ピックアップ&トピックス JR東海が鳥飼車両基 地で井戸掘削を強行した ことは、摂津市と締結し ている環境保全協定に違 反するとして、市がJR 東海に工事の中止を求め た訴訟で、9月2日、大 阪地裁は市の請求を棄 却。この判決を不服とし て市は 日、大阪高裁に 控訴しました。 同基地は昭和 年の開 設当時から地下水くみ上 げを行い、周辺地域では 地盤沈下が発生しまし た。市は昭和 年に「地 下水をくみ上げない」と する同協定をJR東海 茨木市 ( 当 時 は 国 鉄 ) と 締 結。 し か し、 平 成 年 6 月、 JR東海が基地全体のわ ずか3%にすぎない茨木 市域で井戸掘削を計画し ていることが発覚しまし た。以降、市の再三の抗 議を無視してJR東海は 工事を強行し、井戸を完 成させ、市に使用を求め てきました。 争点は「協定」の適用 訴 訟 で は、 協 定 の 効 力 が基地全体に及ぶかが争 点 で し た が、「 協 定 の 適 用 範囲は摂津市域に限られ 下されました。 認める判断が の井戸掘削を る 」 と し て、 茨 木 市 域 で 摂津市 て何ら判断を示さないま ま、くみ上げ再開を容認 しており、住民の不安感 に対して何の回答も示し ていません。また、協定 が地下水をくみ上げさせ ない法的拘束力はないと の 見 解 は、「 約 束 は 守 ら れるもの」という当然の 出発点を見過ごし、摂津 市域においても事業者は 協定を守る義務はないと するもので、極めて不当 な判決です。 ◀自治連合会がJR東 海に提出した反対署名 合会では平成 年4月の 総会で、JR東海に対し 計画の中止を求める決議 文を承認。3万5千を超 える反対署名をJR東海 に提出しています。 公害に苦しめられてきた 沿 線 住 民 の 声 を 無 視 し、 地下水くみ上げの再開を 認 め る 不 当 な 判 決 だ。 先 人の苦労が水の泡になり、 いつ地盤沈下が起こるか 分からない不安な状態で 暮らすことになる」と怒 りをあらわにしました。 ■ ごみ・資源(30) 住民からも怒りの声 ■ 地域/市民活動(28 〜 29) 摂津市 ■ 子育て(26 〜 27) 川 正 大 ■ 産業振興(25) 地盤沈下は一度発生す れば元に戻りません。市 としては、絶対に地盤沈 下しない保証がない限 り、井戸の使用は到底認 め ら れ る も の で は な く、 引き続き、市民の皆さん とともに断固たる決意で 行動していきます。 ■ 福祉(24) 鳥飼地区自治連合会の ■ 図書館(21) 三宅利昭会長は、「新幹線 ■ 児童センター、男女共同参画センター、教育、その他(22 〜 23) ■ スポーツ・文化(19 〜 20) 今回の判決までの経緯 住民からも怒りの声が 上がっています。自治連 ■ 公民館(18 〜 19) 判 決 は、 過 去に基地周辺 で大規模な地 盤沈下が発生 した事実を考 慮 せ ず、 地 下 水くみ上げに よって地盤沈 下が再発する 危険性につい ■ 健康(16 〜 17) モノ レー ル ■ 相談(15) 12 9月8日、市は㈱コノ 同社が保有している商品 ミヤ(大阪市鶴見区)と を市が供給要請すること 災害時における物資の供 ができ、同社は可能な限 給等に関する協定を締結 り応じるというもの。 しました。同社は、関西 協定書に調印した同社 を 中 心 に ス ー パ ー マ ー 代表取締役社長の芋縄隆 ケ ッ ト を 展 開 し て お り、 史 氏 は、「 災 害 時 に は、 市内では2店舗営業して 地域のみなさんへの恩返 います。 しの気持ちを持って、全 この協定は、災害時に、 力 で 行 動 し た い 」 と 話 し、 森 山 一 正 市 長 は、 「 災 害 対 策 は、 地 域 の 協 力 が 不 可 欠。 市 民 の日常生活に密着し た事業者と協力関係 を持てることは非常 に心強くありがたい」 と話していました。 3千506票 ※当日有権者数 6万9千655人 投票率 ・ % ■ お知らせ/募集(12 〜 14) 12 〜 31…………… 車 18 27 市民インタビュー あの日、あの時 11…… あの日、あの場所の記憶 4〜 10…… 摂津が歩んだ 50 年 幹 地 基 両 26 88 【特集】 安 飼 鳥 線 新 井戸の掘削地 39 52 川 昭和 52 年 9月 国鉄ほか市内 75 社と環境保全 協定を締結 平成 26 年 6月 JR東海の井戸掘削計画が発覚 7月 市長からJR東海に協定遵守 の要請書を提出 9月 ▽市長からJR東海に通告書 を郵送▽大阪地裁に工事等仮 処分命令申立書を提出▽JR 東海が工事強行(30 日) 11 月 大阪地裁に訴状を提出(14 日) 平成 27 年 1月 大阪地裁で裁判開始(30 日) 5月 JR東海の揚水試験の実施が判 明(22 日) 平成 28 年 9月 ▽大阪地裁が市の請求を棄却 する判決(2日)▽市が大阪 高裁に控訴(12 日) 4〜 11 …………… ▲JR東海が「協定の適用外」と主張 する井戸掘削現場 32 防災協定 昭和 39 年〜 47 年 鳥飼車両基地の隣接地域で地盤沈 下を観測 もくじ 第一審判決は摂津市の請求を棄却 摂津市長選挙 森山一正氏が当選 威 新幹線基地訴訟、控訴審へ 断固 ㈱コノミヤと 災害時における支援物資の供給協定 任期満了に伴う摂津市 開票結果 長選挙の投票が9月 日 当 森山一正 に行われ、即日開票の結 1万4千471票 果、 現 職 の 森 山 一 正 氏 大澤千恵子 ( 歳)が当選しました。 4千744票 清水信行 72 行動 意で たる決 者と 地域の事業 が当選 現職の森山氏
© Copyright 2024 ExpyDoc