺えるが⋮⋮随分と布面積が少ない下着を履いているなこのツイ
で上体を起こすと、女子がいた。そしてスカートの中身が見えてしまった。体型からし
!!
少女達に動きが起こった。花冠の少女がテレビ亜種の電源を消そうとするがそ
にしてほしい。
ん
?
7
うは私が卸さない。賺さず右にずらし、消されないようにする。無駄無駄。幾らやって
も私がいる限りこれを消す事はさせない。首を傾げても結果は変わらないぞ。可愛い
のがとても可愛くなったのにグレードアップしたが。ずらしている自分が言うのも何
だが、何故この子は私に気付かないのだろうか 謎だ。実に謎だ。謎しかない。そして
私自身にも。
動かしてみると上の画
?
いい。兎に角使ってみよう。
れらの扱いは改めて理解⋮⋮改めて
何だ。私はこれの扱いを知っていたのか
まぁ
回るのだ。前へ転がすと画面が前に動き、後ろに動かすと画面が後ろに動く。ふむ、こ
分からん用語が出てきた。次に左を押してみると出てきたのが引っ込んだ。次はこの
面に表示されていた矢印が動く。叩ける場所があるので、まずは右を叩いて見ると良く
が出来る。しかしこのよく分からん楕円形の物体は一体何だ
ルファベットを叩く限り、このテレビ亜種は上の画面に叩いた文字を画面に表示する事
よし、出て行ったな。後はこれをドンドンと叩くだけだが⋮⋮ふむ。下の板にあるア
?
?
う。それほどまでに私と新世界の差は広がっている。
知らない間に世界は随分と進んだものだ。一日二日で追いつける事はまず不可能だろ
かる。これが多く普及しているのならば愛用者も多く存在するだろう。本当に。私が
││少女達がこれを使う理由が良く分かるな。これ一台で私の知りたい事は大抵分
?
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外に出た。雲一つない青空が頭上に広がっている。第10学区の建造物のような建
物が無い所為か、眼前に広がる建造物が少し鬱陶しく見えた。慣れていないが故に致し
方ない事だろう。街中を食べ歩きしている少年少女達の食べ物の一部を摘み食いしな
がらブラブラと歩いている。食べた中で美味しかったのが、薄い生地に包まれた果物や
白い何かが乗っている食べ物だった。欠点を言うならば、少し甘すぎるところだろう
か。それと同時に面白い人間もいた。特に面白かったのがとても幸が薄い針頭の少年
や、電撃を放つ少女。下着の布面積が少ないツインテールの少女。白髪の少年に電撃少
と
女に似た姿の少女。白髪の少年には悪いが寝てもらい、何処かに放り投げた。道中何故
か注目された事から、これをやり続ければ私の存在を誰かに認識してもらえるのか
ゴー
ス
ト
ブラウン=ジェンキンの怪
ロ ー・
││││観客席の傀儡師。
フォ
││││都市の中の鼠。
ス
ト
観客席の傀儡師とは、学園都市中の人間がまるで傀儡人形のように、自身の意思とは違
ゴー
││││一方通行のポルターガイスト現象。
ミー
るつもりなので覚悟していただきたい。尤も、これも少年の耳に届く事は無いが。
色々と申し訳ないが、この声が聞こえる筈もないので謝罪はしない。とことんにまでや
考えた。これを続けるのであれば、あの白髪の少年には否応無しに協力してもらおう。
?
9
う方へ身体が動かされる心霊現象。これによる人身事故等は起こらなかったが、その現
と噂されていたが、結局分からず仕舞いのままになっ
象の影響範囲が学園都市全体なので数日もかからずに広まってしまった。一時期は超
能力者の仕業なのではないか
ブラウン=ジェンキンの怪
た。
行なっているのではないか
ロ ー・
ミー
と言われていたが、証拠不十分で、そもそもこれが人間が
これらは同時期に発生し、どれもこれも原因は不明。一説にはこれは﹃同一人物﹄が
が無い事も不可解だが、この心霊現象そのものも二つの前者よりも不可解だった。
る時もあれば、横たわったまま浮いている時もある﹄との事。一方通行がその時に意識
いう人物のみにしか起こらず、発見者曰く、
﹃何かに背負われているかのように浮いてい
││││最後に、一方通行のポルターガイスト現象。これは文字通り﹃一方通行﹄と
フォ
こっても直ぐに気付く事がない事だ。
り、後者の場合はゴミも残さずなくなっている。最も不可解なのが、当人はそれが起
食事を行う者達のみに現れる心霊現象。摘み食いの時もあれば全て食べられる事もあ
都市の中の鼠とは、ゴーストと同じく学園都市全体だが、食べ歩き飲み歩き、店内での
?
当の本人も自身がそれを引き起こしている張本人である事を自覚しているにも関わ
達にとっても不可解なものであった。
やった事すらも判明していないので、諸説の範囲内で終わった。そしてこれはある人間
?
一
方
通
行
らず、止める事はなく、今日も白髪の少年を背負って路地裏に放り込み、新たな食べ物
を食べ、本屋やパソコンで現代知識を学び、面白い人間を記憶する日々を送っていた。
変わった事があるとすれば、自身が一糸纏わぬ姿である事に気付き、もしこのままの姿
で大衆に見られると考えると不安になり、自身の感性に基づいた服を着る事にした。自
身の性別が分からず、その上女性物や男性物の服についての知識が備わっていなかった
ので、男女混同になってしまったが、本人が気に入っているので良いのだろう。
白髪の少年を背負う時に、電撃を放つ少女に似た人物が一人だけでなく、二人や三人
と増えていき、それの比では無い程に多くなって追いかけ回されるのが本人にとって一
番面白いそうだが、彼女達にとって││││というより、ある計画を進める者達にとっ
ては笑い話では済まされない。白髪の少年もまた彼らと同じ心境であった。結局彼女
達は怪異の張本人に追いつく事はなく、白髪の少年は何処か薄暗い場所で目覚め、今日
もまた怒り狂うだろう。そしてこうも決意する。﹁俺の道を阻む障害を必ず潰す﹄と。
││││私の存在は心霊現象という形で世間に広まったようだ。これを喜ぶべきか
は正直なところ微妙だが、まぁ第一歩としてはこれくらいで良いだろう。⋮⋮しかし
分からない。この感情は一体何なんだ
?
私は真に、この事に対し一体何を
まぁ。本当に私の事が見えていないのには驚きを隠せない。いや、これは驚きというの
だろうか
?
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思っているのだろうか
だろうか
疑問が絶えない。それよりも疑問なのが言葉を発する犬が白
もしや、私の着ている服は彼に見えていたの
?
そうであるならば合点が行く。道理で、通り過ぎる人々が私の事を注視して
今ここで私の事を認識出来たのだろうか
が、私の身体││というより、服に触れると重力に従って地面の落ちた。しかし、何故
と意識があったようで、近くに転がっていた空き缶を私の方へ蹴り飛ばした。のはいい
今日もまた白髪の少年が少女を襲っていたので何処かの路地裏に放り投げたが、なん
らあの犬だけが特別だったようだ。
衣の少女と会話を交わしている事だった。最近の犬は皆喋れるのかと思ったが、どうや
?
気絶しているようだ。尿を漏らし、汗が酷い。ゲロが口からまだ出ている。やり過ぎた
ないかの有無を確認し、気絶していなければもう一度原液を投入しまーす。⋮⋮ふむ。
そうになる合図を見せたらレジ袋を広げてゲロを出させます。気絶しているかしてい
次は催涙スプレーの原液を鼻や口の中に投入しまーす。ビクンビクンと震え、ゲロが出
はい。じゃあまずは両肩を掴んで前後に身体を揺さぶって地面に叩き伏せまーす 。
灸を据えてやらねばならないようだ。
うだ。現に私の気に入っていた服の左袖が無残にも地面に転がっている。これは少し
⋮⋮ふむ。白髪の少年は服に触れる事が出来ても私の身体に触れる事は出来ないよ
いた訳だ。これで第二歩目だ。
?
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ようだな。以後気をつける事にしよう。しかしこれ以下のスコビル値となると販売し
ているかも分からないデスソースなどを使用しなければならなくなる。その上私には
金が無い。0だ。0円だ。働くに至っても住所不定。氏名、年齢、性別、経歴も不明。そ
私が再び全裸になれば⋮⋮⋮⋮駄目だ駄目だ。当初の目的に反す
れに加え怪奇現象の張本人だ。⋮⋮⋮⋮いや待て待て。別段私は働かなくても良いの
ではないだろうか
る。
チェンジだ。笑えない話にも程がある。⋮⋮ん
何だあの茶色の球体は
それにあの
?
ま だ ま だ 素 晴 ら し い も の が 私 の 目 の 前 に あ る で は な い か。
?
かと錯覚してしまう程に未知なるものに溢れている。其処で待っていろ。いいか絶対
素晴らしいぞ新世界。私がこれまで得た知識がまるで部屋の角に溜まった埃ではない
白い生地に包まれたのは
?
つき、豚箱にぶち込まれる羽目になるだろう。怪奇現象の張本人から変質者にクラス
にも見られる事はない。つまり全裸である。これが大衆に見えたりしたら私はお縄に
今日は何を食べようか。服は下着も含め全て白髪の少年に着させたから、今の私は誰
神様でなければ分からないだろう。神様かいるかすらも分からないが。
るのか分からないからだ。何時終わりが来るかは私には全く分からないが。それこそ
し沼に嵌ってしまう。時間を無駄にしたくはない。私という存在の終わりがいつ訪れ
││よし、今後もこの液体を使う事にしよう。これ以上考えると思考という名の底無
?
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に待てよ
おい其処のお前達私は動くなと⋮⋮。本当に、私の身体は不便なものだな。
?