若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書 公 的 年 金 は 高 齢 者 世 帯 収 入 の 7 割 を 占 め 、6 割 の 高 齢 者 世 帯 が 年 金 収 入 だ け で 生 活しています。年金は老後の生活保障の柱となっています。 年 金 の 支 給 は 隔 月 と な っ て い ま す が 、欧 米 諸 国 で は 毎 月 支 給 を 実 施 し て い る と こ ろが多く、年金生活者にとってより暮らしやすい形の支給となっております。 ま た 、厚 生 労 働 省 は 、平 成 27年 4 月 分 の 年 金 を 0.9% 増 額 改 定 し ま し た 。こ れ は 、 本来なら物価上昇率に応じて増額すべきところを、より低い賃金上昇率を適用し、 さ ら に 年 金 の 特 例 水 準 解 消 の た め の 減 額 や マ ク ロ 経 済 ス ラ イ ド の 適 用 に よ り 、結 果 と し て 0.9% に と ど め た も の で あ り 、 実 質 的 な 年 金 の 削 減 と な っ て お り ま す 。 さ ら に 、年 金 積 立 金 の 運 用 に つ い て 、株 式 の 運 用 比 率 を 50% に 倍 増 さ せ た 平 成 26 年 10月 か ら の 運 用 損 益 が 累 計 で 初 め て マ イ ナ ス に 転 じ た こ と が 今 年 8 月 に 発 表 さ れ ま し た 。こ れ に よ り 、将 来 の 年 金 財 源 が 不 足 す る の で は な い か と い う 不 安 が 国 民 に広がっています。 実 質 的 な 年 金 の 削 減 や 支 給 開 始 年 齢 の 引 き 上 げ 、年 金 運 用 損 は 高 齢 者 だ け の 問 題 で は な く 、若 者 の 年 金 不 信 を 増 長 し 、ひ い て は 年 金 制 度 へ の 信 頼 が さ ら に 低 下 す る ことが懸念されます。 よって、国及び政府関係機関においては、次の事項を実現するよう求めます。 記 1 年金の隔月支給を国際水準並みに毎月支給に改めること。 2 年金を毎年下げ続ける「マクロ経済スライド」を廃止すること。 3 全額国庫負担の「最低保障年金制度」を早期に実現すること。 4 年金支給開始年齢はこれ以上に引き上げないこと。 5 年金積立金は、長期的な観点から、安全かつ確実な運用を堅持すること。 以 上 、 地 方 自 治 法 第 99条 の 規 定 に 基 づ き 意 見 書 を 提 出 し ま す 。 平 成 28年 9 月 7 日 岩手県北上市議会 (提出先) 内閣総理大臣 内閣官房長官 財務大臣 厚生労働大臣
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