内容 ロボットの歴史、基本構成、動かし方 和歌山大学システム工学部 光メカトロニクス学科 丸 典明 ロボットとは? ロボットの歴史(SF,工学) ロボットの基本構成 ロボットの動かし方 ロボットとは? ロボットの歴史(SFの世界) ロボットは、人間の有している機能を機械的に 実現した複合システム ロボットの語源:チェコ語の働く人 1921年、チェコの劇作家カレルチャペックが創作劇 RUR(ロッサム万能ロボット製造会社)の中で使用し たのが最初 科学者であるロッサム氏が、人類を労働から解放す るためにロボット製造工場を作ったが、ロボットに感 情を与えたために反抗の精神を発達させ、ついには 人間を全て殺す。 ロボット三原則(アイザックアシモフ) ロボットは、人間に危害を加えてはならず、また人間に危害 が加えられるのを見過ごしてはならない。 ロボットは、第1条に反しない限り人間に服従しなければな らない。 ロボットは、第1条と第2条の原則に反しない限り、自身の 生命を守らなければならない。 SFのロボット 鉄腕アトム、鉄人28号、マジンガーZ ガンダム、 、ドラエもん R2D2,C3PO,ターミネータ、、、 ロボットの歴史(工学の世界) 1954 特許「Programmed Article Transfer」(米国、 ジョージデボル)-現在の産業用ロボットの制御方式(教示 再生方式)の概念に関するもの1962年、ユニメート(アメリ カ、ユニメーション社)が最初 1962ユニメート、バーサトラン(米国、ユニメーション社、 AMF社)-概念を実現した最初の産業用ロボット 1967 日本にAMF社のロボットが輸入 1968 国産のロボットの製作 1980 ロボットの普及元年 (自動車工場) 自動車工場のスポット溶接に大量に投入 アーク溶接、塗装、組立てなどに拡大 1 人間と共存するロボット 1996年、ヒューマノイドロボットP2(ホンダ) 1999年、AIBO(ソニー) 2000年、ASIMO,SDR-3X 人間の代わりに作業(ASIMO) アミューズメント(AIBO,QRIO) コミュニケーション(アクトロイド) 必要な技術 -安全性(柔らかさ) -人間とのコミュニケーション (言葉、ジェスチャ、表情) ロボットの基本構成 腕:マニピュレータ 筋肉:アクチュエータ 手:ハンド 足:移動機構(歩行型、車輪型) 感覚:センサ(視覚、触覚、聴覚、 味覚、嗅覚、平衡覚、体勢覚) 頭脳:コンピュータ、制御装置 腕 筋肉 マニピュレータ(アーム) アクチュエータ -電気式モータ(AC,DC) -空気圧、油圧シリンダー -人工筋肉(空気圧ゴム、DE A:誘電エラストマ) 任意の位置と姿勢(最低6自由度) 人間 6自由度以上(冗長) 手 足 ハンド 移動機構 2本(開閉のみ) 多指(3本、5本) エンドエフェクタ(産業用ロボット) 歩行型 2足歩行、4足歩行、6足歩行、… 車輪型 2輪+補助輪、2輪倒立型、全方向移動、… 2 感覚 頭脳 センサ コンピュータ PC(OS:RT-Linux) マイコン(H8,SH2,SH4,…) 制御装置 五感 視覚、触覚(力覚)、聴覚、(味覚、嗅覚) 平衡覚(ジャイロ) 体勢覚(エンコーダ) ロボットの動かし方 運動学(逆運動学) 運動学(逆運動学) 動力学(逆動力学) 運動制御 関節角に対する手先の位置、姿勢 フィードバック、フィードフォワード、力制御、学習制御 腕の動かしかた x l1 cos q1 l2 cos q2 教示再生方式、センサーフィードバック制御 y l1 sin q1 l2 sin q2 歩行のしかた ZMP規範、CPG規範、(準)受動歩行 知能 古典的知能、行動型知能、学習 動力学(逆動力学) 運動制御 運動方程式:F=ma M(q)qh(q,q)g(q) u フィードバック フィードフォワード 力制御 学習制御 3 腕の動かしかた 教示再生方式 教示再生方式 教示 再生 センサーフィードバック制御 関節座標系 作業座標系 視覚フィードバック バッティングロボット(人間:100km) バッティングロボット(ピッチングマシン: 160km) 歩行のしかた ZMP規範(ASIMO) CPG規範(鉄犬) (準)受動歩行 軍事用(BIG DOG) 4 ASIMO 鉄犬 受動歩行 BIG DOG 5
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