報道資料 平成28年1月20日 NHK 広報局 東日本大震災関連番組について 東日本大震災から5年がたつ。ことしも3月を中心に、震災をテーマにしたNHKスペシャルを放送するほ か、3月11日から13日にかけて関連番組を集中的に編成するなど、さまざまな番組で被災地のいま、そ れに課題などを伝える。 ◆3月11日(金)後8:00~8:43 総合 これが、津波だ ~徹底再現“一人称”の3.11~(仮) 1000年に一度とも言われる東日本大震災の「巨大津波」。多くの市民がその様子を撮影し、膨大な映 像が残されたが、実は「映像に記録されていない」さまざまなメカニズムと恐ろしさがあることがわかって きた。 「あの日、津波はどのように動き命を奪ったのか」 。番組は、津波にのみ込まれた人たちの体験をそれ ぞれの目線で描き、そこに専門家の最新の研究成果を組み合わせて、あの日 の津波に改めて向き合う。 番組で伝えるひとつの現場は岩手県釜石市。スーパーコンピューター“京” を使い、津波が町をどのように襲ったのか1秒単位で再現する研究が進めら れてきた。その結果、ある時間、ある場所で、何メートルの高さの津波がど の方向からどのくらいの流速で進んだのか明らかになった。番組は、CGや VFXなどさまざまな表現で、映像に残されていない「事実」の映像化を試 み、あの日の津波の詳細を伝えていく。 ◆3月12日(土)後9:15~10:13 総合 “26兆円”で復興はどれだけ進んだか?(仮) 「集中復興期間」の5年にわたり、26兆円あまりが注ぎ込まれてきた東日本大震災の復興事業。さまざ まな分野でかつてない規模の国費が使われてきた。それぞれの事業によって被災地はどう姿を変えたのか。 そして、どれだけ復興が進んだのか。26兆円がいつ、どのように使われた のか、 「住宅の整備」 「雇用・産業」 「暮らし」といった分野を中心に分析を行 う。そこに、復興の進捗状況に関するさまざまなデータや人々の「復興感」 に関するアンケートなどを組み合わせ、この5年で見えてきた可能性や課題 を見つめる。 巨大地震の発生が予想される日本にとって、被災地の歩みは「巨大災害か らどう復興すべきか」さまざまな示唆を提示している。被災地の全体像を徹 底的に浮かび上がらせ、被災地はもとより全国への教訓やヒントも紡ぎ出す。 ◆3月13日(日)後9:00~10:29 総合 88時間~福島第一原発・同時多発事故の全貌~(仮) 世界最悪レベルとなった原発事故から5年。東京電力福島第一原子力発電所では、事故の後処理、廃炉の 作業が日夜続けられているが、今なお溶け落ちた核燃料の状態を直接見ることが出来ず、事故の全貌は明ら かになっていない。あの日、現場で何が起きていたのか?なぜ、放射性物質を封じ込めることができず、大 量放出に至ったのか?NHKは事故直後から、「メルトダウン・シリーズ」として、専門家とともに独自の 事故検証を行い、高い評価を得てきた。非常用の冷却装置を使えず、一気にメルトダウン・水素爆発した1 号機。原子炉冷却の“切り札”とされた消防車による注水に死角があり、メルトダウンを食い止められなか った3号機。そして、故・吉田所長が死をも覚悟したという2号機の危機…。今回、そうしたこれまでのス クープを網羅し、新たに東電関係者など500人を超す当事者たちの証言を加え、事故の大きさを決定づけ た、震災発生からの88時間を映像化する。最新の解析結果から再現された原発を襲う津波。「まるでミサ イルのような」と現場が証言した水素爆発の精細なCG。88時間を、時間軸に沿いながら、中央制御室や 免震重要棟など現場が何を目撃しどう行動したのか、密室の緊迫したドラマを詳細に描いていく。 これは、これまでの科学調査報道に「ヒューマンファクター」を加えた、震災5年目における「メルトダ ウン」の決定版である。 ◆3月5日(土)後9:00~9:49 総合 原発事故・あの時ひとはどう動いたのか?~12 万人避難の全記録~(仮) 膨大な記録や証言に、ビッグデータや専門家による分析も交え、私たちが5年前に直面した“原発事故避 難”の全貌に迫る。 ◆3月6日(日)後9:00~9:58 被曝の森・野生の記録(仮) 総合 原発事故が生んだ“被曝の森”はいまどうなっているのか?科学者たちの調査から分かってきた事実に、 四季の移ろいや帰還を模索する住民の姿を織り交ぜ、5年目の知られざる姿を描く。 ◆3月8日(火)後10:00~10:49 総合 史上空前の町づくり~陸前高田・動き出した巨大復興事業~(仮) 津波で中心市街地の機能を全て失った岩手県陸前高田市は、約1800億円という被災地最大規模の造成 費を投入し、町を丸ごと作り直す未曽有の復興事業を進めてきた。しかし人口の流出が加速し、商店の廃業 や転出が相次ぐなど、町づくりは大きな正念場を迎えている。 “ゼロからの町づくり”に挑む人々に密着し、 被災地再生のヒントを探っていく。 ◆3月10日(木)後10:00~10:49 総合 風の電話ボックス~東日本大震災・亡き人と対話した遺族の5年間~(仮) 津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町。海を見下ろす高台の庭園に、不思議なたたずまいの電話ボック スがある。その名は「風の電話」。中にあるのは、線のつながっていない黒電話と1冊のノート。亡くなっ た家族や友人ともう一度言葉を交わしたいと願う人々がここで受話器を握り「会話」する。口に出すことの できない思いを抱える人たちにとって大切な支えとなってきた。 海辺に建つ小さな電話ボックスを通して、被災地に生きる人びとの喪失と再生の5年間を見つめる。 特集 明日へ つなげよう 3月11日(金)~13日(日) 総合 コピーライターの糸井重里さんらを進行役に迎え、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)をキーステーションに、 3月11日から13日にかけて生放送でお伝えする。11日は「震災の記憶をつなげる」、12日は「復興・支援 の輪を全国につなげる」、13日は「教訓を未来へつなげる」をテーマに、特集番組のほか、定時番組でも震災関 連の情報を多角的にお送りする。 特集ドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう!」(全3回) 総合 2月27日(土)、3月5日(土) 3月12日(土) 後10:00~10:44 後10:15~10:59 岩手県大船渡市を舞台に、恋に、仕事に、力強く生き抜く人たちの姿を、ハート フルに、ロマンチックに、そして、ちょっとコミカルに描く、三陸の新たな魅力 満載のドラマ。 【出演】松下奈緒 安藤政信 山崎静代 黒島結菜 浅香航大 玄理 YOUNG DAIS 壇蜜 松岡茉優 塩見三省 村上弘明 松坂慶子 ほか 【 作 】清水有生 【音楽】瀬川英史
© Copyright 2024 ExpyDoc