古文書・古記録にみる豊川災害史

企 画 展
とよ かわ
― 古文書・古記録にみる豊川災害史 ―
地震や噴火、
津波や高潮、
大風や大水などの自然災害は昔か
ら繰り返されてきました。
しかし、
過去の災害を具体的にイメージする
1
のは難しいものです。
天災は忘れた頃にやってくる、
と言われるよう
に、
大きな災害であっても、
時間が経てばその記憶は薄らぎ、
後世に
伝わらなくなっていきます。
たとえば、
かつて豊川市に火山灰が降り、
昼でも暗くなったことなどはほとんど語られることはありません。
そこで、
忘れられた過去の災害を少しでも掘り起こしてみるのが
今回の展覧会です。
豊川市の前近代史(明治4年の廃藩置県
まで)
の中で、
いつ、
どのような自然災害が発生してきたのか、
その
歴史を見ることは、
将来の備えについて様々な示唆を与えてくれる
2
3
ことでしょう。
1.汐除堤を描いた御馬村の絵図
(部分)
江戸時代後期
御馬町内会所蔵
高潮(気象津波)常襲地である御馬村の汐
除堤(防潮堤)
は、江戸時代には天然の砂
丘堤防を利用したものだった。
2.永日記
(部分)
安永8年
(1779)
財賀寺所蔵
桜島の噴火によって、豊川市にも火山灰が
降った。灰で日光が遮られて昼でも暗く、地
面は白い灰に覆われた。
3.覚書留 宝暦9年
(1759)
豊城神社所蔵
(豊橋市指定文化財)
大雨による洪水で、
小坂井村から下地村にか
けての冠水地帯では、
東海道が徒歩で往来で
きなくなったため、
船渡しになった。
4.続日本紀 巻六
豊橋市美術博物館所蔵
(一宮文庫旧蔵本)
和銅8年
(霊亀元年・715)
に三河と遠江で
起きた大地震のことを記す。この地震で、三
河国では47棟の正倉が破損し、多くの民家
が陥没した。
5.安政地震による地盤沈下の
復旧工事についての願書
(部分)
安政6年
(1859)
御馬町内会所蔵
安政東海地震で地盤沈下が起こり、海水が
浸入してきたため、御馬村では応急工事を行
なったが、
それでもひどい損傷箇所があり、地
震の後遺症に悩まされた。
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5
至名古屋
東名
高速
道路
佐
奈
川
豊川 IC
至東京
本野ヶ原1丁目
豊川IC南
イベント
講演会①
日時
内容
講師
会場
平成29年1月7日㊏ 14時∼
古代の人びとと災害
福岡猛志氏(日本福祉大学名誉教授)
桜ヶ丘ミュージアム2階 会議室
至国府
平成29年1月22日㊐ 13時30分∼
近世の人びとと災害
橘 敏夫氏(愛知大学綜合郷土研究所研究員)
桜ヶ丘ミュージアム2階 会議室
ギャラリートーク
【交通案内】
電車
イオン
豊川店
イオン豊川店
文
豊川○
高校
東三河
運転免許
センター
講演会②
日時
内容
講師
会場
桜ヶ丘
ミュージアム
陸上自衛隊
豊川駐屯地
豊川市役所
中央通4
J
R
飯
田
線
桜木通4丁目東
豊川
稲荷
豊川
稲荷駅
国
道
151
号
豊川駅
馬場町
至三ヶ日
名鉄豊川線
至国道1号
JR飯田線「豊川」駅、名鉄豊川線「豊川稲荷」
駅下車徒歩約15分
バ ス 豊橋駅東口バスのりばから豊鉄バスで「イオン豊川店」下車徒歩約5分
車 JR豊川駅前のりばからコミュニティバス千両三上線
「上千両集会所」
ゆきで、
「桜ヶ丘ミュージアム」
下車徒歩1分
東名高速「豊川I.C.」
から約10分
(駐車場約100台:無料/公園と共用)
※土日は混雑が予想されるため、公共交通機関の利用や乗り合せにご協力ください。
担当学芸員による展示解説① 平成28年12月11日㊐11時∼
担当学芸員による展示解説② 平成29年1月15日㊐11時∼
館長プレミアムトーク
館長(学芸員)による展示解説 平成29年1月22日㊐15時∼
至新城
〒442 0064 愛知県豊川市桜ケ丘町79 2
TEL (0533)
85 3775/FAX (0533)
85 3776
http://www.city.toyokawa.lg.jp/shisetsu/bunkakyoiku/sakuragaokamuseum/