ソーシャルの力

社会と情報
テレビ学習メモ
第 12 回
ネットワークを探索する
[ネットワークとコミュニケーション]
ソーシャルの力
社会と情報監修・講師
鈴木 祐
スマートフォンやタブレットの普及により、インターネットを活用したサービ
スは年々進化を続けています。中でも、ブログやツイッターなどのソーシャルメ
ディアでは、多くの人々が集まり情報の提供や交換が盛んに行われています。そ
のような中で、人々のつながりをうまく利用したクラウドの力やビッグデータが
どのように情報を集め、活用されているか学びましょう。
学習前に
調べておこう
ソーシャルメディア、SNS、
クラウドファンディング、ビッグデータ
つながりのメディア
⃝ソーシャルとは「不特定多数の人々による社会的つながり」を意味している。インターネッ
トのおかげで世界中の人々がつながり、情報を共有・交換できる。
⃝ソーシャルの力の使い方によっては、ネット炎上のような負の面もあるが、有効に活用でき
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れば私たちの大きな支えになってくれる。
クラウドの力
⃝ソーシャルの力をうまく利用したひとつが、クラウドファンディング。
⃝クラウド(crowd)は、英語で「群集」、ファンディング(funding)は「資金調達」を意
味している。
⃝クラウドファンディングとは、起業や商品開発などでプロジェクトを行いたい実行者が、
Web上で活動の目的や思いなどを広く呼びかけ、それに共感した人が資金提供という形で
支援を行うこと。
⃝クラウドの力を利用したサービスは、観光産業でも使われている。
⃝スマートフォンの観光案内アプリの中には、既存の観光地紹介のほかに、観光客同士で紹介
文を投稿し合い情報を交換するWebページを作って地域活性に役立てている場所もある。
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12 ソーシャルの力
ビッグデータって?
⃝ビッグデータとは、人間が生活するうえで集められる膨大な量の情報のこと。
⃝私たちが使っているさまざまなポイントカード(スタンプ形式以外)は、ポイントカード申
し込み時に性別や年齢などを登録し、購入時に購入商品やジャンルを性別や年齢などの情報
と一緒にデータとして収集している。多くの人からデータを集めて、「今の10代の人には、
これが売れている。追加で注文だ!!」などのように、企業戦略に役立てるなどしている。
⃝カーナビゲーションからの情報で、多くの人が急ブレーキをかけた地点を特定し、急ブレー
キ多発個所を危険箇所として登録して地図データを公開している。
⃝ビッグデータを扱う側には、プライバシーを守るという課題がある。
⃝例えば、ポイントデータの購入履歴を集めるデータ管理会社では、プライベートな一部の日
用品などに関するデータは分析に使わないといったルールを設けている。
⃝ポイントカードの購入履歴など、自分の情報を集めないようにデータ管理会社に依頼するこ
ともできる。
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