Page 1 鹿児島湾北部の海底噴気ガス成分の変化と 火山活動の推移

し ん かい シ ン ポ ジ ウ ム 報 曾 番
(1 的2 )
鹿児島湾北部の海底噴気ガス成 分の変化と
火山活動の推移
小 坂 丈 予 *l 平 林 順 一*2
野 上 健 治*2
黒 崎 誠*3 橘 本 惇 ゛4
筆 者 ら は 鹿 児 島 俺 北 郎 の 海 底 に 噴 出 す る 火111性 ガ スを1977 ・ 1978・ 19!X)
・ 】991年
に 採 収 一分 析 し , そ の 成 分 の 変 化 から , 淘 底 で の 火 山 活 動 の 推 移 を 推 定 し よ う と 試
み た . ガ ス の 主 皮 分 は ,112S : 0.15 ∼1.37 , C02 : ??,0−92.6 ,N2 : 1. S ∼7.4 ,
CH,I:5.0 ∼19.9%
な ど であ っ た. 観 測 途 中 の 畏い 空白 閘 鬩に, 海 底 の 状 況 も変 化
し て お り ,同 一 の 噴 気 孔 か ら の ガ スの 採 取 は 出 耄 な か っ た . 従 っ て 巌 密 な 比 較 は 行
え な い が , そ の 成 分 の 変 化 傾 向 か ら , こ の 洵 底 で の 火 山 活 動 に 若 于 の 衰 退 が 認 めら
れ た . し か し ガ ス 成 分 は 同 極 の も の の 耜 合 せ から な っ て お り , そ の 変 化 の 程 度 は 署
しい もの ではな い と 考 えら れ る.
Variation of chemical composition of volcanic gases from
the northern part of Kagoshima bay
Joyo OSSAKA*5 Jun-ichi
H1RABAYASHI*6 KenjiNOGAMI*6
Makoto KUROSAKI*' Jun HASHIMOTO**
Volcanic
gases emitted from
the northern pan
lected in 1977, 1978, 1990 and 1991. Change
Kagoshima
bay were
of submarine
volcanic activity
was estimated by chemical composition
of volcanic gases. It was
collect at (he same
compositions
each other. Range
93%
point but chemical
of chemical compositions
of C03, 1.7-7.4%
marine
of Nj and 5-20%
volcanic activity was not changed
were
were
col-
difficultto
not different to
Q. 02―1.4%
of H2S, 77 ―
of CH4. It is considered that subdrastically.
* 1 玉 川 大学
* 2 火 京 工桑 大学
* 3 川山 大字
* 4 海 洋科 学技 術 セ ン ター
* 5 Tama
gawa University
*6 Toky o Institute of Technology
*7 0kayama University
* 8 Japan Marine Science and Teehn01匈y Center
Proc. JAMSTEC Symp, Deep Sea
Res.(1992)
アj
付 近 の 海 域に 限 って 行 わ れた。 観 測 は 先 ず 前 回 の
1.こ れま で の経 過
筆 者 ら の う ち の 2 名( 小 坂 ・ 平 林) は19?5 −
結 采 に も とづ き, 水 深200・ の 海 蛾 の 北 西 部 につ
1976 年 度 に 。 鹿 児 鳥 湾北 部 の海 而 に 認め ら れ る 発
い て, 海 底 に お け る 噴 気孔 の 分布 や, 活 動 状 況 の
泡現 象, い わ ゆる'・ た ぎ りIIの 起 源の 觧 明 に た ず
観 測 な ど につ い て行 な い, 試 科採 収 に適 当 な地点
さ わっ た 。 観 測 や試 料の 採 取は 海 面 上 か ら 行 わ れ
を選 ぶ 亊 に し た。 し かしな に ぶ んに も前 回 調査 か
た た め 。 発 泡 原ljと 予 想 さ れる。 海底 で の喰 気 活
ら12 年 を経 過 し て お り, 海図 も改 訂 さ れ, 副位 の
誦 を 直接 把 握 する 亊 が出 米 ず, また 海 面 で 探 収 し
方 法 も進 歩 し て お り, また 海 底 地 形 や 喰 気 孔 の位
た 気 池 中 の ガ ス に は,H2s ,c02等 の火111起 源 の
置や 状 況 も変 化 し て い る た め , 前回 と同 一 地点 に
ガ ス が 含 ま れて い な かっ た。 し かし 一 方 こ れ ら の
到 達 し ,│同一 の喰 気 孔 と 確 紹 して 測 定 ・比 較 す る
ガ ス に は 少 量 の H2が 混 入し て い る こ と や。場 所
亊 は困・ で あ っ た。 こ の た め1990 年 の 剽 査 で は。
に よっ て は 泌底 の 海 水 のpll 値 が 畆 い も の が あ る
図 H 叫 こ示 す よう に , あ ら た め で こ の時 点 で の 噴
亊な ど から 。 こ の 海域 の 水 面下 に は , 何 ら か の 火
気孔 の 位侃 ・ 分布 等 を測 定 し , そ れら の中 か ら ガ
山 双 象 が存 在 する 可 能性 かあ る も のと 推 定さ れた
ス涌 出 沚 ・噴 出温 度 等 を考 慮 し て 洲定点 を選 定 し
(小 坂 ,1976 ; 鎌 田, 1977) 。
た 。1991 年 陵 には さ らに こ の調 査 範囲 を 拡げ, 測
こ のた め1977 −19?8 年 に は。 日 本海 津 産楽 の 淋
水艇・' は く よ う'I を用 い て の潜 水調 査 が 行 わ れ
た 。 そ の結 果 はじ め て 発 泡 海面 下 の海 底 にそ れ ぞ
定密 産 を上 げ るこ と に よっ て, よ り多 く の吹 気 地
点 を 確 留し た (同 1−c )
。
温 度 測 定 は 海 洋 科 学技 術 セ ン ターに よって 行 わ
れ存 在 する 哨 気孔 詐 が発 見 さ れ, 海底 で の 諸 観 測
れ。 記 憶 式 のサ ー ミ ス タ ーを 用 い , 浮 上 後│:
よ船│Aj
と試 判・採収 が 行 わ れた 。 こ れら の 噴気 孔 邵 か ら 放
で デ ー タ哉 取 り を行 っ た。
出 さ れ るガ ス中に は , 多 く の 火111性 成 分 が 含 まれ
噴 気ガ スの採 収 は。こ のため の特 に 設 計 ・製 作
て お り, そ の うえ か な り の 高 温 の も の も存 在 し て
さ れた 捕 集 器 を噴 気孔 上 に かぶ せ ,こ れと 直 結 し
い た 。II・│
時 に こ の付 近 海底 で採 収 さ れた。 海水
た 真 空容 器│り こガ ス を 導 入し て 行っ た 。 探 収 され
や, 底 泥な ど の 分析 結 果 か ら, ガ スとこ れ に 伴 っ
た ガ スは 小 沢竹 二 郎 ( )968) の 方法 に もとづ い て
て 湖 出 して い る熱 水 の影 物 が, そ れ・ら の噴11冐L を
分 析 を行 9 た。
中 心 に して , かな りの 範 囲 に まで 及 んで い る こ と
か確 認 さ れた( 鹿 児 島県 ,1978) 。
以 上 の よ うな 耗 過で あ った か ら, こ の前 回 と今
四 の 調査││¥にお け るIln久 活動 の 盛 衰 を.i 氏鮫 比較
そ れ から 十 数 年, こ の 海 姓で の淋 水 訓査 の 機 会
す る 小 は困 難で あ っ た が , 少 な く と も今回 の 調 在
がな く。 従 っ て 海 底Iln久 孔 の そ の 畿 の状 況 や変 化
範│川内 の 喰 気 孔 に つ い て 曾 え ば , 貿 回 の もの ほど
を 知 る こ と が 出 来 な か っ た 。 と こ ろ が1990 乍, 海
高 温 で, 且つ ガ ス眺 川量 の 大 きな 噴 気 孔 は 見当 ら
洋 科 学 技術 セン タ ーの 無 人海11=1
探 査 機 ド・レフ ィ ン
な かっ た 。
ー 3K に よ り。 鹿 児鵬 湾 泌雌・I
刹査 が開 始 さ れ, 翌
3. 海 底 噴気 ガ スの 分 析結 果
1991 尓 に もそ れ が 続行 さ れた 。 筆 者 ら もこ れら の
調 査に 参カI】
する 機 会 が勺・えら れ た ので 。以 前 の デ
表 】。 図 2 に 今 回 【1990. 】991年 ) の 水 深
ー タと比 較 して , そ の 変 化 を 水 め る 小 が11jl
来た。
200m 地点 に 湧 出 す る 噴 気 ガ スの 化 学 分 析 結 果 を
今 回 は特 に 海底 噴 気 ガ スの成 分 変 化 から, 同 海 域
示 した 。 また 比 較 の た め 前回(1977,
に お ける 海 底 火│││活助 の 状 況 を推 定 し よ う と 試 み
こ の付 近 の 喰 気 ガ ス 【││地点 】
, 及び 水深80m のl
た。
j皀点 の 噴 気 ガ スの 分 析 結 米の・・・部 も同 衣に 併 記 し
1978 年} の
た。
2. 調査 の 状況
200m 深 のガ スの 成 分 中ii も多 い の は c02で77
前li の1975 ,1976 年 のI調査 で は,1111 −(I,│
のl
g水 深78m) ,II( 水 深200m)
の2j 僥点 で 行 わ れ
--92 %で , 次 は cH.Iの5.0 −19.9 %,N2 の1.7 −
7.4%.
H-/S の0.15 ∼│。37 %.lll の0.2 −0.8 % の
た。 今回 の1990 ,1991 年 度 に は 亊1111
に よ り地 点 |
順 に な っ て お り, こ れら 主 要成 分 刈 の 濃 度躙 は,
に は 人 域 出 乖な か っ た の で ,IsI査は 専'ら 地点11
ど の ガ スをと っ て もliij
じ 傾│;I
」
に あ ると 言 え る。 し
76
Proc. JAMSTEC
Symp. Deep Sea Res,Q992
)
(c)
閥 1 鹿 児 鳥 湾 北 部 の 調 査Ja1域 図
rig. i NoI・iherii pari Kagoshima bay
Proc. JAMSTEC Symp. Deep
Sea Res. 11992 )
77
かし こ れ らの 成 分 を, 前 回 の も のと比 べ てさ ら に
在 する 有 棡 物層 を 通過 す る時 に 伴 っ て 来た もの と
胖 し く 検 討 す る と ,C02と B2S は 前 回 に 比べ て
考 えら れ る.こ れらの 諸 主要 成 分中.s02 ,R2s,
今 回 の 方が 若 干 滅 少 し て い る もの が 多 く,N2 と
co2 は 海水 に 溶 解 す る が, そ れ ら の う ち で も 特
CHJ ,H2は 逆 に 増加 の傾 向 を 示 す も の が 多 か っ
に 海 水 に 溶 け 易 いs02 は , ガ ス が 海 中 に 放 出 さ
た (図 2)
。
れ る時 い ち 早く 海 水に 溶 解 して. 採 ガ ス以 前に 失
な お 今 匝]
は 測 定 出 来 な かっ た 1地 点 の ガ ス は,
わ れて し まって い ると 考 え ら れ る. そ れ よ りは 海
前 回『司時 期 に 測 定 さ れ た11 地 点 の もの と 比 較 し
水 に 溶 け 難 いH2s や さ らに 溶 解 度 の 低 い c02 な
て ,C02,H2S の ほと んど が , そ の値 が小 さ く,
ど は. 本 糾 叢の よ うに 海 底 で喰 出 直後 に 採 取し た
逆 にNI と CB4は 多 く な っ て い る。 また H2は 全
ガス 中 に は. 残留 し て い る が, こ れが 海 水 中 を上
く検 出 さ れな かっ た。
昇 し て 海 而 に達 し た 畤 に は, い ず れも全 く 溶失 し
さ ら に 噴 気 温 度 の 測 定結 果は 表 2, 図 2 に 示
て し まっ て いる. こ の 事災 はこ の 海域 に お ける,
す。 今 回 の 噴 気温 度 は全 般 的 に低 い も の が多 く,
そ れ以 前 の 筆 者 ら の 剽 査で 明 ら かに さ れ て い る
前 回 の よ う な200’
C を越 え る 喰 気 は 見 つ か っ て い
(小坂 ,1976 ; 鎌 田.1977) . 一 方 ガス中 に 残る 他
な い。 また1991 年 度 は裂 置 の 故 障で 温度 の 測定 は
の 成 分,N2 ,Ha ,cH,Iな ど は, 海水 に は 溶 解 し
行 え な かっ た 。
雛 い た め , 少 量 で も ガ ス 中 に 残 存 す る. こ の た
め . 火山 活動 の 後 退 , 或 は そ れに と も なっ て噴 気
4. ガ スの 成 分 変化 と 海底 火山 活 励
ia 度 が降 下す れ ば,H2s ,c02な ど の 火 山 ガス 成
Iwasaki, Ozawa et,al(1966) に よ れ ば, 火LI』
分 が 減 少し , 相 対 的 にN2 やcH4 , H2 な ど の 成
ガ ス成 分と 噴 気 温 度 (火山 活 動度 ) との 問 には 。
分 が 増加 す るこ と に な る. そ れ故 前 述の 通 り, 同
表 3 の よう な 関 係 が あ る。 同 表に よ れば こ の海 域
一 地点 で ,│同じ 噴 気孔 につ い て の 観 測 が 行 わ れた
のガ スの よう な100−2X10°
C の 温度 莟 で は ,S02 ,
わけ では な いの で , 厳碕 な 比較 は し 難い が,197?
H2S ,CO2,N2 及び 少 量 のH2 な ど の 存 在 が 期 待
−1978 年頃 に比 べ て ,1990 ∼1991 年の時 点 で は.
さ れ る。 またCH., は。 そ れ ら の 火 山 ガ ス が 上 昇
そ の ガ ス 分 析結 果の 変 化 傾向 から 見て. h2s/co2
する 際 , こ の 海 域 の 海 底 の カ ルデ ラ堆 積 嘔 中 に 混
や , また│12/N2 の 倩 が小 さ く な り 少 な く と もこ
表 1 鹿 児 鳥 湾 北 部 海 底 喰 気 ガ ス の 化 学 成 分 【Vo】.
%)
Table l Chemical
compasit
ion of volcanic gases from
lhe not hern part Qf Kagoshima bay,
D le:0.
00
a
2. 幻Se:O.OOOl.
冶
3) He:0.as3
を 含む
Proc. JAMSTEC Symp.
Deep Sea Res. (1992 )
の200m 深 皮 の 調 査地 域 にお い て は, 海 底で の 火
山性 の ガ スの 多 くは, 海 水と 反応 し て失 れ 易い。
│││活 必 に, 若 干 の 衰退 が 認めら れ る。 し か し前 後
そ れ 故 海底 か ら 放出 さ れ る噴 気 ガ スの採 収 に あた
jljをa じ ガ ス成 分 はす べ て 川種 の もの の繼 合せ よ
って は, 噴出 後出 米 るだ け 海 水と の接触 を週 け,
りなっ て お り, そ の活 動 状 況 の 変化 は特 に 著しい
直 ち に 探取 す る 亊, な ら びに採 取 容 器等 に 海 水が
もので はな い と 解 釈さ れる。
残 ら ない よ う に する 亊 など に特 別 の考慮 をは らっ
な お1991 年 の ガ ス分 析 粘 果 に おい て 。 特 にN2
て きた 。
(1.9 ―7.4). CI・1.1 05.9−24〕)に パ ラツ キが 多い
例 えば 表 1の1977年 の 洲定で は , はじ め て 海底
の は。 こ の年 の 調 査で は 測 定範 鬪 を拡げ た た め,
で 直 接 ガ スを採 取した が, 海 而で は 全 く検 出 さ れ
各活動 段 階の 火│││ガ ス や, 海 水影 響 の 異な るガ ス
な か っ た C02.H2S の採 取 に 成 功 し た。 し かし
を含 め る 事 にな っ た た めで ほな かろ う か と 考 え
匐0゛
C 以 上と1?iう 温 度で の 火 山 ガ ス中に, 当 然川
る。
待 さ れ るS02
は 認め ら れ な かった。こ の ため
1978 年 の調 査で は, ガ ス捕集 器 に 重り をつ け 伏底
5. 海中 で のガ ス試 料採 取
既 に 述 べ て 来た ように 。 噴気 ガ ス中で も特 に 火
Proc. JAMSTEC Symp. Deep Sea Res. 11992}
泥中 に 沈めて , より 一刻 湘 水が排 除 さ れた 状 況で
ガ ス採 収 を行 っ た が, な おS02 は探 取 出 来な か
79
表 2 鹿 児 鳥 湾 北 部 海 底 噴 気 孔 の 温 度 ( ゛C)
表 4 海 水 に よ る 火 山 ガ ス の 化 学 成 分 変 化
Table 2 Temperatur考of fumavoles at the b
Table 4 Cha昭e in chemical compasitiort of volcanic
nolller m parlofKag
心ttom 01the
αshimabay.
gas
es with lhe effect of
sea water.
A :放 山ガ ス
B : 海 水 1 ラ グプ ゆ1こ残 っ た ガ ス
て , 一層 の 努力 が必 要 な亊 を 強 く感じ る 次第で あ
る。
6. 側 辞
本調 査 を開 始 す るに あ た り, 深い 御 理 解をい た
だ い た 。牧 村 侶 之 元 堋1亊長, また 釧 査 遂 行にあ た
っ て 絶大 な 御 支援 を髷 っ た堀 田 宏・ 深 海 研究 部 長
を はじ め と す る, 海 洋 科学妓 術 セン タ ーの各 位,
調 査 現地で 様 々な 御 便 宜, 御協 力 下 さっ た 「 なつ
し ま」越 智 貞己 船 長以 下の 乗 務 貝な ら び にド ルフ
*
ィ ンー 3K 運 行 チ ー ムの方々 に 深 く感 謝 巾し 上げ
海牟 科学 技 術 セン タ ー測定
る次 第であ る。
豪 3 火111 ガ ス の 温 度 と 化 伊 成 分
Tab】
e 3 Temperature alld Ch ぐmical c ㎝position of
voL・
参
考
文
献
csnic ga ses・
】wasaki
,1., 0xa wa , T. ,Ka mada,・M.
el al..
Diflerentialicn of magmatic emanation.
1966.
Bull.
Toky o Institute of Technology, Vol.
74.
1
57.
鹿 児 島 県,
1978,
報 告 書 ,1
鎌 田 政 明 ,19?7
鹿 児 島 湾 の 水 銀 に 係 る 爾 境 鯛 変
∼38.
, 桜 鳥 北 部 海 域 の 海 底 火 山 活 動 と
環 境 の 異 常 , 文 部 省 総 合 研 究
つた 。 し かしH2S や C02の 採 取 率 は 著 し く向 上
に よ る 桜 島 北 部 海 域
した。 また 表 4 に示 す よ うに, ガ ス容 器巾 に海 水
究I ’ 胴 査 報 告 番 ,1
が梶 入し てい る場 合に は, そ うで ない もの と比 較
小 坂 丈 予 ,1976
¨海 底 火 山 活 動
の 環 境 変 化 に 関 す るl
∼84.
, 鹿 児 鳥 湾 北 部 の 海 中 火111 活 助 と
して. HZS で 半 分以 上,C02で も10− 】5%が失 わ
環 境 , 文 部 省 総 合 研 究
れて し まう事 が 判明し た。 そ れ 故, 刷 囲 が 総て 海
よ る 鹿 児 島 湾 北 部 の 環 境 変 化 に 閥 す る 研 究I ’
水であ り, さ ら に 海底 下 の地中 に まで も海 水が 侵
調 査 報 告 書 ,1
人して い る亊 も当 然考 え ら れ る。 泌底噴 気 ガ スの
小 沢 竹 二 郎 ,1968
採 収 法 は, ぷだ 決 して 十 分 な も のと は 考 え られ な
(││ ) 火
い。 そ れ 故今 後 も海底で の採 ガ ス装 置 の改 善, ガ
山 ガ
’・
桜 島 火 山 海 底 噴 火 に
−?8.
, 地 球 化 学 に お け る ガ ス 分 析 法
ス , 分 析 化 学
Vo冂7,
No.
3.
395 −405.
ス採取 場 所 の 選 択, 或 は 探 取方 法 の工夫 等 に おい
Proc. JAMSTEC Symp. Deep
Sea Res. (1992)