ふくしま市町村支援機構との遠隔地積算業務を終えて 長岡支所 宮内分室 主任 佐藤 俊秀 平成27年1月より3ヶ月間、ふくしま市町村支援機構の遠隔地積算業務を担当しまし た。ふくしま市町村支援機構との遠隔地積算は現在、とちぎ建設技術センター、岐阜県建設 研究センター、新潟県建設技術センターの3県で行っており、東日本大震災後の復興支援を 目的としています。遠隔地積算は、派遣支援と違い担当者の負担が少ないことから長引く復 興支援の方法の一つとして注目されています。 当センターの遠隔地積算業務は、まずふくしま市町村支援機構に3ヶ月間派遣され、その 後新潟に戻り遠隔地積算を行う流れとなっています。現地で積算業務に関するローカルル ールを覚えてから遠隔地積算という体制なので、ふくしま市町村支援機構の担当の方とも コミュニケーションが取り易く、新潟での業務を円滑に進めることができました。 遠隔地積算での懸案事項としては、現地の状況が確認できない点や、発注者との打合せが 出来ない点などが挙げられますが、隣県ということもありどちらも同行でき、積算業務を行 うにあたり不自由することはありませんでした。遠隔地積算はまだ始まったばかりの為、 改良の余地はまだたくさんあるとは思いますが、継続的に行っていくことで復旧・復興支援 の一つとして確立できると思いました。 ふくしま市町村支援機構への出向3ヶ月、新潟での遠隔地積算3ヶ月の合計6ヶ月とい う短い期間ではありましたが、今まで経験のなかった工種・工法を経験することにより、自 己の経験値を上げることができました。そして何よりも全技協の仲間ができたことは大き な財産となりました。この経験を今後の業務に生かしていきたいと思います。 また、ふくしまの復旧・復興の応援ができるような機会があれば積極的に参加していきた いと思います。 ひとりひとりが復興に向けて歩みはじめよう。 そして、ふくしまから、新たな流れを創っていこう。「ふくしまから はじめよう。」は、 そうした、未来への意志を込めたスローガンです。
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