解説:馬場将輔

菜 の グ ラ yィックアート
日本のイシゴロモ属
紅藻イシゴロモ属は,炭酸カルシウムを体内に 多量 に 沈着
1
3
),コ ブ状 (写 真 1
0
), 低 木 状 (写 真 7, 1
2)
, 葉 状 (写 真
:
1
1
本からは
4, 1
4)の種にそ れ ぞ れ区別 できる 。確 実 な種査定には,不i
灰
1
5種が報告されている 。 そのなかで ヒライボ(写真 1
0)は国
化 した藻体を脱灰 して 体 構 造 と 生 殖 器 巣 を 観察 することが不
するため石のように 硬く なる 。 世界中に 分布し,
,
内の広い範囲でも っとも普通にみられる 。エゾイシゴロモ(写
可欠であり ,イシゴロモ属には隣接する 細 胞糸の細胞聞に第 2
5
引) は北日本の 1
磯
畿
必
焼!
tけ海域で
真 1
次 原形 質連絡がある 。 これまでサ ンゴモ類では, J
路飾 の有 1
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ナミイシモ(写真 η
7)
, モ ル ッ カ イ シ モ (写真
1
2
) はサンゴ礁
を重要 視 した
!
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科レ ベルの分類が行われてきた 。 しかし最近
域に分布する 。 イシゴ ロモ 属は他 の 1
!
医
師jサ ンゴモ類と 同様に,
の分子系統学 的 解 析 の 成果では, J
!
奈節を 持 たない イ シゴロ モ
外 部 形 態 の特 徴 が 少 な く分類が難しいと されるが,成 長 線 式
属と IJ~~節 を持つ カニノテ 属を 同じ亜科に 含める見解が再評価Iî
I
本産イシゴロモ属は,
殻皮状(写
がある程度の手助けに なる 。 E
されている 。今 後は分子形質の利用により,サンゴモ目 各 属
,3
,5
,6
,8
,1
1, 1
5)
,殻皮状か らイ ボ 状 (写 真 1
,9
,
真2
の類縁関係の推 定 が 進展するものと期待される 。
(
1
切
団法人海洋生物環境研究所
馬場将i
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l巴 巴tHow巴 イワノサビ(北海道函館市産,北泌迫
大学水産科学研究院所蔵)
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l巴 コトゲ、コプイシモ(千葉県鴨川市,生態写真)
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ich クサノカキモドキ(j
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t岡県下回 f
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弘
北海道大学水産科学研究院所蔵)
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h ヒライタイシモ (
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'純県石庖市, 生態写真)
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i キタニセウミサビモドキ
(
北海道;
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七
斗市産,北海道大学水産科学研究院所蔵)
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ns (沖組県石垣市, 生態写真)
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.ul11Dng巴I ミナミイシモ(沖縄県石垣市, 生態写真)
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i クボ ミ
イ シゴロモ(新潟県柏崎市
, 生態写真)
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tMason コプイシゴロモ(北海道函館 r
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,生態写真)
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l巴 ヒライボ(石川県門前 I
I
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J,生態写真)
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l巴 (鹿児島県和泊町
, 生態写真)
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h モルッカイシモ (ì中純県阿苅鳥,生態写 J~ )
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l巴 ミサキイシゴロモ(和歌山県串本 I
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J,生態写真)
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l巴 ハチノスイシ(静岡県下回市,生f
岳写真)
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le エゾイシゴロモ(新潟県佐渡市,生態写真)
写真は,すべて馬場将網n
博士が擬彩。