月例報告書 椎崎一宏 14P MS 明朝 2015 年 4 月度 10.5P MS 明朝 ○背景・目的 核内受容体リガンド活性がある物質は、環境中の内分泌撹乱物質とされる一方で、医薬 品候補として注目される。本研究では、18種類のヒト核内受容体を発現する遺伝子組換 背景は既知の事実に関して「~が知 られている」 「~と考えられている」 え酵母を樹立し、そのリガンド物質を発色によって簡便に測定できるバイオアッセイ法の などの表現を使って書く。 目的は「~を目的とした(する)」 「~を試みた」でまとめる。 確立を目的とした。 ○方法 ヒト細胞より得た核内受容体遺伝子(cDNA)を酵母で発現できるように組換えプラス ミドを作製し、酵母染色体中へ組み込んだ。ヘテロダイマー型核内受容体の場合は、パー トナーとなるレチノイド X 受容体(RXR)のリガンド結合ドメインを欠失させた cDNA 方法は過去形で書く。材料試薬等の 名称は正確に記載する。重要な容量、 を作製し、同時に酵母染色体へ組み込んだ。また、リガンドと結合して転写活性を測定す 濃度は記載するが、すべての数値を るためのレポーターとしてβガラクトシダーゼ、転写を促進させるための転写共役因子 書く必要はない。 (SRC-1)を発現するプラスミドを、それぞれ酵母に導入した。さらに酵母内のリガンド 物質の濃度を高めるために細胞壁透過性を高め変異 Crp1 および Crp2、薬剤排出を抑え るために Pdr5 および Pdr10 変異を酵母に導入した。 ○結果・考察 これらアッセイ系の有用性は、既知の アゴニストまたはアンタゴニスト医薬 結果は過去形で書く。 「ほとんど~ない」 品や内分泌撹乱物質の濃度応答性およ 「非常に多くの」等のあいまい表現を使 わない。考察は「かもしれない」ではな び受容体特異性によって確かめた。ま く「示唆された」「可能性がある」等の た環境試料として奈良・大阪を流れる 言い回しを使う。 大和川河川水を用い、種々の受容体の 未知なるリガンド活性を検出した。こ れら遺伝的背景が均一な複数のアッセ 適宜グラフや表、図を挿入する。グラフ イ酵母を同時に用いることにより、網 の説明(リジェンド)凡例、単位、軸の 名前を最も分かりやすい形式に調整し 羅的に、かつ高価な装置を用いること て入れること。 図1.ダイオキシン分析用キットを用いた芳香族炭 なく、低コストで迅速に測定できるようになった。 化水素類のリガンドアッセイ結果 ○今後の予定 重要な約 15 種類の核内受容体について簡便で低コストで実施できる酵母アッセイ系を 構築し、環境や創薬等の用途に応じた種類の酵母を供給できるキットの作製を目指す。一 方、研究実施期間中に、酵母改変による低バックグラウンド・高感度化へと劇的に検出感 これから「何のために」 「何を」 「いつまでに」 するかを書く。控えめに書く必要もないが、 度が改善した代わりに、個別に培地の至適化が必須となった。ユーザーの利便性を損なわ あまり風呂敷を広げないこと。 ないため、アッセイ用プレート上に培地と酵母をプリセットして提供するなど、新たな提 供方法について検討する。
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