全国学力・学習状況調査の結果について 1 教科(国語・数学)について

全国学力・学習状況調査の結果について
山口大学教育学部附属光中学校
4月19日に3年生を対象に実施した全国学力・学習状況調査の結果が届きました。本校
では、結果の分析を行い、それをもとに課題の解決に向けて取り組んで参りたいと思います。
なお、本年度は昨年度と違い、実施教科が国語、数学の2教科のみでした。(昨年度は理科も
実施)
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教科(国語・数学)について
<国語>(※
○…できている
△…努力がいる)
全般的な傾向としては、本校は全国平均・県平均ともに上回っています。特に、
「B 問題」
(主として活用に関する問題)については、各項目とも全国平均をかなり上回っていま
す。
○…表現の技法に関する理解
目的に応じて資料を効果的に活用する力
集めた材料を整理して、目的に合った文章を構成する力
単語の類別についての理解(品詞・文法項目)
文章の構成や展開について自分の考えをもち、それを文章で表現する力
本や文章などから必要な情報を読み取る力
△…伝えたい事柄が伝わるように工夫して書く力
伝えたいことについて根拠を明確にして書く力
<数学>(※
○…できている
△…努力がいる)
全般的な傾向としては、本校は全国平均・県平均ともにかなり上回っています。特に「B
問題」については、各項目とも全国平均を大きく上回っています。
○…「自然数の意味の理解」 「数量の関係を文字式に表す力」
「空間における直線と直線の位置関係について」 「円錐の体積に関する理解」
「反比例のグラフと式」
「資料から最頻値を読み取る力」
「付加された条件下で新たな事柄を見つけ説明する力」
△…「近似値と誤差についての理解」
「グラフの傾きを事象に即して解釈する力」
<全体を通して>
基本的な学力は、ある程度身についている生徒が多いようです。しかし、全国平均、県平
均が低い値になっている設問については、本校も同様に低い値となっています。
これからの課題としては
①学習活動の中に、情報処理や選択、比較などを伴う言語活動を位置づけること
②基礎的な学力を生かして、自分や相手の主張を的確に伝え、理解する力を養うこと
③既習事項との関連性を考え、総合的に学習を深めていくこと
④学び合い、深め合う活動を通して、共同の学びを創り上げていくこと
などがあげられます。学校をあげてこれらの課題解決に取り組んで参ります。
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生活習慣や学習環境等に関する調査について
この調査では「質問紙」という様式を用いて、学力と生活がどのように関わっているかと
いう調査も行っています。とかく、教科得点や平均に目がいきやすいのですが、それを支え
る生活習慣や学習環境を整えることも大切なことです。「質問紙」によって得られたデータの
うち、課題となるものや昨年度から変化が見られたものをいくつか紹介します。
①自分の考えを文章で書くことは難しいと感じているか
右のグラフの上段は本校、
下段は全国平均のグラフです。
(以下同)全国平均に比べ、
作文等を苦にしない生徒が多
いことがわかります。授業などでしっかり書く習慣を身につけている生徒が多いことがうか
がえます。
②自分には、よいところがあると思うか
自分にはよいところがある
と思っている生徒は、昨年度
とほぼ同じ結果となりました。
自己肯定感の確立に向けて、
さらに取組の強化を図っていきたいと思います。
③地域の行事・ボランティアに参加しているか
昨年度に比べ大幅に数値が
向上しました。このデータは
4月のものですが、本年度か
ら地域ボランティア活動もス
タートしており、来年度以降さらに数値の向上が見込まれます。
④いじめはどんなことがあっても許されないと思うか
全 国 平 均 の傾向 だ け 見 れ
ば、昨年度とさほど変化はあ
りませんが、本校だけで考え
ると昨年度よりやや数値は向
上しているようです。しかしながら依然として、「思わない」と答えた生徒は、全国平均の倍
近くにものぼっているなど、これからも心の教育を充実させる必要性を強く感じています。
<全体を通して>
全体的には、全国平均より「好ましい」学習・生活態度であるものが多いと思います。た
だし、依然として自分のことを「よい」と思っている人(自己肯定感)の割合や、いじめに
対する認識などに課題があることがわかりました。豊かで健全な心が望ましい人間関係を作
り、それが学習生活をはじめ学校生活の全ての礎となっていくことは明らかです。そのため
には道徳教育やキャリア教育、学校行事の充実を図る必要があるように思います。これまで
の取組を見直し、心身共にたくましく、未来を切り拓くバイタリティに溢れた附中生を育て
ていけるよう、職員一同研鑽に励みたいと思います。