ITER 触媒酸化系試験用ガス定性定量分析装置の購入 仕 様 書 平成 28

ITER 触媒酸化系試験用ガス定性定量分析装置の購入
仕 様 書
平成 28 年 8 月
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門
ブランケット研究開発部
トリチウム工学研究グループ
1.件名
ITER 触媒酸化系試験用ガス定性定量分析装置の購入
2.目的
ITER 計画において日本が調達するトリチウム除去系について、ITER 機構から調達前に性能確
証試験を実施することが求められている。本件は、試験で生じる多成分のガスを分離同定し定
量的に測定するガス分析装置を購入するものである。試験では可燃性有機物が燃焼して未知の
多成分ガスが発生するため、各成分ガスを特定し、各ガスの濃度を定量することが必要である。
3.装置の基本構成
3-1.ガスクロマトグラフ質量分析装置
3-2.データ処理部
3-3.データベース
3-4.その他必要部品
以上、搬入・設置・据付調整等を含む
1台
1台
1式
1式
4.基本構成別仕様内容
4-1.ガスクロマトグラフ質量分析装置
① カラムオーブンの温度範囲は、室温+4~450℃範囲以上であること。
② カラム流量は、最大 15mL/min(He)以上流せること。
③ イオン化方式は、EI が可能であること。また、スキャン測定における感度が、1pg
オクタフルオロナフタレン(m/z272)測定において S/N≧1500 以上であること。
④ イオン分離部は、プレフィルターの付属した金属製四重極であること。
⑤質量範囲は、m/z 1.5~1090 範囲以上であること。
⑥分解能は、R≧2M(半値幅)を満たすこと。
⑦イオン化電圧は、10~200eV の範囲で設定可能であること。
又、エミッション電流は 5~250μA の範囲で設定可能であること。
⑧検出器は、オーバードライブレンズ付き二次電子増倍管であること。
⑨スキャンスピードは、10,000u/sec 以上、最少測定インターバルは 0.01s(最大 100 ス
キャン/sec)以下であること。
⑩SIM 測定モードにおいて 64ch×128 セット以上のチャンネル数とグループを設定できること。
⑪フィラメントは、デュアルフィラメントであること。又、分析中一方が切れた場合は
自動切換え可能なこと。
⑫真空排気系は、179L/sec と/185L/sec(He)以上のターボ分子ポンプを搭載した、大
容量のデュアルインレット型差動排気システムであること。又、補助ポンプとして、
30L/min 程度のロータリーポンプが付属していること。
⑬接続カラムとして内径 0.53 ㎜のカラムが直結可能なこと。
⑭所要電源として、ガスクロマトグラフ部及び質量分析部が単相 100V 20A 以下で使用
可能であること。又、環境負荷低減機能として、分析待機時の消費電力や、キャリア
ガスの使用を削減できる機能があることが望ましい。
⑮メンテナンスに関して、注入口セプタム、インサートの交換は質量分析部を停止する
ことなく行えること。フィラメントの交換はカラムを取り外さずに行えること。
⑯本体寸法は、W860mm×D530mm×H440mm 以内であること(ロータリーポンプは除く)。
⑰本体電源は、AC 単相 100V で接続できること。
4-2.データ処理部
①PC 部のスペックとして、以下の仕様を満たすこと。
・OS Windows7 professional 32 ビット相当以上
・CPU IntelCorei5-4590(3.3GHz)相当以上
・メモリ 4GB 以上、
1
・HDD 500GB 以上
・スーパーマルチドライブ、キーボード、マウス、液晶ディスプレイ(21.5 インチ以上)、
モノクロレーザープリンターを付属していること。
②ソフトウェアは、日本語対応であること。
③測定モードとして、SIM、SCAN、及び SCAN/SIM 同時測定が可能であること。
④保持指標を用いた保持時間の自動修正機能が搭載されていること。
⑤装置のメンテナンス手順をソフトウェアの画面でナビゲートする機能を有すること。
4-3.データベース
①NIST のマススペクトルライブラリ(一般化合物登録:242,466 件以上)を付属するこ
と。
4-4.その他必要部品
①周辺大気の漏れ込みを低減するパージ機構付のガスサンプラー(手動/計量ループ:
1mL)を付属させること。
②運転用備品として、He 精製フィルタ、ロータリーポンプ用ミストフィルタ、バット、
キャリヤガス接続配管類を付属すること。
③ユーザサイドで行うためのメンテナンスの際、必要となる工具類を付属すること。
4.納期
平成 29 年 1 月 20 日(金)
5.納入場所及び納入条件
(1)納入場所
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
原子力科学研究所 トリチウムプロセス研究棟
(2)納入条件
現地据え付け調整後引き渡し(管理区域外)
納入時には、本装置の安全操作および一般的な保守について講習をおこなうこと。
6.検収条件
本装置は、据付調整の後、当所担当者の立会いのもとに仕様書を満たしていることの確認を
行い、検収とする。
7.かし担保責任
検収後1年以内にかしが発見された場合、無償にて速やかに修理又は交換を行うこと。
8.グリーン購入法の推進
本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に
適用する環境物品(事務用品、OA機器等)の採用が可能な場合は、これを採用するものとす
る。
9.協議
本仕様書に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場合は、
量子科学技術研究開発機構と協議のうえ、その決定に従うものとする。
以上
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