(平成28年9月28日記者発表)平成28年度 全国学力・学習状況調査

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平成28年9月29日(木)17時以降
平成28年9月30日(金)朝刊
各位
記者発表資料
平成28年9月28日(水)
問い合わせ先:教育研究所
担当:山下 木村
電話:866―4391
平成28年度全国学力・学習状況調査
さいたま市の結果の概要について
平成28年4月に実施いたしました「平成28年度全国学力・学習状況調査」のさいた
ま市の結果の概要についてお知らせします。
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調査の目的
◇義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学
習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る
◇学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる
◇そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する
調査の概要
実施日
調査対象
内 容
平成28年4月19日(火)
小学校 103校 第6学年 10,889人
中学校
57校 第3学年 10,242人
※特別支援学校小学部及び中学部においては参加者はなし
(1)教科に関する調査
小学校国語A、小学校国語B、小学校算数A、小学校算数B
中学校国語A、中学校国語B、中学校数学A、中学校数学B
(2)生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査
3 さいたま市の結果の概要
(1)「教科に関する調査」
【資料1、2-①②】
教科に関する調査の全て(小学校国語A・B、算数A・B、中学校国語A・B、
数学A・B)において、全国の平均正答率を 0.7~4.6 ポイント上回っており、学力
については、引き続きおおむね良好な状況にあると考えられる。
【資料3】
小学校算数Bでは、平成 27 年度から平成 28 年度にかけて、標準化得点は上昇し
ている。一方、小学校算数Aでは、標準化得点が低下している。中学校の教科に関
する調査の全て(国語A・B、数学A・B)において、引き続き、全国平均である
100 を上回っており、良好な状況にあると考えられる。
【資料4-①②】
学校の調査結果の分布を平成 27 年度と平成 28 年度で比較すると、小学校算数B
において伸びがみられる。特に、中学校の教科に関する調査の全て(国語A・B、
数学A・B)においては、標準化得点 95 以下の学校がない。
【資料5】
多くの領域等で、全国の平均正答率を上回っている。特に、中学校国語A・Bで
は、いずれの領域においても、全国の平均正答率を3ポイント以上上回っている。
一方、小学校算数Aでは、「図形」領域において、1.1 ポイント下回っている。
【資料6-①~⑧】
正答数分布について、本市の状況と全国の状況を比較すると、小学校、中学校と
もに、全国と比べて正答数が多い児童生徒の割合が高くなる傾向がみられる。
(2)「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」
【資料7】
「1.将来の夢や目標を持っている。」
「2.学校に行くのは楽しいと思う。」
「5.
自分にはよいところがあると思う。」などの質問項目で、小学校、中学校ともに、全
国と比べて肯定的な回答の割合が高くなっている。
また、アクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法の改善に関する質問
項目である「18.5年生まで[1・2年のとき]に受けた授業では、学級やグルー
プの中で自分たちで課題を立てて、その解決に向けて情報を集め、話し合いながら
整理して、発表するなどの学習活動に取り組んでいたと思う。」では、小学校、中学
校ともに、全国と比べて肯定的な回答の割合が特に高く、約 10 ポイント上回ってい
る。
(3)生活習慣等と教科の平均正答率の関係(抜粋)
【資料8-①~③】
「6.朝食を毎日食べている。」「10.家で、自分で計画を立てて勉強している。」
「13.地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか。」では、教科の
平均正答率との相関がみられる。
(4)同一世代での変化
平成 25 年度から全数調査に戻り、当時小学校6年生で調査を受けた児童が、平成 28
年度中学校3年生となりました。そこで、同一世代での調査結果の分析が今年度より可
能となることから、新たな資料を公表します。
※同一世代…文部科学省が使用している言葉
【資料 9】
教科に関する調査の全て(国語A・B、算数・数学A、B)において、小学校の
時、中学校の時ともに、全国の平均正答率を上回っている。
【資料10】
国語A、算数・数学A、Bにおいて、標準化得点が小学校の時より中学校の時で
上昇している。国語Bにおいては、標準化得点はおおよそ同程度となっている。
【資料11】
標準化得点の分布を小学校の時と中学校の時で比較すると、国語A・B、算数・
数学A、Bで、標準化得点 95 以下の学校がなくなった。また、算数・数学A、Bで
は、標準化得点 105 以上の学校の割合が増加している。
【資料12】
多くの領域等で、全国の平均正答率を上回っている。特に、国語Bでは、小学校
の時、中学校の時ともに、全国を3ポイント以上上回っている。
【資料13】
「国語の勉強が好きだ。」においては、小学校の時より中学校の時で、肯定的な
回答の割合が増加している。また、小学校の時と中学校の時の割合の差は、全国と
比べるとやや大きくなっている。
「国語の勉強が好きだ。」以外の質問項目においては、小学校の時より中学校の
時で、肯定的な回答の割合が減少しており、全国と同じ傾向である。しかしながら、
その減少傾向は、全国と比べるとゆるやかである。