施設経営情報 No.123 - 社会福祉法人 富山県社会福祉協議会

社会福祉法人 富山県社会福祉協議会
社会福祉施設経営相談室
TEL 076(432)6219
FAX 076(432)6532
平成 28 年 10 月 20 日 No.123
育児、介護休業法改正について(2)
今回は、
「育児、介護休業法」改正の、育児についてお知らせします。
◆平成 29 年 1 月 1 日以降
改正後(平成 29 年 1 月 1 日施行)
改正前(現行)
有期契約労働
者の育児休業
の取得要件の
緩和(育児・介
護休業法第 2
条、第 5 条、第
6 条)
1 歳に満たない子を養育する男女労働者が申出時点で、 ①申出時点で過去 1 年以上継続して
雇用されている。
①同一の事業主に引き続き雇用された期間が 1 年以上
の方で、かつ、②養育する子が 1 歳 6 か月になる日の ②子が 1 歳になった後も雇用継続の
見込みがある。
前日までに、労働契約の期間が満了しており、かつ、
③子が
2 歳になるまでの間に雇用契
契約が更新されないことが明らかでないことで可能。
育児休業等の
対象となる子
の範囲(育児・
介護休業法第 5
条、第 6 条)
特別養子縁組の監護期間中の子、養子縁組里親に委託
されている子等(当該労働者を養子縁組里親として委
託することが適当と認められるにもかかわらず、当該
労働者を養育里親として委託された子を含みます。)
も新たに対象とされます。
育児休業などが取得できる対象は、
法律上の親子関係がある実子、養子。
マタハラ、パタ
ハラなどの防
止措置(育児・
介護休業法第
25 条)
事業主は、育児休業、介護休業その他の子の養育又は
家族の介護に関する制度又は措置の申出・利用に関す
る言動により労働者からの相談に応じ、必要な体制の
整備、雇用管理上必要な措置を講じなければなりませ
ん。(上司、同僚からの、妊娠・出産、育児休業、介
護休業等を理由とする、嫌がらせ等(いわゆるマタハ
ラ、パタハラなど)を防止する措置を講じることを事
業主へ新たに義務付けされます。)
事業主による妊娠・出産・育児休業・
介護休業等を理由とする不利益取扱
いは禁止。
約が更新されないことが明らかで
ある者を除く。
【詳細については、お近くのハローワーク等にお問い合わせ下さい。
】
社会福祉施設経営相談の利用状況
平成 28 年 8 月~平成 28 年 9 月
区分
種
別
8
9
施 設 経 営
3
1
相 施設利用者処遇
職 員 待 遇
1
1
談
会 計 ・ 税 務
2
項 安 全 ・ 衛 生
の
他
目 そ
合
計
4
4
累 計
9
2
2
12
1
26
区分
種
別
社会福祉協議会
利 児童福祉施設
老人福祉施設
用
障がい者施設
施
設 そ
の
合
8
3
9
1
1
2
1
4
4
他
計
累計は 28 年度 4 月~9 月までの件数
累 計 区分
種
別
8
9 累 計
1
文
書 3
3
18
相
6
電
話
5
10 談 来
所 1
1
3
8 の 訪
問
グループ相談
手
1
そ の 他
段
26
合
計
4
4
26
Q & A
改正社会福祉法の会計関係の規定
Q
A
今般の改正社会福祉法において、会計関
係書類の作成について新たな規定がなされ
たという事ですが、その変更点を教えて下
さい。
改正社会福祉法における会計関係書類の
作成については次のとおりです。
①条文構成
会計に関する事項は、従来は主として「第
6章社会福祉法人 第3節管理」に規定さ
れていましたが、
「平成 29 年4月施行改正
法」よりは「第6章社会福祉法人」の中に
新たに「第4節計算」が設けられ、主とし
てそこに規定されることとなりました。
②会計処理基準、会計帳簿作成
「平成 28 年4月施行改正法」より会計処
理の基準は「厚生労働省令で定める」こと
が明記され、また、これと同時に「厚生労
働省令で定めるところにより」適時に正確
な会計帳簿を作成することとされました。
これを受けて、平成 28 年 3 月 31 日「厚生
労働省令第 79 号」として、
「社会福祉法人
会計基準」が発せられました。
③計算書類等の作成期間
改正法条文によると、
「平成 29 年4月施行
改正法」より、計算書類等(計算書類及び
事業報告並びにこれらの附属明細書)の作
成期間が従来の「毎会計年度終了後2月以
内」から「毎会計年度終了後3月以内」に
延長されたように読めます。
しかし、この点については「附則第 18 条」
により「平成 28 年4月1日以後に開始す
る会計年度」つまり「平成 28 年度(28.4.
1~29.3.31)
」の計算書類等から適用があ
ると解釈することになります。
従って、「毎会計年度終了後3月以内」作
成への延長は実質的には平成 28 年度の計
算書類等からの適用となります。
④電磁的記録による作成
これも上記③と同様に平成 28 年決算分か
ら「計算書類及び事業報告並びにこれらの
附属明細書」を電磁的記録をもって作成で
きることとされた事になります。
・10月27日(木)
・11月 1日(火)
・11月 2日(水)
・11月15日(火) ~16日(水)
・11月25日(金)
・11月29日(火)
・12月 1日(木) ~ 2日(金)
・12月 8日(木)
「退職等の証明書」を請求された
Q
A
退職した労働者に、離職票を渡したとこ
ろ、新たに、
「退職等の証明書」を求めら
れたが、どのように対応したらよいでしょ
うか。
「退職日等の証明書」
(退職証明書)の請
求権の時効は、労基法第 115 条により、2 年
間ですが、
①労働者から、
「退職日等の証明書」を請
求された場合、使用者は証明書に、❶使用期
間、❷業務の種類、❸その事業における地位、
❹賃金、❺*退職の事由を記載し、遅滞なく
交付する必要があります。
(労基法第 22 条第 1
項)
❺*の退職の事由には、a.自己都合退職、
b.勧奨退職、c.解雇(解雇の理由を具体的に、
就業規則の当該条項の内容及び事実関係を
証明書に記入しなければなりません。)、d.
定年退職等、労働者が身分を失った事由を示
すことが必要です。
②解雇の予告(労基法第 20 条第 1 項)をされ
た日から退職日までの間に、解雇の理由につ
いて「退職日等の証明書」の請求した場合も、
遅滞なく交付することが必要です。
但し、労働者が、解雇の予告日以後に、解
雇以外の事由により退職した場合は退職の
日以後、交付する必要はありません。
(労基法
第 22 条第 2 項)
①、②の何れも、労働者の請求しない事項
を記入することは出来ません。
解雇された労働者が解雇の事実のみの証
明書を請求した場合は、解雇の理由を証明
書に記載は出来ず、解雇の事実のみを記載
する義務があります。
(労基法第 22 条第 3 項)
うごき
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