Column01 | From Editor Building lifestyle around Ferrari 488スパイダーはベストバイ 残暑厳しい8月下旬。連日の488スパイダー取材、約1週間に渡る広島特集取材と、 "Building lifestyle around Ferrari"を追求し、 じっくりフェラーリと向き合う日々。 巻 頭特集の取材で、488 スパイダーとじっくり向き合 うことになった。まだ残暑厳しい時期ということも あり、連日早朝から稼働。運よく雨にもほとんど降 られず、表紙も含め、これまでのいわゆる " 国内上陸第一報試 乗 " とは、毛色の違うページができたと思っている。特に表紙。 前号の熊川哲也さんに続き、今回も"人物+フェラーリ"になる と思った方も多いはずだが、そこはいい意味で裏切りたかった ので、今回の組み合わせとした。 ■ 488スパイダーは、現行フェラーリのベストバイだと思う。 ボディカラーは単なる青ではなく、実に艶やか。光の具合で いろいろ変化するが、曇りぐらいがちょうどいい。最初に写真 で見た時にキツく見えた形も、目が慣れてきたのと、そのスタ イルが空力の機能を有していることを思うと、全てが納得でき る。トンネルバックが出現するクローズドスタイルは、ボンネ ットフード形状も含めて、488スパイダーの白眉だろう。 走り始めると、初期生産のクーペと比べ、全体的に質感が高 の熟成度はかなりのものだ。 まった感じがした。クローズドでの乗り味はクーペと遜色な その結果"エブリデイスーパーカー "感はかなり増し、全ての く、オープンカー好きの多い日本人にスパイダーがよく売れる 目的をこれ 1 台で満たすには 488 スパイダーしかない、という のもこれまた納得である。今回、馬頭広重美術館へ行くため都 意味でのベストバイ。カリフォルニア T は? と思うかもしれ 内と栃木を往復したが、そのロングツーリング性能の高さに驚 ないが、比較すると"フェラーリに乗っている感"に差がある。 いた。シャシーがよくできているため終始安定しているし、フ ■ ロントガラスの高さがあって見晴らしがいいので、運転してい 冒頭にじっくり向かいあった結果、と書いた。そして今回、 てストレスが少ないのだ。カリフォルニア T の時も同じことを ライフスタイルセクションで初めて広島特集を作った。これら 書いた気がするが、ターボブースト計を見ていると、街中のち は、前号より掲げたキーワード、"Building lifestyle around ょっとした加速でもターボが効いていて、そのフィーリングは Ferrari" を表現するための取り組みであり、SCUDERIAでし 自然にトルクがアップしていく印象。"NA にかなり近いターボ か作れない特集を追求するためのプロセスである。その結果、 エンジン " と表現できる。サウンドはご愛敬としても、やはり 488 スパイダーのように、皆さんの " ベストバイ " になりたいと 458 イタリアからスタートした 458/488 シリーズも後半戦、そ 強く願う。 文●平井大介 text by Daisuke Hirai 写真●藤井元輔/佐藤靖彦 photograph by Motosuke Fujii / Yasuhiko Sato QA//3]N..5amjskl/,glbb5 7 /4-.7-0/018/1
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