タ イ ト ル : 『グローバル開発におけるコミュニケーションの階層的アプローチの検討』 発 表 者 : 安達 裕(産業技術大学院大学) 共 著 者 : 矢田部 小百合*1;鎌柄 拓史*1;三宅 由美子*1;土屋 陽介*1 (*1産業技術大学院大学) 概 要 製造業に始まった国際分業の産業形態はアウトソーシングのような サービス業でも広がりを見せ、オフショア開発のようなソフトウェ ア開発の 世界においても益々加速している。 特 に 近 い 将 来 、 人 口 減 少 に 伴 う IT 技 術 者 の 不 足 が 予 見 さ れ る 我 が 国 に とって、海外パートナーの力を借りる事は今後国際競争を勝ち抜いて いくために避けては通れない重要な取り組みであるが、その一方で、 グローバル開発は言語や文化的背景など独特の難しさから取り組みに 二の足を踏むケースも少なくない。 このような状況に対し、産業技術大学院大学では海外の大学との 共 同 PBL を 通 じ た グ ロ ー バ ル 開 発 の 教 育 に 力 を 入 れ て お り 、 2015 年 度 には9月から翌年1月にかけてブルネイのブルネイダルサラーム大学、 ニュージーランドのユニテック工科大学と合同で三国間に渡るPBLを実施 ニュージーランドのユニテック工科大学と合同で三国間に渡るPBLを実施した。 そのプロジェクトを通じて得られた経験から、我々はグローバル開発を 進める上での課題として上位に挙げられる「コミュニケーション」の問題が、 言語の問題や文化的背景といったグローバル開発特有の要素から、個々 人のスキルの問題や環境的な問題など内外問わずリモート環境に起因 する問題など多様な要素が複合的に絡み合った複雑な問題であることを 認識した。 本稿では共通認識のフレームワーク等体系的な問題解決策の創出に 向けグローバル開発におけるコミュニケーションを捉えるための階層 モデルに分解する事を試みる。
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