豪州リート市場の動向について②

2016年11⽉2⽇
豪州リート市場の動向について②
<実質個⼈消費⽀出の推移>
<⼈⼝増加が⽀える豪州の消費市場>
オーストラリアの⼩売売上⾼はプラス成⻑が続いて
おり、主要先進国と⽐べても個⼈消費は堅調に推移
しています。この背景としては、オーストラリアの
⼈⼝増加をあげることが出来ます。
オーストラリアの⼈⼝は、2015年までの過去15年
で 約 25 % 増 加 し ま し た 。 次 の 15 年 で も ⼈ ⼝ は 約
18%増加し、2030年には2,800万⼈を超えると予
想されています。
また、オーストラリアは積極的な移⺠の受け⼊れを
⾏っており、若年層の増加による⽣産年齢⼈⼝(15
〜64歳)の厚みが⼤きくなっています。他の先進国
と⽐べて⾼齢化の進⾏が遅いことは、内需を中⼼と
した経済成⻑を後押しするとみられます。
<投資魅⼒が拡⼤する豪州リート>
オーストラリアのリート市場は、⼀時的な調整局⾯
はあるものの、基本的に堅調に推移すると予想して
います。これは、堅調な消費を背景に、商業⽤施設
の割合が多いオーストラリアのリートは、消費拡⼤
の恩恵を受けやすいと期待しているからです。
また、⼤幅に上昇してきたオーストラリアの住居⽤
不動産価格を懸念する向きがあるものの潜在的な需
要は強く、今後、失業率の急激な悪化がなければ、
居住⽤不動産市況に対する価格下落リスクは限定的
と考えています。
⼈⼝増加を背景とする景気の拡⼤から、さらなる空
室率や賃料の改善を通して、リート価格の上昇が予
想されます。
さらに、リーマン・ショック前後以降の⻑期的な
リートのパフォーマンス推移をみてみると、⽶国や
⽇本と⽐較してオーストラリアは出遅れて推移して
おり、更なる上昇が期待されることから、オースト
ラリアのリートは魅⼒ある投資対象と考えています。
180
(2000年1-3⽉〜2016年4-6⽉)
160
豪州
⽶国
⽇本
140
120
100
80
00年3⽉
04年3⽉
08年3⽉
12年3⽉
16年3⽉
※2000年1-3⽉を100として指数化
<豪州の⼈⼝推移>
(2000年〜2020年)
(10万⼈)
300
65歳以上
15-64歳
0-14歳
予想
200
100
0
'00年 '03年 '06年 '09年 '12年 '15年 '18年
※2015年まではオーストラリア統計局数値(6⽉末値)
※2016年以降はIMF予想
<各国リートのパフォーマンス⽐較>
250
200
(2006年8⽉31⽇〜2016年10⽉28⽇)
豪州
⽶国
⽇本
150
100
50
0
※2006年8⽉末を100として指数化
06年8⽉
09年8⽉
12年8⽉
15年8⽉
※パフォーマンスはトータル・リターンベース(現地通貨
ベース)※豪州:S&P/ASX 200 A-REIT指数、⽶国:
FTSE/NAREITオール・エクイティREIT指数、⽇本:東証
REIT指数
出所:オーストラリア統計局、IMF、Bloomberg
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