日本甲状腺学会 会員各位 ~第 59 回日本甲状腺学会学術集会ニュースレターVol. 5~ Vol. 5 は、第 2 日目 11 月 4 日 (金) 16 時 00 分開催の基礎甲状腺学セミナーをご紹介します。 1)コロイド内 thyroglobulin による濾胞機能 autocrine negative feedback 調節機構研究の展開 帝京大学 医療技術学部臨床検査学科,国立感染症研究所ハンセン病研究センター 鈴木 幸一 先生 甲状腺濾胞はホルモンの合成と分泌を行う最小機能単 位であり、濾胞腔はそれを取り囲む濾胞上皮細胞全体 で共有する巨大な分泌顆粒に相当する。その機能状態 は濾胞ごとに大きく異なっており、follicular heterogeneity として知られていた。濾胞内に蓄積する thyroglobulin の negative feedback により濾胞ごとに機能遺伝子発現を転 写レベルで制御していたのがその理由であった。 2)TSH 受容体の構造と機能-四半世紀の進展 長崎大学 原爆後障害医療研究所 分子医学研究分野 永山 雄二 先生 TSH 受容体は,甲状腺機能を調節する重要なホルモン TSH の受容体であるという生理学的重要性と同時に,或 いはそれ以上に,バセドウ病での自己抗原としての臨床 病態的意義及び研究者の興味から甲状腺学では重要な 研究対象となっている蛋白の1つである。この受容体の 構造と機能に関する cDNA クローニング以来の研究成果 を総括して,概説する。 ~ポスターセッションの先生方へ~ 今学会はデジタルポスターの発表形式になっております。 ポスター提出期限が 10 月17 日までとなっております。よろ しくお願いいたします。 【演者略歴】 山梨医科大学、医学博士(1994 年) 研究: サイログロブリンによる甲状腺濾胞調節機構の解明 ペンドレッド症候群の原因遺伝子ペンドリンの発現 調節と機能に関する研究 2本鎖 DNA による自然免疫活性化機構の研究、など 受賞: 日本甲状腺学会第1回基礎医学研究賞 コスミック創成賞受賞など 学会: 日本甲状腺学会評議員、日本内分泌学会評議員 日本内分泌病理学会評議員など 日本学術振興会科学研究費委員会専門委員 日本国際賞推薦人など 【演者略歴】 1)長崎大学医学部(昭和58年) 2)医学博士、長崎大学医学研究科(平成元年) 3)①Nagayama Y, Kaufman KD, Seto P, Rapoport B. Molecular cloning, sequence and functional expression of the cDNA for the human thyrotropin receptor. Biochem Biophys Res Commun. 165:1184-1190, 1989. ②Nagayama Y, Kita-Furuyama M, Nakao K, Ando T, Mizuguchi H, Hayakawa T, Eguchi K, Niwa M. A novel murine model of Graves’ hyperthyroidism with intramuscular injection of adenovirus expressing thyrotropin receptor. J Immunol. 168(6): 2789-2794, 2002. 等 4)所属学会 日本甲状腺学会、日本内分泌学会、日本放射線影響学会 日本免疫学会、アメリカ内分泌学会、アメリカ甲状腺学会、等 専門-内分泌学,放射線影響学,免疫学,腫瘍学,等 第 59 回日本甲状腺学会学術集会事務局 【お問い合わせ先】 第 59 回日本甲状腺学会学術集会運営準備室 日本コンベンションサービス内 TEL: 03-3508-1214,FAX: 03-3508-1302 E-mail: [email protected]
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