化学工学会関西支部 第4回技術シーズフォーラム 2016.10.7 同志社大学 室町キャンパス -攪拌、混合、流動、伝熱- ~マイクロミキシグからヒートインテグレーションまで~ 「PDMSマイクロ流体チップを利用した 単分散油中水滴の自動調製法」 同志社大学理工学部化学システム創成工学科 中小司裕太、橋本雅彦 研究目的: • ポリジメチルシロキサン(PDMS)製マイクロ流体 チップのガス吸収特性に基づく自律的流体制御 技術を利用し、流路基板とカバー基板との永久 接着を必要としない液滴生成法の開発。 • 生成した個々の油中水滴を微小な反応容器と して用いることで一分子をターゲットとした酵素 反応をハイスループットに行う。 a b c d 1/3 研究方法、主要な成果: 手 順 R1 R3 R2 Degassed PDMS chip Cover slip R1, 油相; R2, 水相; R3, 回収. Bright-field 結 果 Fluorescence 1300 T-junction Oil Aq. soln. 4 6.0x10 4 4.0x10 4 2.0x10 4 10 8 6 4 2 0 0 10 20 30 40 50 Time [min] 60 70 0.0 80 200 240 150 Counts 8.0x10 Total droplet number Droplet generation rate [Hz] 200 μm 12 100 50 0 0 200 400 600 800 1000 1200 FL intensity [arb.unit] 2/3 結論: 1) 脱気したPDMS製マイクロチップを用いることにより、永久接着を必要としない 単分散油中水滴のハンズフリー調製が達成された。 2) 個々の液滴を微小反応容器として用いることにより一分子からのPCR増幅が 達成された。 今後の展開、応用への展開: ・ハンズフリー遺伝子診断プラットフォーム ・本手法を用いた機能性微粒子の自動製造 参考 ・”A Poly(dimethylsiloxane) Microfluidic Sheet Reversibly Adhered On A Glass Plate For Creation Of Emulsion Droplets For Droplet Digital PCR”, Y. Nakashoji, H. Tanaka, K. Tsukagoshi, and M. Hashimoto, Electrophoresis, 2016, in press. 3/3
© Copyright 2024 ExpyDoc