届 け 出 制 度 低 迷

HOKUYO NEWS PAPER
北洋新聞
札幌No.1無料電子新聞
第861号
平成28年10月28日(金)発行
購読料 無料
発行所 ㈱パンダ不動産
編集発行人 田口宗勝
[email protected]
この制度では、12月31日時点での国外財産の保有状況
を記載して税務署長に提出する。故意の不提出や虚偽申
告には1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せら
れる。該当者は10万人を超えると見られており、制度の
周知が不充分との指摘もある。国税庁では、提出義務が
あると見込まれながら、調書が未提出である者に対して、
文書照会等を行っていくという。
一方、銀行を通じて100万円以上の海外送金をした場
合に、銀行が税務署へ提出する「国外送金等調書」は、
平成26年度には約643万枚に達した。税務署では、海外
送金の事実がありながら国外財産調書を提出しない富裕
層を想定しているようだ。
国税庁は、さらに、海外税務当局とのネットワークを
強化し、海外で配当や利息、キャピタルゲインなどの収
入がある日本人の発見に力を入れるという。また、司令
塔の役割を担う国税庁国際課税企画官を新設する。
国税査察案件で史上初の無罪判決を勝ち取った八田隆
氏は、国税庁の行動を「経済が右肩上がりでない現状、
取れるところから取ろうという海外資産への課税強化は
世の中の趨勢」と分析する一方、「行き過ぎた監視体制
は、日本人投資家がリスク分散のために海外資産に投資
する、健全な海外投資の芽まで摘んでしまいかねない」
と指摘した。
届け出制度低迷
国税庁によると、国外に5,000万円を超える財産を保
有する人に提出が義務づけられた国外財産調書の提出者
(平成27年ぶん)は、前年から709人増えて8,893人だっ
た。総財産額は、明らかにしなかった。
|経済
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平成28年10月28日(金)
北洋新聞
環状通拡幅問題
住民監査請求受理
環状通の沿線住民が拡幅計画の見直しを求めている問題で、市
民グループが札幌市に提出した住民監査請求が受理された。
問題となっている箇所は、環状通のうち中央区を東西に横切る
南19条通区間(約1.1km)。27mに拡幅し6車線とする計画で、街
路灯新設などの工事が進んでいる。監査請求では、6車線化によ
る費用対効果の根拠が欠落と指摘。厳密な検証を求めている。
れている。一方、環状通のうち「南6条西26丁目付近」は高低差
が大きいため、過去に着工を断念した経緯があり、事実上、全区
間6車線化は不可能と見られている。
交通計画課では、南19条だけを6車線化した場合の交通量につ
市交通計画課では、6車線化で交通量が増えると推計。ただし、 いては、「計算に多額の費用がかかる」ことを理由に今後も予定
推計の基となっているパーソントリップ調査では、問題となって していないという。市民グループ代表は取材に対し、南6条付近
いる区間だけでなく、環状通全区間が6車線となる前提で計算さ について、「ご自分でお調べください」との回答だった。
道新従業員
飲酒運転で逮捕
北海道新聞社の54歳の従業員が、札幌市内の商業施設の駐車場
で酒気帯び運転をした疑いで逮捕された。HBCが報じた。
報道によると、逮捕されたのは、北海道新聞社の管理統括本部
の社員で、グループ会社に出向中の井田剛容疑者。井田容疑者は、
25日午前11時すぎ、白石区にある商業施設の駐車場で接触事故を 施設「イオンモール釧路昭和」で4人を殺傷する事件を起こすな
起こし警察が調べたところ呼気から基準の3倍のアルコールが検 ど、道新関連の犯罪が目立っている。井田容疑者は25日は、風邪
出さた。
のため会社を休んでいたという。取り調べに対し、「夜中に自宅
でビールなどを飲んだ」と話しており、社内行事との疑惑を否定
6月には、道新販売所で働くスタッフが、釧路市内の大型商業 した。
|不動産
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平成28年10月28日(金)
北洋新聞
国交省はマンションの管理規約に民泊の受け入れの可 改正が必要との見解を示したが、民泊が住宅に該当する
否を明示するよう促すことを決めた。朝日新聞が伝えた。 かどうか判断が分かれている。
国交省が定めた標準規約第12条では、専有部分を「専
ら住宅として使用するものとし、他の用途に供してはな
らない」と規定している。昨年12月、石井啓一国土交通
大臣が、分譲マンションで民泊を行う場合、標準規約の
そこで国交省は、部屋を「民泊に使用できる」「でき
ない」の2通りの管理規約の文案を作成。近くマンショ
ン管理や不動産団体、全国の自治体に通知し、規約での
可否の明示を求めることにした。国交省はまずは特区内
のマンションに管理規約の変更を勧めるほか、特区内の
マンションを販売する不動産会社にも、民泊を認める物
件か明示することも求めていく方針だ。
管理規約改正は全体の四分の三以上の賛成が必要で、
容易ではない。マンション住民が民泊を排除したくても、
改正するまではグレー状態。特に、賃貸比率が高いマン
ションは、民泊賛成の所有者が多く、方針決定まで時間
がかかりそうだ。
一方、築年数が新しいマンションは、購入者が居住し
ている割合が高く、「民泊禁止」を規約に明文化するケー
スが増えそうだ。また、新築物件についても、販売促進
上、禁止を条件に加えた物件が主流となる見込み。
中古市場でも、ペット飼育の可否と並び、民泊への規
約対応が重視されることになりそうだ。
現状はグレー
マンションの民泊
管理規約で明文化
|娯楽
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平成28年10月28日(金)
世界中で評価されるエンターテイメント起業家であ
るサイモン・フラー氏、ABBAのメンバー、そしてユニ
バーサル・ミュージック・グループが最新のデジタル
やヴァーチャル・リアリティ(VR)技術を使用した革
新的な事業に共同で乗り出す。
このプロジェクトは、スウェーデンのスーパースター
とのオリジナルなエンターテイメント体験を創出して、
新しい世代のファンに、今までに考えられなかった新
しい方法でABBAを見て、聞いて、感じることを提供す
る。
1972年に結成され、世界中で象徴的で不朽な才能を
有するABBAの4人のメンバーとのコラボレーションは、
時代を先取りしたVRの可能性を完全に実現するために
鍵となるもの。バンドのオリジナリティそのままにこ
の新たなエンターテイメントの可能性を広げるプロジェ
クトにABBAのメンバーもクリエイティヴに関わってい
る。
メンバーも全面協力
ABBAの4人が最後にライブを行ってから約35年、世
界中の何百万人ものファンが長年夢描いていたが、不
可能だと感じていたことを提供するための準備を行っ
ている。新しいエンターテイメント体験という形で。
北洋新聞
詳細は2017年に発表される予定。
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