301号 美人部more-50 more 漢方の力で夏バテ解消! VOL. 50 女性が、 内面も外見もキラキラ美しくなれるような情報をお届けします。 残暑厳しい時季、 夏の疲れが蓄積して 夏バテ の症状に悩まされている 人も多いのでは? 今回は、 体のバランスを内側から整えてくれる 「漢方医学」 の視点に立った夏バテ解消法を紹介します。 漢方医学では、 夏バテのような体の不調に対して、 主に以下の3つの原因が考えられます。 漢方医学から見た 夏バテの原因 1. 2. 3. 消化器の力が弱まる 肝臓の力が弱まる 自律神経の乱れ 漢方医学で 「脾虚 (ひきょ) 」 と グリコーゲンを生成したり 呼ばれる状態。 胃腸の力が弱まることで 栄養を吸収しづらくなり、 暑さや日頃のストレスにより、 自律神経が乱れてしまった状態。 解毒をつかさどる肝臓の力が 漢方医学では、 心の乱れは 弱まることで体力が不足し、 全ての臓器に影響すると 体全体の機能が落ちる 体の調子が悪くなる 考えられている 漢方を生かした 夏バテ予防・解消法 食べ物で 夏バテ予防 夏場の養生法として大切なの 漢方薬で 夏バテ解消 は、 熱を体にため込まないこと。 そのためには、 体を冷やしてくれ る旬の夏野菜を食べるのが良い 「体のバランスを整える」 、 漢方医学ならではの 夏バテ予防・解消法を紹介します。 体の不調に対して、 強く出てしまった部 分を抑え、 不足している部分を補って体の バランスを整えるのが漢方医学の考え方。 夏バテに対しては、 個々の状態を診断した 補中益気湯 弱った肝臓の力を整え、 夏の疲れを取り 体力を回復させる 暑い季節には冷たい飲み物が恋しくなります。 しか し、 冷たいものを取りすぎて胃腸を冷やしてしまうのは NG。 また、 辛い料理を食べて汗をかきすぎると、 体から ミネラルを過剰に排出してしまいます。 弱っている胃腸 汗を止める 当帰六黄湯 に唐辛子などの刺激は強すぎるので、 辛いものは体調を 考慮しながら食べるようにしましょう。 取材協力 漢方薬局 漢方薬司 薬剤師 中尾 高子さん 夏バテ解消には、 ふだんの生活を 見直すことも大切。 暴飲暴食をせ ず、 意識的に休息を取って心と体 を落ち着かせましょう ほちゅうえききとう とうきりくおうとう 血に滋養を与え循環を活性化させる 「当帰」 など を調合。 滋養強壮、 汗を止める効果もあり DATA 漢方薬局 漢方薬司 佐賀市中央本町2-12 0952-27-7537 診 10:00-19:00 休 水・日曜、 祝日 ※完全予約制 住 ☎ 人参 夏バテの時は冷たいものや 辛いものの取りすぎはNG! 体力回復 ︵にんじん︶ 人参を中心に調合した漢方薬。 消化器の働きを 高める。 体力の低下、 疲れ、 食欲不振に 8種類の生薬を調合した 「清暑益気湯」 白朮 にんじんようえいとう 麦門冬 人参養栄湯 橘皮 消化器の働きアップ ︵ばくもんとう︶ ︵びゃくじゅつ︶ れています。 当帰 とうき 人参や当帰など8種類の生薬を調合。 体の熱を冷ますと同時に、 体を潤す ︵とうき︶ にんじん 黄耆 などの苦みとアクが強いものも体を冷やしてくれると言わ せいしょえききとう ︵おうぎ︶ 清暑益気湯 苦みとアクの強いニガウリなどがおすすめ。 また、 コーヒー 黄柏 胃腸を温める 具体的には、 ウリ科の植物であるスイカやキュウリ、 ナス、 ︵おうばく︶ ︵きっぴ︶ 勝つという考え方です。 力を持っていて、 その力を体に取り入れることで暑さにうち 甘草 上で以下のような漢方薬が処方されます。 ︵かんぞう︶ とされています。 夏に実がなる野菜は夏の暑さに耐えられる
© Copyright 2024 ExpyDoc