特記仕様書 - 熊本市ホームページ

平成28年度
熊本市路面電車路線延伸検討調査業務委託
特記仕様書
第1条(適用)
1.本特記仕様書は、
「平成28年度 熊本市路面電車路線延伸検討調査業務委託」に適
用する。
2.本業務の遂行にあたっては、本特記仕様書によるほか、
「設計業務等共通仕様書」
(平
成 27 年 11 月熊本市都市建設局)、その他関係示方書及び担当者の指示に従い実施す
るするとともに、関係諸法規を遵守しなければならない。なお、これらに記載のない
事項であっても、技術上必要と認められるものについては、責任をもって充足しなけ
ればならない。
第2条(目的)
1.本業務は、「平成27年度 熊本市路面電車路線延伸検討調査業務委託」を踏まえ、
検討の精度を高め、実現化に向けて取り組むルートの優先順位を付けるための調査を進
めるものである。
第3条(履行期間)
1.履行期間は、契約日から平成29年3月31日までとする。
第4条(調査対象)
1.調査対象ルートは、下記2ルートとする。
イ)
自衛隊ルート(約1.5km)
ロ)南熊本駅ルート(約1.7km)
第5条(資料整理)
1.資料整理(2ルート)
既存資料の整理を行う。ただし、必要に応じて、調査を行うこととする。
尚、
「平成27年度 熊本市路面電車路線延伸検討調査業務委託」のデータを貸与す
ることとする。
第6条(整備形態の検討)
1.整備形態の比較検討(2ルート)
各ルートの整備形態を全て抽出した後に、その形態ごとに、メリット・デメリット
等を総合的に整理・検討した上で、最適な整備形態案を選定することとする。
イ)整備形態の主な分別事項
○単線・複線
○センターリザベーション・サイドリザベーション
○道路拡幅有・無(車線数の維持・減少、道路空間の再配分等)
○その他必要な事項
ロ)主な整理事項
○運行頻度や乗降の容易さ等の利便性に係る事項
○自動車交通との分離等の安全性に係る事項
○点検・修繕に必要な費用やその容易性等の維持管理に係る事項
○軌道位置による隣接地への出入り制限や延伸による自動車交通の変化等の周辺
環境に係る事項
○道路線形の変更や支障物件数、用地買収等の施工性(必要期間を含む)に係る
事項
○事業費に係る事項
○その他必要な事項
以下、選定した最適な整備形態案にて、検討を進めることとする。
第7条(将来交通量推計〔4段階推定法〕
)
1.目的別 OD 表の作成(2ルート)
現況及び将来交通ネットワークや地形条件などを踏まえゾーニングを行い、現況の目
的別 OD 表を整理するとともに、将来の開発計画を踏まえた将来フレームを設定し、設
定した将来フレームを用いて将来の目的別 OD 表を作成する。
尚、
「平成24年度熊本都市圏パーソントリップ調査」のデータを貸与することとする。
2.交通手段別 OD 表の作成(3ケース)
上記結果を踏まえ、現況の交通手段別 OD 表を整理した上で、運行ルート、電停等の
施設計画、運行速度、運行系統、運行本数等の交通条件を作成するとともに、作成した
交通条件を用いて将来の交通手段別 OD 表を作成する。
ケース
交通ネットワーク条件
市電
ケース1
将来
既存区間のみ
ケース2
将来
既存区間+延伸[ルート(イ)]区間
ケース3
将来
既存区間+延伸[ルート(ロ)]区間
3.市電利用量推計(4ケース)
現況及び将来交通ネットワーク、交通手段別 OD 表等を用いて交通量配分を行い、区
間別の市電利用者数を推計するとともに、目的別の利用数も確認する。
尚、現況再現を行い、交通量配分の前提条件の妥当性を確認する。
ケース
ケース1
交通ネットワーク条件
市電
現況
既存区間のみ
ケース2
将来
既存区間のみ
ケース3
将来
既存区間+延伸[ルート(イ)]区間
ケース4
将来
既存区間+延伸[ルート(ロ)]区間
4.将来自動車交通量推計(4ケース)
交通手段別 OD 表を用いて自動車 OD 表を作成するとともに、作成した自動車 OD 表
と現況及び将来交通ネットワークを用いて交通量配分を行い、路線別の自動車交通量を
推計する。
尚、現況再現を行い、交通量配分の前提条件のなどの妥当性を確認する。
ケース
交通ネットワーク条件
市電
ケース1
現況
既存区間のみ
ケース2
将来
既存区間のみ
ケース3
将来
既存区間+延伸[ルート(イ)]区間
ケース4
将来
既存区間+延伸[ルート(ロ)]区間
第8条(計画平面図)
1.計画平面図の作成(2ルート)
現道の状況を踏まえ、道路構造令等に準拠し、市電延伸した場合の計画平面図を作成
するとともに、その他必要な図面についても作成する。
第9条(概算事業費)
1.概算事業費の算定(2ルート)
上記結果と「平成27年度
熊本市路面電車路線延伸検討調査業務委託」の成果を
踏まえ、市電延伸における概算事業費を再算定する。
第10条(運行計画)
1.運行計画の作成(2ルート)
「第7条 将来交通量推計〔4 段階推定法〕」を踏まえ、市電を延伸した場合の運行系
統や運行本数などの運行上の検討及び必要な車両数や要員数などの運営上の検討を行う。
なお、上記計画を検討するにあたっては、既存区間を含めるものとする。
第11条(採算性分析)
1.採算性分析(2ルート)
上記結果を用い、市電の既存区間を含めた、採算性を検討する。
第12条(費用便益分析)
1.費用便益分析(2ルート)
上記結果を用い、
「鉄道プロジェクトの評価手法マニュアル 2012」に基づき、市電
延伸における費用対効果を算定する。あわせて感度分析を実施する。
第13条(関係機関等との調整)
1.関係機関等との会議資料作成等(3回)
業務の検討結果に関して、関係機関との協議(3回程度)で用いる説明資料や議事録
等の作成等を行うものとする。
第14条(打ち合わせ協議)
1.打ち合わせ協議(3回)
打ち合わせ協議回数は、業務着手時、中間打合せ、成果品納入時の3回とする。
第15条(成果報告書)
1.報告書の作成(1式)
報告書については、以下のとおりとする。
・報告書(ドッジファイル)
:2 部
・電子データ:2 部
第16条(電子納品)
1.本業務は、電子納品対象業務とする。電子納品とは、調査・設計・工事などの各
段階の最終成果を電子データで納品することをいう。ここでいう電子データとは、
国土交通省の定めた電子納品要領及び関連基準(以下「要領・基準類」という。
)に
示されたファイルフォーマットに基づいて作成されたものを指す。
2.電子納品成果品の作成は、要領・基準類及び熊本市電子納品運用ガイドライン(案)
(土木編)に基づいて作成することとする。
3.上記に基づいて作成した電子データを電子媒体(CD-R・DVD-R)で 2 部とする。
4.成果品の提出の際には、
「熊本市電子納品チェックソフト」によるチェックを行い、
エラーがないことを確認した後、ウィルス対策を実施したうえで提出すること。
5.電子検査に必要なパソコンについては原則受託者が準備することとする。受託者が
準備できない場合は、別途協議する。
(参考)調査対象ルート図