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第８３回ＮＨＫ全国学校音楽コンクール
8
全国コンクール
高等学校の部
豊島岡女子学園高等学校
自由曲：女声合唱とピアノのためのこの惑星に呼ばれて
○課題曲○
・しっとりした音楽的な歌い出しでした。
cresc.のふくらみで、サウンドの質がくずれないように。
上声ピッチが時々フラットにきこえます。Ｅの音運びは重くならないように。
109 小節～の最終フレーズの物語性がうすくならないように。
・i、e、の発音をつぶさずに響くように。
声を前にとばすとよいですよ。特にＫとＳ。Ah～はタテの響きがほしいです。
mp や p の部分、「大事に」歌う箇所は気をつけていますが、音楽の流れは止めないようにしま
しょう。
最後の「たったひとつの～」から終わりまでは、とても丁寧に歌っており美しいです。
・大変クリアで、言葉が自然に聴こえます。テンポの運動感も適切で自然です。
この「自然」はすなわち音楽的、ということですから、素晴らしい。
・繊細な響き、表現で耳をひきつけました。やや弱声にこだわり過ぎて消極的になりすぎたような
気もしました。
強奏の時の和音にややバランスを崩した部分あり惜しかった。
チームプレーは洗練されているがやや声そのものに魅力が薄かったような印象。
ラストのクライマックス部分、やや停滞感があった。
○自由曲○
・整ったサウンド。バランスのよい響きでした。
声の良さが引き立つ演奏でしたが、全体に平坦で、ややつかみどころのない流れを感じました。
勝負ポイントの「ふりそそぐ」は到達できなかったのが惜しいと思います・
・子音Ｆ、Ｈ、Ｓ、などの音が、無理なくはっきりと前に出るとよい。
「i」は発音を立てて、響きのある声を作るとよい。
F でない部分のフレーズ感や、音楽のスピード感、輝きを失わないように。
127 小節目、きみ、発音よいですね。
全体として f や上行形はしっかり歌えています。曲全体をとらえて構成を考えて表現できるとよ
いですね。
・感情が、声で、音響で織り上げられるようで、聴き手も気持ちが運ばれました。
・決して難しい技術を振りかざす音楽でない所に共感。
テキストに対する感性もすばらしい。和声的な部分の響きの拡がりが特に印象に残った。
個性をしっかり持った演奏で好感を持った。
（全国コンクール審査員による各学校向けの講評からポイントを抜粋したものです）

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