件 名: 大 臣 臨 時 会 見 日 時 平成 28 年 11 月 2 日 1457∼1504 担 当 大臣官房広報課 航空自衛隊三沢基地 第3航空団庁舎2階講堂 備 考 場 所 1 日英共同訓練視察 航空自衛隊三沢基地視察 発表事項 なし。 2 質疑応答 Q:今日三沢基地を訪れて、日英共同訓練の記念式典出席などされました。 その所感と、今後の日英防衛協力をどのように進められるか、お聞かせ下 さい。 A:今回初めて三沢で、日本に英国の「タイフーン」がイギリスからきまし た。共同訓練は初めてのことでありますので、大変意義深いものだと思い ます。特に、今年1月の2+2でこの共同訓練の話が出て、そして、この 1年の間に実現することができました。日本と英国との間の防衛協力が進 んでおり、さらには価値観を共有する英国がこのアジア太平洋地域におい てしっかりと存在感を示し、また、日英の防衛協力が進んでいるというこ とは、この地域に法の支配を貫徹するという意味においても、大変意味の あることだというふうに思います。 Q:地元で表立って反対運動等は起きていないのですけれども、若干複雑な 思いで見ていらっしゃる方もいらっしゃいますし、常態化するのではない かという危惧の声もございます。今回、スポットでの訓練でしたけれども、 これから同様の訓練が三沢、あるいは三沢以外の地域で、イギリスとの間 でこういった訓練を行なう予定はあるのでしょうか。あるいは、イギリス 以外の国にも広げていく可能性はあるのでしょうか。今後の考え方につい て、お聞かせ願えますでしょうか。 A:わが国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増していますし、何よりも力 ではなくて、しっかり国際法の支配を貫徹させていくためには価値観を共 有する国々と協力していく、そしてそういった防衛協力を進めていくとい 1 うことは、私は意義のあることでありますし、今回の訓練の中でも三沢基 地において、日本、そして英国、それぞれの自衛隊と空軍がしっかり訓練 をしているというのは、大変頼もしく思います。その上で、今後、今回の ような訓練を英国との間で、例えば三沢で続けるとか、日本のどこかで続 けるとか、何か具体的なことが決まっているというわけではありません。 今おっしゃったように、三沢は大変地元との関係も非常に良好だというふ うに思いますけれども、地元の皆様方の協力を得ながら、いろいろなこと を進めていくべきだと思っています。 Q:話題変わるのですが、南スーダンの、国連が報告書をまとめまして、中 身で申しますと、7月の大規模な衝突で当時展開していたPKO部隊が攻 撃への対処に失敗したという内容の報告書を出しました。 A:何の対処に失敗ですか。 Q:7月に起きた大規模な衝突で、PKO部隊が攻撃への対処に失敗したと。 中身で言うと、指導力の欠如や準備不足等を指摘しております。UNMI SSの司令官を更迭するという報道も出ているのですが、これに対する大 臣の受け止めと、今大詰めを迎えている新任務の付与に何らかの影響を与 える可能性というのはあるのでしょうか。 A:まず、7月の武力の衝突における、今、御指摘なのは、ホテルにおける 暴行事件についてだと思いますが、それについては、特別調査が入って、 そして、報道で報告書が出たということでありますけれども、全体をまだ 読んでおりませんので、ここでコメントするのは差し控えたいと思います。 その上で、あくまで南スーダンのPKOに関して日本がPKO5原則を維 持しているというのは先日お話をしたところですし、また、自衛隊が安全 確保しながら、本当に国際社会、さらには南スーダン政府からも非常に期 待をされる存在であり、有意義な活動を行っているということは事実なの で、それゆえ派遣の延長を決めたわけでありますけれども、それに加えて 新たな任務を付与するかどうかについては、法が要求しているところの安 定的合意の見込みであるとか、また、自衛隊の訓練の習熟度であるとか、 総合的に政府全体で判断をしていくことになると思います。 Q:日英に戻るのですけれども、日英の間ではACSAの締結交渉を加速化 させるということで一致していると思うのですが、今後の目処についてど 2 ういうふうにお考えでしょうか。 A:今、かなりACSAの交渉も進んでいるということは聞いておりますが、 ACSAの交渉に関して、さらに進めていくということです。 Q:別件で北朝鮮ですけれども、アメリカの報道で、「72時間以内にも中距 離弾道ミサイル「ムスダン」を発射する兆候がある」というふうに報じま した。これについて現状の御認識をお願いします。 A:報道については承知をいたしております。ただ、事柄の性質上詳細につ いてコメントは差し控えたいと思います。いずれにいたしましても、「ムス ダン」2発を失敗して、さらにまだミサイル発射ですとか、また、核実験、 また、核の小型化等々、意欲は常に北朝鮮は示しているわけでありますか ら、今後も、緊張感をもって情報収集に努め、さらにしっかり対応してい きたいと思います。 以 3 上
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