別紙１平成の氏子駈・氏子狩復活事業委託仕様書１委託業務名平成の氏子駈・氏子狩復活事業２委託期間契約締結の日から平成２９年３月２５日まで３業務の目的本市の蛭谷町と君ヶ畑町とは、ろくろ技術を全国に広めた木地師の発祥の地であり、全国で活躍する木地師やその子孫の多くが当地を縁とする『木地師のふるさと』である。国土の大半を占める森林の適正管理や有効活用を図ってきた木地師に、伐採権や往来権、身分保障を与え、木の文化を守ってきた当地域の歴史文化やネットワークは後世に伝えるべき大切な資産と言える。現在本市は、「多様性のある森里川湖のつながりを生かした森おこしプロジェクト～森の仕事創出～」として、森里川湖のつながりの保全と創造、新たな木の産業創出及び森里川湖のつながり継承・発信の３つのプロジェクトにより、「森の仕事創出」に取り組もうとしている。本事業は、そのなかでも「森里川湖のつながり継承・発信」の取組の中で、木地師のふるさととして、木地師の歴史や文化についての整理と継承、全国各地で活躍する木地師とのネットワークの形成とその活用、木地師をはじめモノづくりをテーマとした仕事創出や木の文化の復活、さらにまちづくりについて、本市発祥の近江商人の歴史文化やネットワークと併せて検討する。４委託業務内容業務の内容は、おおむね以下のとおり想定しているが、委託契約時に東近江市と事業者双方の協議により確定する。 (1) 木地師に関わる文献や資料の整理奥永源寺地域の木地師に関する文献や書籍、映像等の資料について、その内容や所在等の整理を行う。 (2) 全国の木地師の多様なネットワークに関する調査ア全国の木地師名簿の作成現在、全国各地で活躍されている木地師やその子孫について調査し、情報の収集、整理を行い平成の氏子駈・氏子狩全国木地師名簿として名簿を作成する。イ全国の木地師に対するヒアリング調査奥永源寺地域との関係性の深い木地師やその子孫へのヒアリング調査等により、その関係性やこれからの連携・協力の可能性について調査を行う。（１０人から１５人程度を想定） (3) 木地師文化を活用したまちづくりの検討ア今後の地域づくりへの活用検討木地師文化や木地師の多様なネットワーク等を生かしたパラダイムの変化を踏まえた当該地区を中心とした地域づくりの方向性について、近江商人の歴史文化やネットワークとあわせて検討を行う。また、これらのことによる知名度の向上方策について検討を行う。イ木地師を活用したまちづくり懇談会の実施関係者や学識経験者等からなる懇談会（５名程度）を開催し、木地師文化を生かしたこれからのまちづくり等についての検討を行う。ウ木地師文化等の情報発信木地師文化等の情報を発信するパンフレット等の作成及びインターネット等を活用したＰＲの検討５成果品 (1) 懇談会等の議事録各１部 (2) 業務報告書１０部（Ａ４、図面・写真等含む、カラー） (3) 平成の氏子駈・氏子狩全国木地師名簿１０部 (4) 情報発信パンフレット１，０００部（Ａ４：８ページ程度、カラー） (5) 打合せ協議関係書類一式 (6) 各成果品に係る電子データ一式６その他 (1) 本業務の実施に当たり、本市が所有する文献及び資料等については、必要に応じて提供する。 (2) 本業務の実施に当たり、本仕様書に示されていない事項その他不明事項等について疑義を生じた場合は協議を行い、柔軟な対応を行うこと。 (3) 業務内容に応じた業務スケジュールを構築すること。 (4) 業務遂行に当たり、個人情報の保護に関する法律（平成１５年法律第５７号）及び東近江市個人情報保護条例（平成１７年東近江市条例第１１号）を遵守し、関係情報の取扱いや遺漏がないように十分注意を払うこと。また、業務の契約により生ずる権利又は義務を第三者に譲渡し、承継させてはならない。 (5) 本業務にある調査業務等を実施するに当たっては、第三者のプライバシー等に十分配慮し、紛争等の起こらないように留意するとともに、万一紛争、事故等が起こった場合は、その内容を遅滞なく市担当課に報告し、受託者の責任において解決すること。 (6) 受託者は、本業務における主任技術者を定め、契約に基づき策定業務に関する技術上の一切の事項を処理するものとする。なお、主任技術者は、歴史文化や地域資源を活用したまちづくり業務に実績を有し、必要な能力と経験を有する技術者を専従させなければならない。 (7) 受託者は、常に担当者からの連絡を受けられる状態とし、担当課からの打合せの申出があった場合は、原則、担当課に出向き行うものとする。 (8) 全ての成果品に係る著作権及び版権は、東近江市に帰属する。なお、本契約終了後、本成果品の使用及び第三者への提示は、市の承認を受けること。