理 科

理科における平成28年度授業改善プラン
理科における平成27年度授業改善プランの検証
取り組みにおける成果と課題
・ 4年生は、観察・実験などに意欲的に取り組める児童が多いが、知識・理解の定着が不十分な児
童が多い。
・ 5年生は、観察・実験などに意欲的に取り組める児童が多い。基礎的な力は身に付けることがで
きた。
・ 6年生は、観察・実験などに積極的に取り組む児童が多くなったが、知識・理解の定着が不十分
な児童が多い。
理科における調査結果及び学習結果の分析
○観察・実験などに対しての関心・意欲が高く、全学年共通して意欲的に取り組んで
いる。
○3学年は、一学期に「昆虫と植物」
「太陽と地面の様子」などを学び、違いや同じ
ところを意識したり、大きさや形、色などに着目させたりしたことによって、丁寧
に観察カードを書くことが身に付いてきている。
○4学年は、
「昆虫のからだとつくり」以外は区の平均を下回っている。
○5学年は、
「月と星」や「動物の成長」などは区の平均を上回っている。
「動物のよ
うす」
「水の姿」は課題が残った。
○6学年は、全体的に区平均を下回っているが、
「植物の発芽と成長」
「けんび鏡の使
い方」は区平均を上回っている。
「知識・理解」として定着している。
観点別結果 ○3学年では、自分で考察してまとめたことが、
○4学年では、
「関心・意欲・態度」
「科学的な思考・表現」
「観察・実験の技能」
「知
の分析
識・理解」の全ての観点において区の平均を若干下回る。特に、
「観察・実験の技
能」の観点は、特に丁寧な指導が必要である。
○5学年では、全ての観点で区の平均を若干下回った。
○6学年では、全ての観点において、若干下回った。
内容
調査結果及び学習成果に基づいた授業改善のポイント
1.自らの課題意識をもって意欲的に実験や観察をできるようにしていく。
→問題解決的な学習の過程にそって授業を継続的に行っていく。
→科学的な思考を育てていく。そのためにきちんと結果を記録したり、考察したりすることを大切にしていく。
→観察の視点を与え焦点を絞ることで、気付きの質を高める。
2.知識・理解の定着が十分ではない。
→実験や観察のまとめをしっかり行い、学んだことをノートに分かりやすくまとめる習慣をつける。
→定着の低かった単元については、繰り返し復習しながら丁寧に取り組み、用語を押さえる。
→小テスト等を繰り返し行い、知識の定着を図る。
3.観察・実験の技能が十分ではない。
→観察・実験を正確に行えるよう、手順や用具の扱い方を確認してから行わせる。
理科の授業改善策
1、実験の流れや観察の視点をしっかりと確認させる。
・実験や観察の目的が分かるような表示の工夫をする。
・実験や観察をする前に個人やグループで「予想」を立てさせることで、興味を喚起する。
・結果を基に、自分の言葉で考察しまとめる指導を行う。
・学習のポイントがはっきり分かるように、
「結果」を確実にノートにまとめさせる。
・観察カードを工夫し、観察の視点を分かりやすく観察カードに書かせるようにする。
・自分で考えたことを観察実験後の話し合い活動に生かしていく。
2、知識・理解の定着を図る
・一人一人に考えさせる発問を工夫し、実験の結果や過程を考える時間を設ける。
・学習したことをノートに分かりやすくまとめる習慣をつけさせる。
・知識の定着が図れるよう、授業の初めに前時の復習を行う。
・科学的な思考を育てるためにも用語(並列つなぎ、検流計、受粉など)をしっかりと押さえながら
授業を進めていく。
・実験・観察しにくい単元については、NHKのインターネット番組や視聴覚機器を活用し、コンテ
ンツなどから学ぶことで、知識の定着を図る。
・デジカメで児童が撮影した画像を使って、季節の移り変わりに気付かせたり、植物の成長の様子を
過程を分かりやすくまとめたりすることで、観察カードを補うような学習を行う。
・基礎・基本的事項が定着するように、大事な語句や用語を黒板に掲示したり、教室内に掲示したり
する。
3、観察・実験の技能を身に付ける
・観察・実験を正確に行わせるために、手順や用具の扱い方を確認してから行わせる。
・必ず全員が実験や観察ができるように教材教具をそろえる。
・観察・実験の機会を多く設けて顕微鏡などの教材・教具に触れる機会を増やす。
・顕微鏡を教室に常備するなど、観察の機会を増やす。