2016 年度 CRC 研究所 第 2 回定例研究会(公開)のご案内 -子どもの権利施策 日韓比較研究- 日本が子どもの権利条約を批准してから 20 余年が経過しますが、虐待やいじめや格 差・貧困問題をはじめ子ども・子育てをとりまく状況は厳しさを増しています。これ らの問題を子どもの権利の観点から捉え取り組むことが求められていますが、子ども の権利をめぐっては「わがまま論」等が根強くあり、子どもの権利実現には程遠い現 実があります。しかし、今年の児童福祉法の改正では、理念として、この子どもに関 わる主要な法律において子どもの権利条約が位置づけられ、子どもの権利の視点から 福祉が捉えられ、さらに子どもの最善の利益や子どもの意見の尊重という条約の一般 原則が一定程度規定されたことは、法レベルでの大きな前進です。 他方、韓国でも、日本と同様に(あるいはそれ以上に)子どもをめぐる状況は厳し いものがあります。しかし、国際社会の基準や指摘をもとに子どもの権利実現に精力 的に取り組んでいる分野あるいは自治体もあります。韓国を見ること、知ることは日 本の子どもの現状や政策あるいは取り組みの課題を把握することにきわめて有効です。 韓国から日本を見ること、知ることも同様です。 今回の研究会は、韓国・人権政策研究所の金ヒョンワン所長を招いて、 「子どもの権 利施策 日韓比較研究」をテーマに行ないます。金所長は、国家人権委員会に勤務さ れた後、自治体の人権政策の策定や人権関係の委員会委員を務められている人で、韓 国で人権政策に最も精通し取り組まれている人です。 金所長の報告に対応する形で、日本における子ども施策についての報告も受け、日 韓の子どもの権利施策の現状と課題を検討し、両国における子どもの権利実現に向け た取り組みに貢献したいと考えています。 NPO 法人/国連 NGO 子どもの権利条約総合研究所 代表 荒牧 重人 日 時:2016 年 12 月 3 日(土)午後 1 時 30 分~5 時(受付 1 時~) 会 場:早稲田大学文学学術院校舎(戸山キャンパス) 33 号館 6 階 第 11 会議室 テーマ:子どもの権利政策-日韓比較研究 【報 告】 「韓国の人権政策と子どもの権利」(仮) 金 ヒョンワン・韓国人権政策研究所所長 「日本の子どもの権利施策の現状と課題」 荒牧 重人・子どもの権利条約総合研究所代表 【質疑・討論】 【問い合わせ先】子どもの権利条約総合研究所・早稲田分室 〒162-0052 東京都新宿区戸山 1-24-1 早稲田大学文学学術院 1610 研究室 TEL・FAX:03-3203-4355 E-mail:[email protected]
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