仙南地域滞在型ツアー造成事業に係る企画提案募集要領 仙南地域滞在型ツアー造成事業の受託者の選定にあたり,企画提案の募集に関して必要な事項 を次のとおり定める。 第1 委託業務の内容 1 委託業務名 仙南地域滞在型ツアー造成事業 2 事業目的 仙南地域においては,蔵王連峰を背景とした阿武隈渓谷などの自然環境や,桜で有名な「 一目千本桜」 ,白石城など豊富な観光資源に恵まれている。このほか,訪日外国人旅行者のSNS による情報発信により来場者が激増している「宮城蔵王キツネ村」がある。 このように訪日外国人旅行者に人気の観光スポットが仙南地域には数多く存在するが,訪 日外国人旅行者に対するPR等については,各観光施設ごとに行っており,市町を越えた広 域的な訪日外国人旅行者向けの観光ルート形成やツアーの情報発信がなされていない。 また,仙南地域においては,主に5つの温泉地域があるが,宮城蔵王キツネ村等の人気観 光スポットと宿泊施設間の二次交通等の問題から,観光施設を訪れた訪日外国人旅行者が仙 南地域の宿泊に結びついていないことが課題となっている。 こうしたことから,訪日外国人旅行者向けの仙南地域の観光施設を巡る,宿泊を含めた観 光ルート形成の造成等について,ターゲットとなる国,地域の選定,訪日外国人旅行者向け 観光資源の洗い出し,海外の地域ごとの情報発信などの検討も含め,広域的な取組を行うも の。 ※ 仙南地域・・白石市,角田市,蔵王町,七ヶ宿町,大河原町,村田町,柴田町,川崎町, 丸森町の2市7町の地域とする。 3 委託業務内容 (1)ツアー造成のターゲットとなる国・地域の選定 国・地域における訪日外国人旅行者の動向及び訪日状況について分析を行った上で, 仙南地域の観光施設を巡る宿泊を含めた観光ツアー造成のターゲットとなる国・地域を 選定し,提案を行う。なお,国・地域については,中華圏及び東南アジアの2エリアか ら少なくともそれぞれ1つ国・地域を選定すること。 (2)外国人向けの観光資源の洗い出し及び評価 イ 仙南地域の観光資源の洗い出し及び評価を行うワークショップを3回程度開催する。 参加者は県内の在日外国人及び留学生とする。ワークショップは仙南地域の観光資源に ついて,参加者とともに現地を訪問し,意見交換を行う。受託者は,ワークショップ開 催にあたり,日程調整や現地調査先の選定,事前に必要な関係資料の作成・収集等を行 う。 ロ 受託者はワークショップの運営,進行を行い,受託者が持つ専門的知見や各地の先進 事例等を踏まえて,観光資源の洗い出し及び評価に係る助言・提案を行う。また,受託 者は発言要旨を作成する。 1 ハ ワークショップに参加する在日外国人及び留学生については,各回20名程度とし, 参加者においては, (1)で選定した中華圏,東南アジアの2地域の出身者を中心に選定 する。なお,参加者については,原則全てのワークショップに参加を求める。 ニ 受託者は,ワークショップに参加する在日外国人及び留学生等に対して,必要な謝金・ 旅費を支払う。 (3)仙南ツアーの造成 イ 県でこれまで行ったインバウンドに関する事業等の既存データ及び受託者が所有す る独自データ等を活用し,各国・地域における観光客の動向及び訪日状況について分 析を行った上で, (1)で選定した国・地域について,仙南地域の観光施設を巡る宿泊 を含めた観光ツアーを造成する。 ロ (2)のワークショップにおける意見を仙南ツアー造成に反映させる。 ハ (1)で選定した国・地域ごとに,少なくともそれぞれ2つずつツアー造成を行う こと。 (4)ツアーの運行形態及び販売方法の提案 イ (3)で造成したツアーを次年度以降に催行するに当たり,どのような運行形態が あるか,具体的な提案を行う。 ロ ツアーについて,海外の方の利用を促進するため,具体的な販売に係る方法(海外 の旅行会社との連携や,海外における商談会への参加等)について提案を行う。 (5)仙南地域のプロモーション動画・画像の作成 イ 仙南地域の観光資源を海外に向けて紹介する3分~5分程度の動画及び管内の主な 観光資源を網羅した画像を作成する。なお,動画については,英語によるナレーショ ン,ターゲット先の国,地域ごとの字幕及び動画にあわせた音楽をつけること。 ロ 作成した動画及び画像については,どのように情報発信を行うのか,中華圏,東南 アジアについて,(4)におけるツアーの販売方法とあわせて具体的な提案を行う。 ハ 動画及び画像の作成に当たっては, (2)におけるワークショップの議論を参考にす ること。 ニ 作成した動画及び画像は(2)におけるワークショップの参加者に SNS 等を通じた 発信について働きかけること。 (6)アクセスガイドブックの作成 国内の空港及び新幹線駅や最寄り駅を拠点に,仙南地域までの二次交通を含めた交 通手段や交通時間を明確にした英語によるアクセスガイドブックを作成し,仙南地域 への外国人旅行者の誘致,滞在及び宿泊を促進する。アクセスガイドブックは5万部 を作成すること。 4 予定価格 金7,000千円(消費税及び地方消費税含む) 5 委託契約書 業務委託先として選定した事業者と別途作成する。 6 委託期間 契約締結の日から平成29年3月24日(金)までとする。 2 7 成果品 受託者は委託者に対し,以下の成果品について提出するものとする。 (1)ワークショップに係る報告書 11部 (2)ツアー造成に係る提案書 11部 (3)ツアー運行形態及び情報発信に係る提案書 11部 (4)プロモーション動画(DVD) 11枚 (5)プロモーション画像(DVD) 11枚 (6)アクセスガイドブック 5万部 第2 応募資格 1 当該業務を実施するにあたり,委託業務の実施にふさわしい受託者を選定するため,企画提 案者は,次に掲げる資格要件を全て満たした者とする。 (1)地方自治法施行令(昭和22年政令第16号)第167条の4(一般競争入札の参加者 の資格)の規定に該当しない者であること。 (2)宮城県物品調達等に係る競争入札参加業者登録簿に登載されていること,又は「物品調 達等に係る競争入札の参加資格等に関する規程」 (平成9年宮城県告示第1275号)第2 条による参加資格を満たしていること。 (3)本県の物品調達等に係る競争入札の参加資格制限要領(平成9年11月1日施行)に基 づく資格制限を受けている期間中でないこと。 (4)本県の入札契約暴力団等排除要綱(平成20年11月1日施行)別表各号に規定する措 置要件に該当しないこと。 2 上記1を満たす1事業者を代表とする複数事業者による共同提案による参加も可能とする が,その場合は全事業者が上記1を満たさなければならない。また,宮城県は代表者との み委託契約を行うため,その他の参加者については,代表者との委託契約(宮城県との関 係においては再委託に該当)により業務を行うこと。その場合においては,本業務全体の 進行管理及びとりまとめ等は代表者の責任において行う。 第3 スケジュール 企画提案募集開始 平成28年10月13日(木) 企画提案書作成に等に関する質問受付期限 10月18日(火) 企画提案書作成等に関する質問への回答期限 10月20日(木) 企画提案への参加申込期限 10月21日(金) 企画提案書の提出期限 10月27日(木) 企画提案書の選考 10月31日(月) 選考結果の通知 11月 2日(水) 第4 応募手続 1 企画提案書作成等に関する質問の受付 (1)受付期限 平成28年10月18日(火)午後3時必着 3 (2)提出方法 イ 指定様式(様式第1号)を用いて,電子メールにより提出すること。 ロ 電子メールアドレスは,以下のとおりとする。 [email protected] (宮城県大河原地方振興事務所地方振興部 振興第2班 担当:折橋) ハ 電話や口頭,受付期間以外の質問は一切受け付けない。 (3)回答方法 質問に対する回答は,平成28年10月20日(木)までに宮城県大河原地方振 興事務所のホームページに掲載する。ただし,質問又は回答の内容が質問者の具 体的な提案事項に密接に関わるものについては,質問者のみ回答する。 2 企画提案への参加申込 (1)提出書類 イ 企画提案参加申込書(様式第2号) 1部 ロ 企画提案条件に係る宣誓書(様式第3号)1部 ハ 同種・類似業務の受託実績(任意様式) 1部 ○官民を問わず,これまで実施した代表的な事業が分かる資料を提出すること。 ○過去2年以内に国や自治体から受注した代表的な事業があれば併せて提出 すること。 (2)提出期限 平成28年10月21日(金)午後3時必着 (3)持参または郵送とする。 (4)提出先 〒989-1243 宮城県柴田郡大河原町字南129-1 宮城県大河原地方振興事務所地方振興部 振興第2班 折橋宛 3 企画提案書の提出 (1)提出書類 企画提案書(任意様式 A4 番片面印刷) 7部 (2)企画提案書の構成 別紙「企画提案書の構成等について」のとおりとする。 (3)提出期限 平成28年10月27日(木)正午必着 (4)提出方法 持参または郵送とする。 (5)提出先 〒989-1243 宮城県柴田郡大河原町字南129-1 宮城県大河原地方振興事務所地方振興部 振興第2班 折橋宛 第5 業務委託候補者の選考 1 業務委託候補者の選考方法 県が設置する委員会において,提出書類及びプレゼンテーションの総合評価により審査し, 最も優れていると判断された提案者を業務委託候補者として選定する。 2 選考 (1)実施日 平成28年10月31日(月) (2)実施会場 宮城県大河原合同庁舎内会議室(宮城県柴田郡大河原町字南129-1) ※開催場所の詳細及び集合時間は,追って連絡する。 (3)実施方法 説明時間は1者15分程度とし,委託者からは5分程度の質疑応答を行う。 4 (4)その他 当日にプロジェクターの使用を希望する場合は,参加申込書にその旨を記載 すること。パソコンについては持参すること。 (5)審査結果の通知 委員会の翌日以降に,電話またはメールにて通知する。また,併 せて文書にて通知する。 第6 評価基準・配点 次の審査項目及び配点(合計100点)により行うものとする。 1 企画提案内容について(70点) (1)ツアー造成のターゲットとなる国・地域の選定(5点) ○ターゲットとなる国・地域の選定に係るデータ収集項目及び分析方法は適切か。 (5点) (2)外国人向けの観光資源の洗い出し及び評価(10点) ○ワークショップ参加者の募集方法は適切か。 (5点) ○ワークショップの運営方法は適切か。 (5点) (3)仙南ツアーの造成(20点) ○ツアー造成に係るデータの収集項目は適切か。(10点) ○ツアーの造成方法の考え方は適切か。 (10点) (4)ツアーの運行形態及び販売方法の提案(20点) ○ツアーの運行形態に対する提案の方向性は具体性があるか。 (10点) ○ツアーの販売方法に対する提案の方向性は具体性があるか。 (10点) (5)仙南地域のプロモーション動画・画像の作成(10点) ○動画,画像の作成方法は適切か。(5点) ○作成した動画及び画像の情報発信方法は効果的か。 (5点) (6)アクセスガイドブックの作成(5点) ○掲載する内容及び配布先,活用方法は効果的か。 2 企画提案の実施について(30点) (1)業務の工程は適切か。 (10点) (2)企画提案どおり業務を遂行するために体制が整っているか。(10点) (3)過去の類似業務の実績を踏まえた業務遂行能力が認められるか。 (5点) (4)業務に係る費用は効率的か。 (5点) 第7 失格事由 1 次のいずれかに該当する場合は,応募者を失格とする。 (1)提出された企画提案書等に記載されている文字の判読が困難である場合,又は文意が 不明である場合 (2)本募集要領等に従っていない場合 (3)同一の応募者が2つ以上の企画提案書を提出した場合 (4)民法第90条(公序良俗違反) ,第94条(虚偽表示)又は第95条(錯誤)に該当す る提案を行った場合 5 (5)既に発表済の内容と酷似した提案を行った場合 2 その他 (1)企画提案書等の提出を取りさげる場合は,速やかに「取下願」(様式第4号)を提出 すること。 (2)取下願の提出があった場合も,既に提出された企画提案書等は返却しない。 (3)企画提案書等の再提出は認めない。 (4)審査は提出された企画提案書等により行うが,提案受付後,提案内容について説明 を求めることがある。 第8 その他必要な事項 1 契約に関する条件等 (1)成果品の利用(二次活用等) 本業務による成果品の著作権は県に帰属するものとし,また,県は本業務の成果品を, 自ら使用するために必要な範囲において,随時利用できるものとする。また,媒体間の連 携を推進するため,関係機関への提供など,二次的な利用も可能なように対応すること。 (2)機密の保持 受託者は,本業務(再委託をした場合を含む。 )を通じて知り得た情報を機密情報として 扱い,契約の目的以外に利用し,又は第三者に提供してはならない。また,本業務に関し て知り得た情報の漏えい等適正な管理のために必要な措置を講じなければならない。契約 終了後もまた同様とする。 (3)個人情報の保護 受託者は,本業務(再委託をした場合を含む。 )を履行する上で個人情報を取り扱う場合 は,個人情報保護条例(平成8年宮城県条例第27号)を遵守しなければならない。 2 その他 (1)企画提案書の取り扱い 提出された提案書は,原則として返却しない。 (2)提出後の変更 提出された書類は,原則として,提出後の差し替え,変更及び取り消しは認めない。 (3)企画提案に要する費用は,全て提案者の負担とする。 (4)本業務により得られた成果は,全て県に帰属するものとする。 (5)県は,企画提案に参加する事業者が企画提案を公正に執行することが困難であると認 めるときは,本公募型プロポーザル方式による実施を延期又は取り止めることがある。 (6)本業務の実施に関して,業務委託候補者の企画提案の内容をそのまま実施することを 約束するものでなく,県と業務委託候補者で協議の上,決定する。また,業務委託の後, 具体的な業務内容や進め方等については,逐次,県と協議することとする。 6
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