健康づくり支援室だより 2016年11月号 11月14日は世界糖尿病デーです 世界糖尿病デーは、1991年にIDF(国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機構)が制定しました。11月14日は、 インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日です。 世界糖尿病デーは、世界160カ国から10億人以上が参加する世界でも有数の疾患啓発の日になっています。 日本でも、建物がブルーにライトアップされるなどのイベントが全国各地で開催される予定です。 糖尿病は世界の成人人口の約8.8%となる約4億1500万人が抱える病気です。 日本では、2012年(平成24年)に実施された『国民健康・栄養調査』によると、『糖尿病が強く疑われる人』が約950万人、 『糖尿病の可能性を否定できない人』が約1100万人、合わせると日本の総人口の10%を超える、約2050万人の 糖尿病患者および予備軍がいると推定されています。 糖尿病は自覚症状がないため、健康診断で異常があっても放置してしまう人も少なくありません。 糖尿病の合併症である『糖尿病性網膜症』、『糖尿病性腎症』、『糖尿病性神経障害』を発症させないためには、 早期発見・早期治療が重要です。健康診断で異常値があった場合には、必ず受診しましょう。 糖尿病の診断基準 糖尿病の診断基準は右の図のとおりです。1回の採血で血糖値とHbA1cの 測定結果がともに糖尿病型であれば、糖尿病と診断されます。 糖尿病予防には 糖尿病は生活習慣病です。生活習慣を振り返り、 見直すことで糖尿病の予防が期待できます。 HbA1cとは、 過去1~2ヶ月の血 糖状態を把握でき る数値のことです。 ☆ 食事 ☆ 食事で摂った糖質は一時的に血糖値を上げ、すい臓からインスリンが分泌され血糖値を下げます。 インスリンの分泌が乱れ、すい臓に負担をかけないように1日3食バランスよく、何度も間食を摂ることは避けたり、 1回の食事ごとに血糖値の急上昇を抑制する食物繊維を、食べ始めにたっぷり摂るなど心掛けましょう。 ☆ 運動 ☆ 運動時には筋肉を動かすエネルギー源としてブドウ糖を取り込むため、血液中のブドウ糖が消費され血糖値が下がります。 血糖値は食後1~1.5時間で血糖値のピークを迎えるため食後1時間位で運動をすると血糖値が高くなることを抑えられます。 ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動や筋力トレーニングの様な無酸素運動でも、無理なく継続できるものを 日々の生活に取り入れてみましょう。
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