◇ 付属資料 1 特定健診等の財政基盤 ・・・・・59 ページ 2 特定保健指導の効果の検証 ・・・61 ページ 57 58 1 特定健診等の財政基盤 (1)国保会計の推移 国保の収支状況の推移は,ページ下段の表のとおりとなっています。 ○被保険者に納めていただいている「国民健康保険税」は,歳入(収入)の約 4分の1となっています。それ以外の主な収入は, 「国・都支出金」 (すなわ ち税金による補助金), 「療養給付費等交付金」などです。このうち「療養給 付費等交付金」は,会社員や公務員などで社会保険に加入し,退職後に国保 に加入した人の医療費を社会保険が負担する「退職者医療制度」に基づく収 入です。 ○歳出(支出)のうち7割弱が「保険給付費」,すなわち被保険者が医療機関 で受診した場合に国保から医療機関に支払う金額となっています。高齢化の 進行や医療技術の進歩に伴い,平成 15 年度以降保険給付費は年々増加して います。 ○収支状況にあまり余裕がなく,毎年 20~30 億円前後の金額を一般会計か ら繰り入れて対応しています(「繰入金」の欄。法定繰入額も含んでいます)。 調布市国保の収支状況の推移 科 目 国民健康保険税 国・都支出金 前期高齢者交付金 歳入 療養給付費等交付金 繰入金 その他収入 歳入合計 総務費 保険給付費 後期高齢者支援金等 前期高齢者納付金等 歳出 老人保健拠出金 介護納付金 共同事業拠出金 その他支出 歳出合計 科 目 国民健康保険税 国・都支出金 前期高齢者交付金 歳入 療養給付費等交付金 繰入金 その他収入 歳入合計 総務費 保険給付費 後期高齢者支援金等 前期高齢者納付金等 歳出 老人保健拠出金 介護納付金 共同事業拠出金 その他支出 歳出合計 決算額(円) 平成20年度 構成比(%) 対前年増減 4,587,294,824 4,791,721,785 4,415,935,062 1,012,570,027 2,210,037,000 2,943,923,873 19,961,482,571 347,840,601 12,613,567,689 2,324,856,052 3,130,427 552,217,047 964,304,665 2,392,926,678 697,308,164 19,896,151,323 決算額(円) 24.1 24.0 22.1 5.1 11.1 14.7 100.0 1.8 66.4 11.7 0.0 2.8 4.8 12.0 3.5 100.0 -7.7ポイント -1.8ポイント -11.9ポイント -4.0ポイント 3.3ポイント - 0.0ポイント 1.3ポイント -16.4ポイント -0.4ポイント 3.0ポイント 0.7ポイント - 平成22年度 構成比(%) 対前年増減 4,613,305,845 5,775,655,659 2,628,968,299 880,970,892 3,256,217,000 1,944,906,638 19,100,024,333 389,049,988 13,072,364,976 2,374,993,595 4,118,180 46,885,394 1,023,852,532 1,784,071,787 323,091,284 19,018,427,736 24.2 30.3 13.8 4.6 17.1 10.2 100.0 2.0 68.7 12.5 0.0 0.2 5.4 9.4 1.7 100.0 59 -0.4ポイント 4.7ポイント -9.7ポイント 0.9ポイント 6.1ポイント -1.3ポイント - 0.2ポイント 1.3ポイント -1.0ポイント 0.0ポイント 0.2ポイント 0.4ポイント -1.3ポイント 0.1ポイント - 決算額(円) 平成21年度 構成比(%) 対前年増減 4,694,891,662 4,888,745,456 4,478,827,086 701,656,306 2,105,017,000 2,190,344,829 19,059,482,339 337,501,519 12,800,512,659 2,568,560,264 7,303,428 188,012 945,481,055 2,034,543,075 296,790,550 18,990,880,562 決算額(円) 24.6 25.6 23.5 3.7 11.0 11.5 100.0 1.8 67.4 13.5 0.0 0.0 5.0 10.7 1.6 100.0 0.5ポイント 1.6ポイント 1.4ポイント -1.4ポイント -0.1ポイント -3.2ポイント - 0.0ポイント 1.0ポイント 1.8ポイント 0.0ポイント -2.8ポイント 0.2ポイント -1.3ポイント -1.9ポイント - 平成23年度 構成比(%) 対前年増減 4,686,597,237 6,056,990,722 3,095,561,748 667,220,765 3,335,710,000 2,483,262,167 20,325,342,639 319,803,890 13,453,445,006 2,623,327,874 7,768,637 444,638 1,137,333,368 2,257,465,521 447,880,873 20,247,469,807 24.6 31.8 16.2 3.5 17.5 13.0 100.0 1.6 66.4 13.0 0.0 0.0 5.6 11.1 2.2 100.0 0.4ポイント 1.5ポイント 2.4ポイント -1.1ポイント 0.4ポイント 2.8ポイント - -0.4ポイント -2.3ポイント 0.5ポイント 0.0ポイント -0.2ポイント 0.2ポイント 1.7ポイント 0.5ポイント - また,保険給付費・国民健康保険税の額と被保険者数から,被保険者1人当 たりの医療費と保険税額の推移を計算すると,下図のようになります。 少子高齢化の進行や医療技術の進歩に伴い,1人当たりの医療費が年々増加 しています。これに対し,1人当たり保険税額の方は微増減しており,大きく みれば横ばいとなっています。平成 20 年度と4年後の同 23 年度を比べると, 医療費は 8.3%増加しているのに対して,保険税額は 2.0%の増加にとどまっ ています。 被保険者1人当たりの国民健康保険医療費・保険税額の推移 円 300,000 250,000 251,806 260,884 265,507 272,788 200,000 150,000 100,000 50,000 77,705 77,956 79,541 79,244 0 平成20 21 1人当たり医療費 22 23年度 1人当たり保険税額 国保の近年の収支状況は,おおむね以上のようになっており,今後,健全な 国保財政運営をしていくためには,保険給付や保険税の適正化など,国保被保 険者の皆様にご協力をいただかなければならない現状となっています。 (2)特定健診・特定保健指導の費用 特定健診・特定保健指導に要する費用の全額を国保で負担するわけではあり ません。対象経費の一部については,国と東京都がそれぞれ 3 分の1ずつ負担 し,残りを国保で負担しています。 平成 23 年度は,特定健診の対象者数・受診者数それぞれ 35,145 人・ 16,558 人,特定保健指導の対象者数・利用者数それぞれ 1,843 人・403 人 に対し,決算額は,特定健診等事業費総額が約1億 9,000 万円,国・東京都 の負担金がそれぞれ約 3,300 万円となっています。 60 2 特定保健指導の効果の検証 特定保健指導の効果を客観的に分析するため,平成 20 年度から同 23 年度 までの特定健診~特定保健指導実施データを用い利用者と未利用者を比較す ることで,効果測定を行いました。分析対象は,上記期間中の年度に積極的支 援または動機付け支援の対象者と判定され,かつ翌年度も特定健診を受診した 方です。なお,特定保健指導の利用状況は,各年度最終結果の状況で区分を行 っています。 その結果,腹囲,体重,階層化結果のいずれを見ても,「特定保健指導が一 定の効果を上げている」ことが確認できました。 (1)腹囲の変化 平成 20~22 年度の特定健診と,各々その翌年度の特定健診の腹囲を比較 したところ,未利用者の腹囲も減少していますが,特定保健指導終了者の方が 改善幅・率とも大きくなっています。 積極的支援については,男女とも未利用者と比べて終了者の腹囲が大きく改 善していますが,概ね女性の方が改善幅・率が大きくなっています。これには, 男女の腹囲基準の違いが影響している可能性も考えられます。 動機付け支援についても効果はみられますが,積極的支援と比べると男女と も効果はそれほど高くはありません。 平均値は極端な値の影響を受けるため, 「中央値」による比較を行いました。 女性の動機付け支援対象者では,変化の平均値では終了者と未利用者にはあま り差がありませんが,変化の中央値では,例えば平成 20 年度→21 年度では 利用者が 3.00 ㎝(3.20%)の減少,未利用者が 1.50 ㎝(1.67%)の減少 となっており,1㎝以上の差があります。このことから,終了者では腹囲が改 善した人が多いと考えられます。 61 特定保健指導対象者の腹囲の変化(平成 20-22 年度 最終結果) (単位:cm) 年度 性別 平成20 (2008) 支援 レベル 積極的 支援 男 動機付け 支援 積極的 支援 女 動機付け 支援 平成21 (2009) 積極的 支援 男 動機付け 支援 積極的 支援 女 動機付け 支援 平成22 (2010) 積極的 支援 男 動機付け 支援 積極的 支援 女 動機付け 支援 利用状況 対象者 (人) 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 73 0 15 293 213 0 2 543 29 0 6 64 151 0 5 364 49 0 7 237 196 0 2 454 16 0 1 38 148 0 1 222 31 0 2 253 123 0 1 473 13 0 1 41 77 0 1 237 当年度 次年度 平均値 92.22 0.00 92.73 91.41 90.12 0.00 88.00 90.25 94.62 0.00 96.50 96.08 91.44 0.00 95.20 92.07 91.13 0.00 91.57 91.60 89.84 0.00 96.75 89.69 96.36 0.00 90.00 95.43 90.94 0.00 92.00 91.11 91.87 0.00 89.25 91.53 89.41 0.00 92.00 90.03 96.04 0.00 99.00 93.53 92.01 0.00 94.50 90.89 平均値 89.09 0.00 92.07 90.09 88.00 0.00 84.00 89.11 88.91 0.00 95.85 93.94 89.32 0.00 89.24 90.41 87.71 0.00 89.00 90.70 87.76 0.00 92.75 89.14 90.66 0.00 87.40 92.90 89.74 0.00 90.50 90.19 88.15 0.00 95.80 91.06 88.02 0.00 89.00 89.50 92.87 0.00 100.00 92.84 90.09 0.00 85.00 90.69 変化(次年度-当年度) 平均値 -3.13 0.00 -0.66 -1.31 -2.12 0.00 -4.00 -1.14 -5.71 0.00 -0.65 -2.14 -2.11 0.00 -5.96 -1.66 -3.42 0.00 -2.57 -0.90 -2.08 0.00 -4.00 -0.55 -5.69 0.00 -2.60 -2.53 -1.20 0.00 -1.50 -0.92 -3.72 0.00 6.55 -0.47 -1.39 0.00 -3.00 -0.53 -3.17 0.00 1.00 -0.69 -1.92 0.00 -9.50 -0.20 中央値 -2.50 0.00 -1.00 -1.00 -2.00 0.00 -4.00 -1.00 -5.50 0.00 -1.55 -2.00 -3.00 0.00 -4.00 -1.50 -3.00 0.00 -1.00 -0.50 -2.00 0.00 -4.00 -0.50 -5.25 0.00 -2.60 -2.60 -1.50 0.00 -1.50 -0.50 -2.50 0.00 6.55 -0.20 -1.00 0.00 -3.00 -0.50 -2.50 0.00 1.00 -0.50 -1.60 0.00 -9.50 0.00 変化率 標準偏差 3.78 0.00 3.27 3.75 4.05 0.00 1.41 4.40 6.44 0.00 6.75 4.85 6.19 0.00 8.71 5.97 5.10 0.00 3.80 4.17 3.65 0.00 4.24 3.63 6.85 0.00 0.00 6.11 5.59 0.00 0.00 5.83 6.06 0.00 2.90 3.91 3.87 0.00 0.00 3.60 5.48 0.00 0.00 4.82 5.58 0.00 0.00 5.37 平均値 -3.45% 0.00% -0.70% -1.42% -2.33% 0.00% -4.57% -1.23% -5.90% 0.00% -0.58% -2.22% -2.09% 0.00% -6.08% -1.62% -3.78% 0.00% -2.65% -0.93% -2.30% 0.00% -3.90% -0.58% -5.91% 0.00% -2.89% -2.56% -1.17% 0.00% -1.63% -0.85% -3.92% 0.00% 7.32% -0.50% -1.54% 0.00% -3.26% -0.58% -3.47% 0.00% 1.01% -0.71% -1.93% 0.00% -10.05% -0.10% 中央値 -2.84% 0.00% -1.06% -1.11% -2.04% 0.00% -4.57% -1.08% -5.56% 0.00% -1.57% -2.17% -3.20% 0.00% -4.40% -1.67% -3.13% 0.00% -1.09% -0.55% -2.16% 0.00% -3.90% -0.53% -5.67% 0.00% -2.89% -2.82% -1.70% 0.00% -1.63% -0.59% -2.94% 0.00% 7.32% -0.22% -1.11% 0.00% -3.26% -0.55% -2.42% 0.00% 1.01% -0.63% -1.74% 0.00% -10.05% 0.00% 終了者の腹囲の変化の分布(平成 20-22 年度 → 21-23 年度) 保健指導後の腹囲の前年差(cm)の度数分布図 60人 50人 平成21年度 平成22年度 平成23年度 40人 30人 20人 10人 0人 -20 -15 -10 -5 0 62 5 10 15 20 (2)体重の変化 平成 20~22 年度の特定健診と,各々その翌年度の特定健診の体重を比較 したところ,概ね腹囲と同様の結果となりました。 未利用者の体重も減少していますが,改善幅・率とも特定保健指導終了者の 方が未利用者より大きくなっています。 また,積極的支援・動機付け支援とも,女性の方が男性と比べて改善幅・率 が大きくなっています。動機付け支援については,積極的支援と比べると男女 とも効果はそれほど高くはない結果となっています。 特定保健指導対象者の体重の変化(平成 20-22 年度 最終結果) (単位:kg) 年度 性別 平成20 (2008) 支援 レベル 積極的 支援 男 動機付け 支援 積極的 支援 女 動機付け 支援 平成21 (2009) 積極的 支援 男 動機付け 支援 積極的 支援 女 動機付け 支援 平成22 (2010) 積極的 支援 男 動機付け 支援 積極的 支援 女 動機付け 支援 利用状況 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 終了者 支援中 途中脱落者 未利用者 対象者 (人) 73 0 15 293 213 0 2 543 29 0 6 65 151 0 5 365 49 0 7 237 196 0 2 454 16 0 1 38 148 0 1 222 31 0 2 253 123 0 1 473 13 0 1 41 77 0 1 237 当年度 次年度 平均値 74.92 0.00 76.87 74.38 69.32 0.00 62.00 69.60 63.90 0.00 69.50 66.17 60.75 0.00 57.20 61.31 73.61 0.00 73.09 75.72 69.48 0.00 71.25 70.32 67.36 0.00 67.20 68.17 61.55 0.00 64.30 62.39 75.16 0.00 78.90 75.45 69.94 0.00 57.00 70.71 69.39 0.00 84.00 65.95 61.35 0.00 61.40 62.05 平均値 72.35 0.00 76.21 73.68 68.10 0.00 58.70 69.06 60.82 0.00 70.03 65.00 59.20 0.00 55.52 60.75 71.41 0.00 73.13 74.98 68.00 0.00 69.50 70.01 63.64 0.00 64.80 66.68 60.09 0.00 61.30 61.89 71.75 0.00 79.90 75.05 68.71 0.00 71.00 70.40 65.40 0.00 85.00 65.73 59.98 0.00 61.60 61.51 63 変化(次年度-当年度) 平均値 -2.56 0.00 -0.65 -0.70 -1.22 0.00 -3.30 -0.54 -3.07 0.00 0.53 -1.17 -1.55 0.00 -1.68 -0.55 -2.20 0.00 0.04 -0.73 -1.48 0.00 -1.75 -0.31 -3.72 0.00 -2.40 -1.49 -1.46 0.00 -3.00 -0.50 -3.40 0.00 1.00 -0.40 -1.23 0.00 14.00 -0.31 -3.99 0.00 1.00 -0.21 -1.37 0.00 0.20 -0.54 中央値 -2.00 0.00 -1.00 -0.40 -0.90 0.00 -3.30 -0.20 -2.80 0.00 -0.80 -0.90 -1.40 0.00 -0.50 -0.50 -1.20 0.00 -0.40 -0.30 -1.10 0.00 -1.75 -0.10 -1.85 0.00 -2.40 -0.65 -1.45 0.00 -3.00 -0.10 -2.70 0.00 1.00 -0.20 -1.30 0.00 14.00 -0.10 -4.40 0.00 1.00 -0.60 -1.20 0.00 0.20 -0.20 標準偏差 3.13 0.00 2.25 3.14 2.69 0.00 2.40 2.96 2.98 0.00 3.30 2.71 2.24 0.00 4.79 2.48 4.12 0.00 1.37 3.69 2.63 0.00 2.19 2.43 5.91 0.00 0.00 3.60 2.31 0.00 0.00 2.63 4.88 0.00 2.83 3.47 2.45 0.00 0.00 2.57 4.55 0.00 0.00 2.54 2.27 0.00 0.00 3.04 変化率 平均値 -3.43% 0.00% -0.79% -0.89% -1.68% 0.00% -5.52% -0.77% -4.76% 0.00% 0.69% -1.76% -2.60% 0.00% -2.75% -0.92% -3.03% 0.00% 0.09% -0.85% -2.09% 0.00% -2.36% -0.41% -5.76% 0.00% -3.57% -2.28% -2.33% 0.00% -4.67% -0.81% -4.25% 0.00% 1.23% -0.45% -1.80% 0.00% 24.56% -0.44% -5.69% 0.00% 1.19% -0.37% -2.17% 0.00% 0.33% -0.81% 中央値 -2.73% 0.00% -1.32% -0.62% -1.25% 0.00% -5.52% -0.22% -4.38% 0.00% -1.08% -1.30% -2.37% 0.00% -1.09% -0.88% -1.71% 0.00% -0.61% -0.43% -1.65% 0.00% -2.36% -0.15% -2.69% 0.00% -3.57% -0.96% -2.14% 0.00% -4.67% -0.16% -3.77% 0.00% 1.23% -0.27% -1.82% 0.00% 24.56% -0.13% -5.85% 0.00% 1.19% -0.86% -2.14% 0.00% 0.33% -0.35% 終了者の体重の変化の分布(平成 20-22 年度 → 21-23 年度) 保健指導後の体重の前年差(kg)の度数分布図 100人 90人 平成21年度 平成22年度 平成23年度 80人 70人 60人 50人 40人 30人 20人 10人 0人 -19 -18 -17 -16 -15 -14 -13 -12 -11 -10 -9 -8 -7 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 (3)階層化結果の変化 分析対象期間中のある年度の特定健診の結果に基づいて特定保健指導対象 者に分類された人について,特定保健指導の利用状況別に翌年度の階層化結果 を集計・分析しました。なお,この分析では,特定保健指導対象外の方を, 「服 薬中」の人とそれ以外(「情報提供のみ」)に分けています。 ①平成20年度→21年度 平成 20 年度に「積極的支援」と判定され特定保健指導を終了した 102 人を対象に,同 21 年度の特定健診結果を確認したところ,34 人(33.3%) は「積極的支援」のまま,24 人(23.5%)は「動機付け支援」に改善, 30 人(29.4%)は「情報提供」に改善,14 人(13.7%)は「服薬中」へ と悪化となっています。他方,「積極的支援」と判定され特定保健指導を利 用しなかった 358 人については,139 人(38.8%)は「積極的支援」の まま,61 人(17.0%)は「動機付け支援」に改善,62 人(17.3%)は「情 報提供」に改善,96 人(26.8%)は「服薬中」へと悪化となっています。 終了者と未利用者を比べると,終了者の方が「動機付け支援」または「情報 提供」に改善した人の割合が多く,「服薬中」に悪化した人の割合が少なく なっています。 同様に,「動機付け支援」と判定された人についても,終了者の方が未利 用者より「情報提供」に改善した人の割合が多く,「服薬中」に悪化した人 64 の割合が少なくなっています。 平成 20 年度特定保健指導対象者の階層化結果の変化 改善 改善 積極的支援 <終了者> 102 人 維持 30 人(29.4%) -情報提供のみ 24 人(23.5%) -動機付け支援 34 人(33.3%) -積極的支援 悪化 14 人(13.7%) -服薬中 62 人(17.3%) -情報提供のみ 改善 改善 積極的支援 <未利用者> 358 人 61 人(17.0%) -動機付け支援 維持 139 人(38.8%) -積極的支援 悪化 96 人(26.8%) -服薬中 改善 動機付け支援 <終了者> 364 人 維持 146 人(40.1%) -情報提供のみ 163 人(44.8%) -動機付け支援 悪化 7 人( 1.9%) -積極的支援 悪化 48 人(13.2%) -服薬中 改善 動機付け支援 <未利用者> 908 人 維持 271 人(29.8%) -情報提供のみ 403 人(44.4%) -動機付け支援 悪化 31 人( 3.4%) -積極的支援 悪化 203 人(22.4%) -服薬中 65 ②平成22年度→23年度 平成 21 年度に「積極的支援」と判定され特定保健指導を終了した 65 人 を対象に,同 22 年度の特定健診結果を確認したところ,18 人(27.7%) は「積極的支援」のまま,14 人(21.5%)は「動機付け支援」に改善, 22 人(33.8%)は「情報提供」に改善,11 人(16.9%)は「服薬中」へ と悪化となっています。他方,「積極的支援」と判定され特定保健指導を利 用しなかった 275 人については,136 人(49.5%)は「積極的支援」の まま,38 人(13.8%)は「動機付け支援」に改善,58 人(21.1%)は「情 報提供」に改善,43 人(15.6%)は「服薬中」へと悪化となっています。 終了者と未利用者を比べると,終了者の方が「動機付け支援」または「情報 提供」に改善した人の割合が多く,「服薬中」に悪化した人の割合はほぼ同 じレベルとなっています。 同様に,「動機付け支援」と判定された人についても,終了者の方が未利 用者より「情報提供」に改善した人の割合が多く,「服薬中」に悪化した人 の割合は少なくなっています。 66 平成 21 年度特定保健指導対象者の階層化結果の変化 改善 改善 積極的支援 <終了者> 65 人 22 人(33.8%) -情報提供のみ 14 人(21.5%) -動機付け支援 維持 18 人(27.7%) -積極的支援 悪化 11 人(16.9%) -服薬中 58 人(21.1%) -情報提供のみ 改善 改善 積極的支援 <未利用者> 275 人 38 人(13.8%) -動機付け支援 維持 136 人(49.5%) -積極的支援 悪化 43 人(15.6%) -服薬中 改善 動機付け支援 <終了者> 344 人 維持 129 人(37.5%) -情報提供のみ 159 人(46.2%) -動機付け支援 悪化 12 人( 3.5%) -積極的支援 悪化 44 人(12.8%) -服薬中 改善 動機付け支援 <未利用者> 676 人 維持 176 人(26.0%) -情報提供のみ 348 人(51.5%) -動機付け支援 悪化 43 人( 6.4%) -積極的支援 悪化 109 人(16.1%) -服薬中 67 ③平成22年度→23年度 平成 22 年度に「積極的支援」と判定され特定保健指導を終了した 44 人 を対象に,同 23 年度の特定健診結果を確認したところ,8人(18.2%) は「積極的支援」のまま,5人(11.4%)は「動機付け支援」に改善,25 人(56.8%)は「情報提供」に改善,6人(13.6%)は「服薬中」へと悪 化となっています。他方,「積極的支援」と判定され特定保健指導を利用し なかった 294 人については,145 人(49.3%)は「積極的支援」のまま, 64 人(21.8%)は「動機付け支援」に改善,53 人(18.0%)は「情報提 供」に改善,32 人(10.9%)は「服薬中」へと悪化となっています。終了 者と未利用者を比べると,終了者の方が「動機付け支援」または「情報提供」 に改善した人の割合が 25 ポイント以上多くなっていますが,「服薬中」に 悪化した人の割合も微増しています。 同様に,「動機付け支援」と判定された人についても,終了者の方が未利 用者より「情報提供」に改善した人の割合が多く,「服薬中」に悪化した人 の割合は同程度となっています。 68 平成 22 年度特定保健指導対象者の階層化結果の変化 改善 改善 積極的支援 <終了者> 44 人 25 人(56.8%) -情報提供のみ 5 人(11.4%) -動機付け支援 維持 8 人(18.2%) -積極的支援 悪化 6 人(13.6%) -服薬中 53 人(18.0%) -情報提供のみ 改善 改善 積極的支援 <未利用者> 294 人 64 人(21.8%) -動機付け支援 維持 145 人(49.3%) -積極的支援 悪化 32 人(10.9%) -服薬中 改善 動機付け支援 <終了者> 200 人 維持 110 人(55.0%) -情報提供のみ 56 人(28.0%) -動機付け支援 悪化 6 人( 3.0%) -積極的支援 悪化 28 人(14.0%) -服薬中 改善 動機付け支援 <未利用者> 710 人 維持 190 人(26.8%) -情報提供のみ 388 人(54.6%) -動機付け支援 悪化 39 人( 5.5%) -積極的支援 悪化 93 人(13.1%) -服薬中 69
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