臨時レポート 情報提供資料 直近のハイブリッド証券市場の動向について 2016年11月11日 ■ 11月に入りハイブリッド証券市場の動きが注目されています。欧州の主要銀行であるスタン ダード・チャータード銀行(英国)やコメルツ銀行(ドイツ)が調達を行った永久劣後債*につい て、初回の繰上償還予定日における償還見送りが明らかとなったことが材料視されています。 ■ ハイブリッド証券とは『優先証券』や『永久劣後債』など銀行資本への組入れが認められた証券 の総称**ですが、これらの証券は一般に初回繰上償還日で返済されることが多く、そのため初回の 繰上償還を前提としている投資家も数多く存在するとみられます。 ■ ハイブリッド証券は発行する際の条件で発行者による繰上償還見送りは可能である一方、一般的 には初回の繰上償還日に償還されることも多いことから、市場での取引価格は通常繰上償還を前提 として形成されています。今回の繰上償還の見送りについても、事前に予想されていなかったこと から証券価格の下落要因となったものと見られます。 ■ 上記繰上償還見送りのハイブリッド証券市場全般に与える影響は、現時点では限定的となってい ます。当社が運用しているハイブリッド証券を主要投資対象とするファンド(ハイブリッド証券 ファンド・DIAM欧州ハイブリッド証券ファンド・世界ハイブリッド証券ファンド通貨選択シリーズ、 対象のファンド名は裏面を参照ください。)については、11月11日時点では上記銘柄への実質的な 投資は行っておらず、直接的な影響は受けていません。一方、足もとではトランプ氏が米大統領選 で勝利したことによる財政拡大懸念から米国債利回りが上昇しており、その影響からハイブリッド 証券市場は軟化傾向にあります。 *11月1日にスタンダード・チャータード銀行は6.409%STANLN(米ドル建て永久劣後債)について2017年1月30日の償還見送り発表 11月8日にコメルツ銀行は6.352% HT1 FUNDING GMBH(ユーロ建て永久劣後債)について2017年6月30日の償還見送りをアイルランド証券取引所に届出 **事業会社が発行する場合も有り 【ハイブリッド証券指数と当該債券価格の推移】 110 105 104.2 100 95 90 85 80 75 15年12月 86.1 ハイブリッド証券指数 コメルツ銀行(HT1 FUNDING GMBH 6.352%(ユーロ建)) スタンダード・チャータード銀行(STANLN 6.409%(米ドル建)) 16年2月 16年4月 16年6月 80.3 16年8月 16年10月 ※ハイブリッド証券指数、当該銘柄の価格は2015年12月末を100として指数化 ※ハイブリッド証券指数:ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル・キャピタル・セキュリティーズ・インデックス(現地通貨ベース) 期間:2015年12月31日~2016年11月10日(日次) 出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成 ブルームバーグは、ブルームバーグ・ファイナンス・エル・ピーの商標およびサービスマークです。バークレイズは、ライセンスに基づき使用 されているバークレイズ・バンク・ピーエルシーの商標およびサービスマークです。ブルームバーグ・ファイナンス・エル・ピーおよびその関 係会社(以下「ブルームバーグ」と総称します。)またはブルームバーグのライセンサーは、ブルームバーグ・バークレイズ・インデックスに 対する一切の独占的権利を有しています。 ・裏面の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずご確認ください。 ・上記は過去の実績であり、将来の市場動向を示唆・保証するものではなく、上記銘柄の売買を推奨するものではありません。 商 号 等 / アセットマネジメントOne株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号 加入協会/ 一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 1 臨時レポート 直近のハイブリッド証券市場の動向について 情報提供資料 2016年11月11日 ●対象ファンド ・ハイブリッド証券ファンド <毎月決算型> :円コース/米ドルコース/豪ドルコース/ブラジルレアルコース/ロシアルーブルコース/インドルピーコース/中国元コース/ 南アフリカランドコース/メキシコペソコース/トルコリラコース <年2回決算型>:円コース(年2回決算型)/ブラジルレアルコース(年2回決算型) ・世界ハイブリッド証券ファンド通貨選択シリーズ(毎月分配型) <円コース><豪ドルコース><ブラジルレアルコース><中国元コース> ・DIAM欧州ハイブリッド証券ファンド<愛称:ユーロ・プライム> <為替ヘッジなし(毎月決算型)><為替プレミアム(毎月決算型)><為替ヘッジなし(年1回決算型)><為替プレミアム(年1回決算型)> 投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項 【投資信託に係るリスクと費用】 ● 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式、債券および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リ スクもあります。)に投資をしますので、市場環境、組入有価証券の発行者に係る信用状況等の変化により基準価額は 変動します。このため、購入金額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。 ● 投資信託に係る費用について [ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。] ■お客さまが直接的に負担する費用 購入時手数料 :上限4.104%(税込) 信託財産留保額:上限0.5% 公社債投信およびグリーン公社債投信の換金時手数料:取得年月日により、1万口につき上限108円(税込) その他の投資信託の換金時手数料:ありません ■お客さまが信託財産で間接的に負担する費用 運用管理費用(信託報酬):上限 年率2.6824%(税込) ※ 上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の加算 によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等により変 動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。 ■その他費用・手数料 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認ください。 ※上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。 費用の料率につきましては、アセットマネジメントOne株式会社が運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれ の費用における最高の料率を記載しております。 ※税法が改正された場合等には、税込手数料等が変更となることがあります。 【ご注意事項】 ●当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が作成したものです。 ●当資料は、情報提供を目的とするものであり、投資家に対する投資勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しておりますが、その内容の完全性、 正確性について、同社が保証するものではありません。また掲載データは過去の実績であり、将来の運用成果を保証するもの ではありません。 ●当資料における内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更される場合があります。 ●投資信託は、 1.預金等や保険契約ではありません。また、預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。加えて、 証券会社を通して購入していない場合には投資者保護基金の対象ではありません。 2.購入金額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。 3.投資した資産の価値が減少して購入金額を下回る場合がありますが、これによる損失は購入者が負担することとなります。 ※ 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国などが異なることから、リスクの 内容や性質が異なります。投資信託をお申し込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめお受け 取りになり、内容をよくお読みいただきご確認のうえ、お客様ご自身が投資に関してご判断ください。 161111JSハイブリッド証券臨時レポート 2
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